ブリーダのエピソードには続きが!
エルフィンが疫病で死の淵に。
ますます混迷するマーシアの後継者問題
#7 あらすじ
ウートレッドはフィナン、スティオラ、アゼルスタンを連れて、秘密裏にイーグリスバーグへと入る。
疫病に倒れるエルフィン姫を助けようとするイーディとオフファース。
ウェールズの捕虜にされたブリーダは、デハイバース王国のロードリーに酷い扱いを受けるが、思いもかけない人物に助けられる
相関図
まとめ
イーグリスバーグ(現アリスバーリー)マーシア
エセルレッドを恨む民衆
エセルレッドの葬儀がはじまった。しかし民衆は喪に服すどころかマーシアを守らなかったエセルレッドを恨み葬列にツバを吐き、「エセルレッドに呪いを」と叫ぶありさま。
その混乱の中ウートレッドはピヤリグ神父の協力で、イーグリスバーグに入ると、エドワードと話しをつけるまで子どもたちを匿って欲しいと頼む。(フィナン、アゼルスタンとスティオラも一緒)
賢人会議
マーシア太守たちはエドワード抜きで後継者について話し合うが、ブルグレッドとルデカが対立するばかりで収拾がつかない。そこへエドワードが乗り込んできた。
ブルグレッドは、「この会議はマーシア人だけ」とエドワードを牽制するが、エドワードは、「話し合いを聞きたいだけだ」と居座る。だが太守から、「エルドウルフに姫を捜させているのはナゼか」と疑問の声があがる。エドワードは、姫を迎えに行ったのであり、疫病が終息すれば戻ると言うが、「真っ赤なウソだ。自らの兵を引き連れ、マーシアの衛兵隊長を町から離れさせた。我らは町を守る術がない。そこに折よく疫病蔓延のウワサだ。町の門は閉鎖され、民は飢えているではないか!」と反論するブルグレッド。
エドワードは、「疫病は私の責任ではない」と言い、エセルヘルムも、「民が飢えているのはお前が穀物をせしめているからだ」と反論するが、ブルグレッドが、「ウェセックス兵士に食わすものなどない」と言い返し大口論となる。
真実とエドワード
だがその騒動を止めたのはウートレッドだった。
ウートレッドは、「姫は無事だが婚約はない。エルドウルフはエセルレッド卿を殺めたことを認めマーシアから逃げ」と言うと証拠の指輪を見せ、「エルドウルフの悪行から目を背けた結果がこれだ」と言い切る。
自分が指名した後継者の悪行をバラされエドワードの立場が失くなる。
エドワードは、「陛下が姉君と姫を庇護すると約束するまで居場所は言えない」と言うウートレッドに、「穏便に後継者を決めようとするマーシアをかき乱し、太守たちを煽っている」と苛立ちをぶつけると、投獄するよう命じると、太守との結束を模索することを止める決断をする。
強硬手段
【穀物を民衆に配布せよ】と言う王命を出し、太守が管理する穀物を取り上げたエドワードをブルグレッドは厳しく責め立てるが、エドワードはこの事態を想定していたのか、「私を追い出したいなら神によって王に選ばれたアルフレッドの息子をお前の臣下に力づくで排除させれば良い。私を侮辱することは、長年我らと同盟を結んできたマーシアを侮辱しているのと同じ」と迫る。
エドワードの言葉に動けなくなった臣下を見てブルグレッドは、「オレがやる。マーシアのためだ」と剣を抜くが、エドワードは警護する兵士を制すると、「私は王だ。権力を行使できる。すでにそなたの息子をウェセックスの修道院に送った。父親が懸命な判断を下すまで宗教教育を行う」と言う。
息子を人質に取られブルグレッドは何もできなくなってしまう。
エルスウィズはブルグレッドの息子をウェセックスの修道院送りにしたことについて、「無慈悲なことをしたけれど、これで戦は避けられた」と評価、「あなたが支配を考えなければ解決する。マーシアを大切にし孫に最適な夫が見つければ平和は訪れる」と言う。
決別
エセルヘルムはウートレッドに拷問を加え、姫の居場所を吐かせようとするが、どんな酷い拷問を受けても、ウートレッドが口を割ることはなかった。
エドワードは牢獄にいるウートレッドに会いに行くと、「拷問しろとは命じていない。ムダだと分かっている」と言うと、「そなたの勇敢さはどこから出るんだ?私はマーシア人に敬意を払い、秩序を保つ方法を捜してきたが、何をしても上手くいかない。他人の意見を聞きすぎた。間違っていた。姪を政治に引き込むべきではない。そなたは自由だ。争いが終わるまで姉と姪の安全を確保してくれ」と頼むと言いウートレッドを解放する。
エドワードはこれまで散々自分を惑わせ、王命を盾に勝手な行動(エルスウィズを幽閉、ウートレッドへの拷問)を取ってきたエセルヘルムと決別することに。
エドワードは、「陛下を思ってのこと」と言い訳するエセルヘルムに、ただちにウィンチェスターへ戻るよう命ずる。
戻ってきたエルフィン
容態が悪化するエルフィンを放っておけず、「ウートレッドから姫を匿い守るように言われたけれど、このままでは死んでしまう。イーグリスバーグに戻り医者に診せれば助かる可能性がある」とイーディ。オフファースは迷った末、同意、エルフィンをイーグリスバーグへと運ぶ。
