ガルシア・マルケス作「百年の孤独(One hundred years of solitude)」はコロンビアの架空の町マコンドの”ブエンディア家”の6世代に渡る100年の歴史を描いた小説のドラマ化です。
Netflixで、シーズン1、8話、シーズン2、8話で構成され配信される予定。
「百年の孤独」の冒頭の一文は有名だそうで、ドラマの中でもその一文が朗読されます。
そしてこのドラマの制作指揮は、ガルシア・マルケスの息子ロドリコ・ガルシアなのも注目ポイント。
とにかく南米の名前は馴染がない上、長い(笑)そして息子も同じ名前と言うパターンなので相関図を描いてしっかり補足していきたいと思います。
# 1 マコンド Makondo あらすじ
従兄妹同士であるホセとウルスラは親族の反対を押し切り結婚するが、ウルスラは母の予言を恐れ、ホセと関係を結べない。そんな中、村で事件が起こってしまう。
閉鎖的なコロンビアの村で起きた出来事をきっかけに運命が回りだすホセとウルスラ
相関図
まとめ
冒頭(小説と同じはじまり)
長い歳月が流れて銃殺隊の前に立つはめになったとき、恐らくアウレリャノ・ブエンディア大佐は、あの遠い日の午後を思い出した。父と氷を見たあの午後を。
序章
ウルスラとホセ
同じ村で育ったウルスラ・イグアランとホセ・アルカディオ・ブエンディアの結婚式で盛り上がる人々。
だがふたりは従兄妹同士のため、親族が反対する中の結婚だった。なぜなら両家は何百年にも渡り近親結婚を繰り返しており、【イグアナが生まれる】ことを恐れていたのだ。
恐ろしい言い伝え
初夜を迎えたふたりは激しく求め合うが、ウルスラは貞操帯をつけていた。
ウルスラは母から、過去に近親結婚した夫婦が尾が生えた子どもを生み、子どもは惨めな人生を送ったと言い、貞操帯を渡されたのだと言う。ホセは、「ただの迷信だ」と言うが、ウルスラは、「豚の子なんて産みたくない」と関係を拒否する。
事件
そんな状態が数ヶ月続いたある日。ホセは闘鶏大会で自分の鶏を闘わせるが、ホセの鶏は、自信満々だったプルデンシオの鶏に勝ってしまう。すると負けた悔しさのあまりプルデンシオは、「その鶏ならお前の嫁さんを満足させられるぞ」と嘲笑、怒ったホセは決闘を申し込むが、投げた槍一発でプルデンシオを殺してしまう。
その夜、ホセはウルスラに、「子どもを作ろう。イグアナでも育てればいい。どうなろうともう誰もオレたちをバカにしない」と言い、ウルスラをそれを受け入れひとつになる。
亡霊
ホセは高官と市長により裁判にかけられるが、「名誉の決闘の末起きた痛ましい事件だった」とし、ホセは無罪になる。当然、プルデンシオの関係者からは不平の声が。
だがその夜以降、ホセの家にプルデンシオの亡霊が出没する。
何をしてもホセの背後に立ち続ける亡霊プルデンシオ。
ホセもウルスラも苦しみ、とうとうふたりは、村を出る決断をする。
村から出たことがないふたりに行く宛などなかったが、「あの山の向こうには海がある。誰も行ったことがないところへ行き、土地を捜すんだ。先祖の憂いから解放された土地で愛し合い、家族を築こう」と言うホセにウルスラも同意する。
出発の朝、ウルスラの父はいくらかの宝石と金を手渡すが、母は、「どこへ行こうと運命はついて回る」と言う。こうしてホセとウルスラは、親友ヘリネルド、マグニフィコ含むホセに賛同する仲間たちと村を出た。
冒険の旅
ウルスラの出産
冒険に胸躍らせ、前人未到の地へと進むホセたち。
野宿しながら歩みを進める中、ウルスラの妊娠がわかる。
ウルスラは恐れから悪夢を見るが、赤ん坊は健康な男の子だった。
どんどん気候が厳しくなって行く中、山道でラマが暴れだし、積荷と共に崖から落下、ヘリネルドは足を踏み外すが、皆の力で助かる。大雨に嵐、道のりは厳しかった。
2年
旅をはじめて2年近くが経ったある朝、一行は山脈の西側斜面を見たはじめての人類になったが、そこに広がっていたのは海・・・ではなく、果てしなく続く大湿原だった。
ガッカリしたヘリネルドは、「海はどこだよ!」とホセに苛立ちをぶつける。
沼地の罠
ホセたちは沼地を移動するが、沼地は迷路のようで、同じところをくるくる回っているだけだった。
結局、何ヶ月も沼地を彷徨いようやく川辺を見つけたホセたち。
ホセは、「この沼を抜けさえすれば海へ行けるはずだ」と言うがウルスラは、「いい加減に目を覚まして、仲間は疲れ果ててる」と忠告されてしまう。
その夜、ホセは”マコンド”と言う名の町の夢を見る。
朝、ホセは仲間たちに、「オレたちはまだ海に出られず、定住の地を見つけていない。だが潮時だ。先のことはそれぞれの自由だ。だがオレたちはここに残り夢で見た村を作る。子どもたちに家を、誰がどう生きようと死のうと自由な町を作る。その町の名は”マコンド”だ」と宣言する。
