エピソード7、むっちゃくちゃ面白かった
秀逸のドラマですね
感想、長く語ってしまいまいました(笑)
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#7 ロジャー・マックのバラード The Ballad of Roger Mac あらすじ
世直し団の反乱が危機的段階となり、恐れていた事態に直面するジェイミー。2つの相反する忠誠心を示してきた結果が、ジェイミーに重くのしかかる。そして戦いの最中、ジェイミーたちの家を大きな悲劇が襲う。
まとめ
1771年 ヒルズバラ
英国軍をはじめ、ジェイミー率いる民兵は野営している。
クレアとジェイミー
テントで目覚めたふたり。
今日はジェイミーの誕生日、50才。
「父より長く生きた。1日1日が授かりものだ」と言うジェイミーとクレアはひとつになる。
野営地で
トライオンの本気度
トライオン総督は、2種類の大砲を配備。
兵士の数は民兵を入れて約千名だが、砲兵隊、歩兵隊、騎馬隊と訓練された軍隊を配備しているのを知ってジェイミーは、「世直し団はたいした武器のない元農民ばかりです」と言うが、その忠告をスルーするトライオン。
アイゼイア・モートン
民兵には、世直し団との区別をするために「黄花の印」が配られた。
「私も共に戦います」
そう声がする方を向くとアイゼイア・モートンがいた。
娘アリシアを奪って逃げた因縁の相手を見てライオネル・ブラウンは、「娘は何処だ?」と言い出すが、「カレと逃げたのはアリシアの意思よ」とクレア。
しかしライオネルは、「首を突っ込むな」とクレアに言うと、「お前を殺して皮を剝ぎとるべきだった」と敵意をむき出しにする。
ジェイミーはふたりを諫め、「アイゼイア、なぜ来たんだ?」と問うが、「大佐に恩返しがしたい。皆と戦う」と言う。
ジェイミーは、「命を捨てる覚悟のコイツと共に戦うのが嫌なら、あんたたちが去れ」とブラウン・ファミリーに言う。兄リチャードは、「我々のいざこざは置いておく」と言い、その場は収まる。
ジェイミーのアドバイス
農民なのに民兵に参加している若者たちは、まさに始まろうとする戦争を前に、不安と興奮が入り交じっていた。
「ママが狩りでは大切なのは殺すことだが、戦争では生きて帰ることだと言った」と言う青年にジェイミーは、「戦争は殺し合いに尽きる。生き延びようとすると命を落とす。ためらうな」と助言する。
交渉
野営地へ弾薬を輸送中の荷馬車が世直し団に襲撃され、世直し団が対岸にいることがわかる。
「兵の準備だ。ここで迎撃つ」と色めき立つトライオン総督。
そこへやって来たコールドウェル牧師は、「何とか血を流さずに解決できないか」と世直し団からの請願書を手渡す。
トライオンは嘆願書の内容には同意しかねるが検討するとし、「明日、昼に回答する」と言うが、軍隊には、奇襲に備えるよう命令する。
降伏を求める声明を書くと言うトライオンにジェイミーは、「どうして交渉に応じてはどうですか」と言うが、「和平の嘆願だぞ?あれはタダの要求で、私を弄んでいる。ここは大胆に動くべきだ。躊躇えば負ける。私は総督だ。ここまで法を無視する行為は許せん。罰せられるべきだ。腹は決まった」と言うのだったー。
ブリアナ
ロジャーと共にジェレマイアを連れてヒルズバラまで来たブリアナは、ジョカスタ叔母の友人宅に身を寄せる。