エドワードはすぐさま極秘で町中の医師を集めるよう命じる。
ウートレッドの存在
町では王命で穀物の配給が行われていた。
ピヤリグ神父とスティオラはそれを手伝うが、民衆が我先にと取り合い暴動が起きてしまう。
たまらずそれを制したウートレッドは、「マーシア人同士争うな。秩序を保て。互いを攻撃しても救われない。争うより皆で一丸となって働くのだ」と民衆を納得させ、統制を図る。
それを見ていたエドワードは、ウートレッドを連れて来るよう言う。
エドワードのオファー
エドワードに呼び立てられたウートレッドは、「太守たちは引き下がらない。このままでは戦が起きる」と問題を突きつけるが、エドワードは、「そなたの言うどおりだ。だが私は平和を築けるものにこの町を統治してもらいたい。民が慕い、太守たちが認めざるを得ないものに情勢が落ち着くまで。そなたにその任を任せる」と言い出す。
思わぬオファーにウートレッドは、「望んでいない」と言うが、「だがいつもそなたは運命に翻弄されている。断れば虐殺が起きるだろう。だが引き受けるなら名声を回復させ、臣下にも富と地位を与える。数年経てば自由になれる。べバンバーグを奪還したいのなら必要な兵も貸す」とエドワード。
「見返りは?」と問うウートレッドにエドワードは、「忠誠を誓い、王の私に尽くすのだ」と言う。
ピヤリグ神父の言葉
マーシア領主を引き受けるべきか否か迷うウートレッドにピヤリグ神父は、「マーシアは今、野心に苦しんでいる。同盟解消などエセルフリーダはもちろん誰も望んでいない。お前が引き受ければ平和をもたらし王妃も安全だ。陛下の策略に乗るしかない」と背中を押す。
母の悔悟と息子王の動揺
ピヤリグ神父が少年を匿うのを見たエルスウィズは後をつけると、すべてを話すよう言う。
ピヤリグからウートレッドがアゼルスタンを守ったこと、エドワードがマーシア領主を打診したと知り、「あの男は嫌いだがそれが唯一の妥協案だろう」とその決断を容認すると、ひとりの少年を連れ出し、「アゼルスタン」だと言う。
アルフレッド父王と母の策略で妻エジュウィンと子どもたちと引き離されたエドワードはそれ以降、一度も妻子と会っていなかった。その息子が眼の前に現れ、エドワードは、「あり得ない」と動揺するが、エルスウィズは、「素性を隠して生きてきたこの子の人生を正すときです。あなたから愛するものを引き離したことを後悔している。許してもらいたい。この子にはあなたの庇護が必要」と求めるが、エドワードは、「この子を元いた場所に戻して」と背を向けてしまう。
ウートレッドの決断
翌朝、「マーシアを治める気はない。平和を願っているだけだ」と言うエドワードの言葉を受け、ウートレッドはマーシア領主を引き受けると言う。
エセルフリーダの帰還
エセルフリーダは匿われている娘に会いに行くが、そこにエルフィンの姿はなかった。
娘が亡くなったのだと理解したエセルフリーダは、遺体はイーグリスバーグに運ばれるだろうと推測、戻る決断をする。
アルドヘルム、シトリック、そして息子ウートレッドと共にイーグリスバーグへと戻って来たエセルフリーダだったが、王命により開門できないとケンリッチから拒絶される。
それでも、「娘の遺体があると聞いた。アルフレッド王の名の下に門を開けて」と嘆願するエセルフリーダに、開門するケンリッチ。
エルスウィズは娘の帰還に駆け寄り、「エルフィンに奇跡が起きた。生きている」と伝える。
エセルフリーダは、「ママ」と甘える娘を抱きしめた。
だがエセルフリーダは、エドワードがマーシアの新領主にウートレッドを指名したと聞き、驚く。
デハイバース王国 ウェールズ
西の海岸に上陸したデーン人はデハイバース王国を襲撃、ハウエル王の弟ロードリは捕らわれてしまう。
鎖に繋がれたまま穴に落とされ水も与えられなかったブリーダを助けたのはクヌートの従兄弟シグトリグルだった。ブリーダはシグトリグルから、「お前が女戦士ブリーダである証明をしろ」と言われ、ロードリーの首に刃先を当てると、「私にしたことと同じことをされるんだ。覚悟しろ」と凄み、ロードリーの首に鎖をつけ、穴へと落とす。
ブリーダは、クヌートの敗因が何かと問うシグトリグルに、「一番の理由は”裏切り”だ。野心から私が愛したラグナルを殺した。私が惨めな奴隷にされたのはデーン殺しのウートレッドせい。この恨みは自分で晴らす」と言う。
シグトリグルはクヌートに援軍を頼んだが来なかったことについて疑問を持っている様子
シグトリグルはウェールズ兵士の斬首をハウエル王に届け、デハイバース王国を陥落させたことを知らせた。
感想
シーズン4は全10話。残り3話になりました。
シーズン5がファイナル・シーズンなので、もう残り少ない~。
ほんと史実ドラマは面白いですね~。
思いもかけずウートレッドがマーシア領主となることに。
これは以外な展開でしたが、あまりそれを喜んでいいない様子のエセルフリーダが気になるところです。
ブリーダの話しをまた展開がありそうです。
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