マコンド村
数年後、村には土と葦で出来た家が20件建ち、村の横には清流が流れていた。
ホセは、平等で住みやすい町作りを目指し、川までの距離や日差しを考慮した町作りをした。
ホセとウルスラの長男ホセ・アルカディオも元気に育ち、村中、村人たちが飼う鳥のさえずりが聞こえる村となった。
やって来た集団
ある日、太鼓を鳴らし集団がやって来た。(ジプシーと思われる)
”メルキアデス”と名乗る男は、仲間を家族だと言い、遠方から”見せ物”をするために沼地を歩いていたら鳥の大合唱が聞こえたのでやってきた言い、「会えて光栄だ」とホセに握手を求める。
メルキアデスは、「私たちは旅をして摩訶不思議な発明品を持ってきた、物が命を持つ瞬間をお見せしましょう」と箱型装置におたまや鍋など金属が引き寄せられ、くっつく現象を見せる。
マコンドの村人からは、「魔術だ」との声があがるが、メルキアデスは、「これは科学、もっと見たければ我々の見世物小屋へ」と言う。
ホセの興味
箱型装置に金属が引き寄せられる様を目の当たりにしたホセは、(あの装置を金の採掘に使えるのではないか)と考え、反対するウルスラを説き伏せ、山羊2頭を連れてメルキアデスの野営地を訪ねるが、ホセの考えを聞いたメルキアデスは、自分の指輪をその箱型装置に近づけて、くっつかない様を見せると、「貴金属に磁石には反応しない。くっつかない」と言い、道義上売れないと断る。
それでもホセは、「大きな石や財宝を発掘するには有効なはずだ。試したいんだ、あんたに損はない」と食い下がり、箱型装置2つを手に入れる。
ホセは箱型装置を使い、ヘリネルドとマグニフィコと共に周囲の山々を探索するが、結局何にも見つからなかった。
金塊どころか何も見つからないことに、「山羊を取り戻して。イヤなら私が詐欺師と話しをつける。家畜を手放す余裕はない、妊娠した」とウルスラ。
ホセは箱型装置を返しに行くが、メルキアデスは、「やってみてわかったんだな、山羊は返却しよう」と誠実に対応。ホセはメルキアデスに感謝すると、ずっと気になっていたことがあると、質問する。
それは、「なぜメルキアデスたちが迷路のような沼地で迷わなかったのか」と言うことだった。
メルキアデスは、「いつもの道具を使った」と言うと、アストロラーベ、コンパス、六分儀、ポルトガルの地図まで見せ、「全部キミに譲ろう」と言う。
天体観測
その日からホセは一晩中、星の流れを観測することにのめり込む。
道具を上手く使えるようになったホセは、空間の概念を理解できるようになり、地図上のマコンドの位置を特定しようとするが、家族を顧みず、自分のやりたいことだけやるホセに怒りを爆発させるウルスラ。
(ウルスラは二人目を妊娠中)
発見
とうとうヘリネルドとマグニフィコの3人で旅に出ることに。
そして3人は森の中で、200年前のガレオン船を発見する。それはここが昔、海だった証拠だった。
(海は近いはずだ)と確信を得たホセは、そのまま突き進み、とうとう海を発見する。
目指していた海は、マコンド村の近くにあったのだ。
村へ戻ったホセは、「ここは海に囲まれた場所だった。地図を完成させるには測量が必要だ。もう一度探検に出る。世界とマコンド村をつなげる!」と夢を語るが、「もう行かせるわけにはいかない。あなたが必要なの」とウルスラ。
不思議な出来事
その夜、ウルスラはお腹の中で赤ん坊が泣いている声を聞き目を覚ます。
そんなことはあり得なかった。だが、赤ん坊の泣き声がほんとうにウルスラのお腹の中からするのだ。
その後陣痛が始まったウルスラは、これは不吉な前触れだと恐れるが、赤ん坊は健康に生まれた。
”マウレリャノ”はマコンド村で最初に生まれた子どもだった。
マウレリャノ・ブエンディア(次男)
それから数年、マウレリャノは予知能力を発揮しはじめる。
マウレリャノは死は取り消せないほど明確な合図を告げると思ったが、死の直前になっても合図はなかった
感想
「百年の孤独」、この言葉知ってる!と思ったら・・・
私が知っていたのはガルシア・マルケスの小説ではなく、鹿児島の麦焼酎の名前でした(笑)
まずは、従兄妹婚をしたホセとウルスラが村を出て、自分たちの理想の村、マコンドを作るまで。
そして、次男アウレリャノ大佐が生まれるまでを描いた内容でした。
序章と言う感じですね。
ここからどのように展開していくのか楽しみです。
たぶん、続けて見ると思いますが、まだハマってるまでは言えない(笑)
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