夜、屋敷の主人は、”世直し団”が対岸いて、一触即発状態だとウワサになっていると地図でその場所を示す。
その場所は、ヒルズバラの南西グレート・アラマンス川だった。
その土地の名を聞いたブリアナは、(何か起きたところだ)と気づき、必死に歴史を思い出す
翌朝
祈り
川で身を清め、祈りを捧げるジェイミー。
「神は答えをくれたの?」と聞くクレアにジェイミーは、「祈ってた相手はドゥーガル・マッケンジーだ。戦闘隊長で俺の師匠だ。トライオンは戦うと決めた。ドゥーガルは俺と幾度となく戦った。マータフとも。だが、今回は敵だ。どんなに祈っても避けられない」と言うのだったー。
未来を伝えに
歴史を思い出したブリアナが、馬を飛ばし野営地にやって来た。
「ここで戦いが起きて民兵が勝つ。詳細はわからない。でもこれが独立革命の発端と言う人もいた」と地図を指して話すブリー。
ジェイミーは、トライオンが勝つなら、このことをマータフに知らせようと言う。
世直し団の行く末を知れば、退却を考えるかも知れないと考えたのだ。
しかしブリアナは、「これを阻止してしまったら、アメリカの未来を変えるかも知れない」と。
「独立革命は他の戦いがキッカケの可能性もある。今、大切なのは民兵と世直し団、そしてマータフだ」とジェイミー。すると「同感です。ボクが知らせに行きます」と突然ロジャーが名乗り出る。
ジェイミーは危険過ぎると言うが、「マータフはボクが未来から来たことを知ってる。ボク以外適役はいない」と言う。
ジェイミーは大役をロジャーに託す。
日暮れを待ち、マータフの野営へと向かうロジャーに危険な時はこれを振れと休戦の白旗を渡した。
ロジャーとマータフ
ロジャーが世直し団の陣地に着いた時、マータフは演説し、明日に備えろと皆を鼓舞していた。
マータフはロジャーを見つけ、驚き近づく。
「あなたに話しがある。ブリアナが歴史を思い出した。これは負け戦だ。ジェイミーが、仲間を説得して退去しろと言ってる」ロジャーは伝えるが、マータフは、「止められん」と。
「あなたが言えば従うハズだ。止めないと彼らは死ぬ」ロジャーは言うが、「兵士の数は倍いる」とマータフ。
「でも軍人じゃない。みんな農民だ。ナイフや農具で戦うのに、こっちには大砲がある。あなたは勝てない。歴史に残ってる」ロジャーは必死に訴えるが、マータフは、彼らに信念を棄てろ、諦めろとは言えないと言う。
「諦めるんじゃない。生きて待つんです。数年後には同じ側に立てる」ロジャーは言うが、「すべてを失った者にとって数年は長すぎる」とマータフは言うのだったー。
戦いの朝
世直し団
トライオン総督からの返信は、
【1時間以内に、武器を捨て首謀者を引き渡すなら流血は避けられる】と言うものだった。
マータフはロジャーに言う。
「仲間に話した。何とか説得しようとしたがムリだった。戦いは避けられん。お前は最善を尽くした。戻れ」と言う。
それでもロジャーは、「皆がダメでもあなただけでも。逃げて生き延びて。ジェイミーのためだ。」と言うがマータフは無言だったー。
思わぬ再会
民兵の野営地に戻ろうとしたジェイミーは、モーラグ・マッケンジーと再会する。
母子とも元気だと知り、よろこぶロジャー。
ロジャーはモーラグが世直し団のメンバーの妻と知り、「ボクは民兵だ。トライオンは本気だ。部隊もあり大砲まである。ダンナさんに伝え、急いで逃げて」と言うが、モーラグは行く場所がないと言う。ロジャーは、困ったらフレイザーズ・リッジへ来てと言い、別れの抱擁をした時、「妻から離れろ!」とー。
モーラグの夫だった。
ロジャーは誤解だと説明し、モーラグも船で助けられた恩人だと言うが、聞く耳を持たない男は、モーラグを叩こうと手をあげる。
その瞬間、ロジャーは男を殴り倒した。
当然揉め事が起き、ロジャーは世直し団らに捕まる。
その上モーラグの夫は、ロジャーの持っていた民兵の印を見つけてしまう。
「人妻泥棒の裏切り者か」男はロジャーの顔面を銃の柄で殴り、意識を失わせた。
赤軍服に身を包む
トライオン総督はジェイミーを呼び、「優秀な将校が敵と間違われては困る。着たまえ。」と赤軍服を渡す。
ジェイミーは躊躇を見せるが、拒否などできない状況だった。
「何てこと・・・どういうこと・・・」
ジェイミーの赤軍服姿を見て戸惑うクレアにジェイミーは、「強要された。ロジャーが戻ってない。成功したのかわからんが、戦いがはじめる」と告げる。
「送り出す言葉が必要ね。愛してるわ、兵隊さん」と言うクレにジェイミーは、「あの死亡記事が現実になるかわからない。その日が来るとしても今日ではない」そう言って手にキスをして戦いへと向かう。
戦闘
戦闘体系に整列した英国軍とジェイミー率いる民兵たち。
ジェイミーは、「攻めるが己の身は守れ。同胞を殺すな。終わらせよう。恐れを抱かせて退散させる。殺りくは必要ない。捕虜にしろ。命は奪うな」と命じた。
英国軍大佐の命令で、森から出て来た世直し団に銃を構える兵士たち。
トライオン総督の号令で大砲が放たれ、世直し団は怯む。
続いてトライオンは、「1列目撃て」と命令、英国軍は銃撃を開始するが、民兵らは誰も撃たなかった。
「撃て!どっちの味方だ」叫ぶ総督にジェイミーは、「撃て!」と命令する。
銃撃戦が始まってしまったー。
「前進!」の号令で、雄叫びをあげながら森の中へと退散する世直し団に襲撃をかける。
野営救護テント
救護テントには、どんどん負傷者が運び込まれる。
その中にアイゼイヤがいた。
「後ろから肺を撃たれてる」クレアは負傷の状況を確認し、的確に治療を施す。
そこへ、ライオネル・ブラウンも負傷してやってきた。
クレアはライオネルにペニシリンを注射する。
兄リチャードはアイゼイアがいるのを見て驚くが、ライオネルは、「あの腰抜けに薬など不要だ。逃げ出した」と言い放つ。「逃げてなどいない!」とアイゼイヤ。
クレアはライオネルがアイゼイアを撃ったのでは?と疑っていた。
「誰に撃たれたにせよアイゼイアは近い距離で後ろから撃たれてる」とハッキリ言うクレアに、ライオネルは、「なんて生意気な女だ」と言って睨み、クレアの手にあった注射器を叩き落とし、足で踏み潰してテントを出て行ったー。
クレアは、大切なガラスの注射器とペニシリンを失い、怒りに震える
マータフの最期
森の中の戦いは、激しさを増す。
世直し団たちは、撃ち殺され、捕虜にされて引きずられる
ジェイミーは森の中で、世直し団のウィザーズを見つけ、銃を構えながら、「ウィザーズ、俺は敵ではない。お前を撃ちたくない。聞いてくれ」と言うが、ウィザーズは、「敵の軍服を着てるじゃないか。おまえらは慈悲もなく殺してる。ブライアンは死んだ」と言ってジェイミーに銃を向けたー、その瞬間、ウィザーズの頭を殴り、倒したのは、マータフだった!
ふたりは微笑みあう・・・その時、マータフは民兵によって右胸を撃ち抜かれる。(撃ったのは、ジェイミーが ”ためらうな” と助言した青年)
ジェイミーに抱きつくように崩れ落ちるマータフを横たわせてジェイミーは、ドクドクと出血する傷を押さえながら、「誓いは忘れていいと言ったのにナゼ俺を守ったんだ」と。
「お前の頼みでもエレンは裏切れない」とマータフ。
意識が薄れてゆくマータフにジェイミーは、「ア・ゴシュディ」と声をかける。「ア・ヴァラキ、恐れなくて良い、たかが死だ」マータフの命は尽きるー。
思わずジェイミーは叫ぶ、「誰か、誰か助けてくれ!」と。
駆けつけた民兵が、「大佐、もう・・」と言うが、ジェイミーは、「手を貸せ!」と叫び、マータフを陣地の救護テントまで担いで戻る。
「クレア!手当てしろ、助けてくれ!」ジェイミーは言うが、「残念だけど手遅れよ、カレは逝った・・」とクレア。
ジェイミーはマータフの肩を揺らし、「そんなワケはない。死なない。マータフ、誓いは撤回する。俺を置いて行くな。ずっと側にいてくれ」と伝え続けた・・。
相反する忠誠心の果て
「フレイザー大佐。勝利した。敵は全滅だ。今日という日を祝おう」とご満悦のトライオンにジェイミーは押し殺した声で言う。
「罪なき者たちを虐殺した日を祝う?」と。
トライオンは、同胞と戦うことは困難だったろうが、これは歴史に残る勝利だと言う。
「歴史に残ります。あなたが殺りくをいとわなかったことは。あなたは己の威信のために戦争を起こした」とジェイミー。
その態度に表情を変えたトライオンは、「功績を残すためではない。私は務めを果たすために戦っただけだ。そしてキミも約束どおり務めを果たしてくれた。だからその無礼な態度は、大目にみよう」と言う。
「あぁ、これで済んだ。あなたと王への義務は果たした」ジェイミーはそう言うと赤軍服を脱ぎ、「返します」と投げ捨てた。
ジェイミーはマータフを想い、ふたつの忠誠心を選ぶしかなかった今を呪い、涙するー。
ロジャーの運命
ロジャーが行方不明のままだったー。
ジェイミーは民兵、クレアとブリーを伴い、戦場の跡地にロジャー大尉を捜しに行くが、ジェイミーたちが見たのは、木に首吊りされた惨殺体だったー。それは、総督の命令で捕虜を縛り首処刑したものだった。
ジェイミーたちは、顔に袋を被された首吊り死体の中にロジャーと思われるものを見つけてしまう。
言葉を失うブリー・・・
感想
シーズン5も衰えを見せないですね。
見応え十分!
主要ストーリーじゃない外伝も面白いし、今回のエピソードのように主要ストーリーも本当に見応えがあります。秀逸のドラマですね。
今回は感想が長いです(笑)
私はロジャーが生きてるって信じたい。
これまで苦手だ~とか、ジェイミーの魅力には勝てない~とか散々言ってきましたがロジャーの存在、歌声は、このドラマの癒やしでしたし、ブリアナが幸せそうな姿を見るのが好きだったので、生きてて欲しい。
ジェイミー、赤軍服を着てしまいましたね
ジェイミーの屈辱を思うと、いろんな感情が私にも巻き起こりましたよー。
シーズン1での、”ブラック”ランダルとの関係とか、英国軍との過去を思い出すと、ほんとうに屈辱的だったと思います。
もちろんジェイミーは、何を着てもステキだけど、1番は、キルト姿
これに叶うものはありませんよね~。
ドゥーガルを想って川で身を清め、祈りを捧げるジェイミー・・・ステキだったぁ
それに戦いの朝、クレアに見送られるシーン・・・もうこの切なさが「アウトランダー」の魅力ですよね
これまでのシーズンで、マータフ、死んだんちゃうかーと思うことが何度かあっても、存在し続けたマータフも、今回はほんとうに天に召されちゃいました
ジェイミーじゃないけど、ずっとカレの側で、カレを守って欲しかった。
ジェイミーの涙は、ほんとうの涙ですよね、だからこっちまで胸を突かれました
マータフの死を知って、ジョカスタも深く悲しむことでしょう。
今回も、歴史を知ってるブリーが、転ばぬ先の杖をつきに来たけど、上手くいきませんでした。
【歴史を変える】と言うことは、そう簡単なことではないと言うことですね。
いつも上手くいかないもの。
個人的には、アイゼイアを撃ったライオネル・ブラウンが許せない。
卑怯モンです、あれは。
ふたりの騒動も、このあと続く気がします。ライオネル・ブラウンとクレアとも因縁がらみになったしね。
注射器、壊すなやブラウン、(笑)
とりあえず、シーズン5も間延びせず、毎エピソード、ほんとうに面白い。
しかし、今のところ私のシーズン5ベストエピソードでは、#7(今回の)です
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