シーズン3も残り2話。
とうとうアルフレッド王に最期のときが・・・
# 9 あらすじ
死期迫るアルフレッド王は、追放者ウートレッドと会う決断をする。
アルフレッドがウートレッドと会っているのを見たエルスウィズ王妃は、それを許すことができない。
一方、王座を狙うエゼルウォルドは、エドワードとウートレッドを消そうと画策する。
相関図
まとめ
エドワードとエルフレドの結婚披露宴
広間ではエドワード王子とエルフレドの結婚披露宴が開かれていた。
王位を狙うエゼルウォルド
エゼルウォルドは花嫁の父エセルヘルムに近づくと、「エドワードが王になると決まったわけじゃない。エドワードは以前結婚している、婚外子がいて、認知したがっている」と囁く。
聞き捨てならない発言にエセルヘルムは、「正式な子がいるなら王から知らされている」と言い返すが、「有力者のあなたが詳しいことを聞いていないとは」と吹っ掛けはじめる・・・が、ステアパに注意され、席に戻されてしまうエゼルウォルド。
席に戻されたエゼルウォルドはシーグブリッドに、「エセルヘルム卿にウートレッドが報復のためにウィンチェスターに来たと言い、それをウワサとして広めるろ」と指示する。
マーシアの王を狙うエセルレッド
一方マーシアの王を狙うエセルレッドは、「王逝去が近い。マーシアから兵を50人呼べ。崩御と同時にマーシア王を宣言する」と指示を出すが、「これ以上兵を増やせば敵意を感じさせてしまいます。よくない」とアルドヘルム。だがエセルレッドは、「逆らうのか?最近のお前の態度は目に余る。妻に好意があることもにも気づいているぞ。だがあの女に取り込まれるな。オレの命令どおりにしろ」と譲らない。
アルフレッド王と追放者ウートレッド
結婚披露宴が開かれる中、死期迫るアルフレッドから呼び出しを受けたウートレッドが机上の年代記を眺めていると、背後から、「その書物はウェセックスの年代記だ。私が王になってからのことが書かれている。書物を読めば100年後でも私の功績がわかる。だがお前のことは書かれていない。お前の忠誠心、助言、勇敢さ、度胸、そして横柄さは何一つ残らない。なぜここへ来た。私が生きているあいだに言うことはあるか」とアルフレッド。
「陛下を殺す気などなかった。年代記に書かれなくても私の功績は残る。年代記の主人公は陛下です。私は必要ない」とウートレッド。
するとアルフレッドは、「ここまでやって来れたのはお前のおかげだ。事実だ。たとえ記されなくても」と。
ウートレッドは、「光栄です」と言うが、突然アルフレッドは剣先をウートレッドの喉元へと向け、「ここで追放者を殺すこともできる」と言い出す。
剣の重さに震える剣先を見て、「殺せるわけがない。絆がある。私が陛下を殺せなかったのと同じです」とウートレッド。アルフレッドは剣を下ろす・・・
アルフレッドの体力は限界だった。
ウートレッドはワインを注ぐと、「エドワード王子の幸せを願いましょう」とグラスを掲げるが、アルフレッドは、「神のご加護は人を通して現れるものだ。エサンドゥーン(エディントン)での戦いは、神がお前を通して私に戦わせた」と言い出すー・・・
本音を語るアルフレッドにウートレッドは、「私の子どもたちをウィンチェスターに連れて来て洗礼を受けさせた理由を教えて欲しい」と言う。
アルフレッドは、「お前への仕返しだった。苦しめたかったのだ。だが身勝手だった。子どもたちは手厚く世話している。お前は宮中でゴドウィン神父を殺した。だが焚き付けたのはゴドウィンだ。だが私はお前の申し開きを聞こうともせず、裁きを下し、罰を与えた。間違っていた。怖かったのだ。今も怖い。お前や死が怖いのではない。今のウェセックスのすべてを失うことが怖いのだ」と。
「ウェセックスは更に成長し、イングランドを統一しなければ。ここはサクソン人の最後の王国だ。侵略されてはならんが、排他的でもいけない。失敗すれば、父と兄の努力も水の泡だ」とアルフレッド。
その時、ドアが開き、「王国にウートレッドが戻れば処刑する、その約束です」とエルスウィズ。
アルフレッドは、「今は考えが変わった。追放者の発言は撤回する。2人にしてくれ。カレがここにいることは誰にも口外するな」と言うが、エルスウィズは、「エゼルウォルドを赦免し、今度はウートレッドに恩赦を与え、エドワードに仕えるよう頼むつもりですか?私が許さない」と断固反対の姿勢を示しドアを閉める。
「妻は私が死ぬことが不安で仕方がないのだ。私亡きあとこの世はどうなるか、誰が治める」と言うアルフレッドに、「それでも人生は続きます。陛下の時代の次は他の者たちの番です。神か神々が決めることです」とウートレッド。
すると、「私がこの世を去る前に、この国が良き者たちに渡るようできる限りのことをしたい。死にそうな赤ん坊のエドワードをお前とイゾルトに託したが、また息子を託したい。何も言うな、息子が王になるまで側にいてくれ。その後は自由だ。北へ戻っても良い」と言うと書面を差し出し、「今、この時を持って追放者を解く。ドアの外には妻が護衛を集めているだろう。私が対処する」と言うと、震える手でウートレッドの手を握り、「これで和解だ。言いたいことは言った、返事はいらない」とアルフレッド。「過ちを正してくださったことに感謝いたします」とウートレッド。
アルフレッドは、「もっと早く旅立つつもりだった。でもこの再会まで寿命を延ばした。べバンバーグの本当の領主ウートレッドよ、理解できない男だがお前のおかげで王として死んでゆける」と最高の言葉をウートレッドに贈り盃を掲る・・・
ハンスタンスタン(現ハンスタントン)イーストアングリア
デーン軍の野営地
ウェセックスを攻めるため、アルフレッド王の死を待っているデーン軍。ブリーダはクヌートの女になった。
だが、”ラグナル殺しはエゼルウォルドの仕業”と聞き、「真実を知りたい」とブリーダ。
だがクヌートは、「オレは知らない」としらを切り、「エゼルウォルドが戻ったら始末する」と言うが、ブリーダは、「エゼルウォルドは私が殺す」と宣言する。
ウィンチェスターの町で
王座を狙うエゼルウォルド
ウートレッドに恩赦が出た。
エゼルウォルドは、「ウートレッドがエドワードに付くのを阻止しないと。ふたりとも死んで欲しいが、殺すならエドワードの方が簡単だ」と言い出す。
シーグブリッドは、「それは謀反だ」と諌めるが、「謀反ではない。本来の道だ。エドワードは消え、私は王座に就き、キミは銀貨を手に入れる。まずはアルフレッド王が死ぬのを待つ」と言う
決断できないウートレッド
アルフレッド王から恩赦が出たが、王の願いを聞いてしまったウートレッドは、べオッカの家で、フィナン、ヒルドと共にどうするべきか思案する。そこへテューラが戻ってきた。ヒルドはテューラの様子がおかしいことに気づく。
べオッカの怒り
ティーディマンを見つけ出したべオッカは、「警告だ。今度妻に近づいたらぶちのめす」と言うが、悪びれもせず、「デーンだと真実を言っただけだ」とティーディマン。
カッとなったべオッカは、間髪入れずティーディマンに頭突きをかまし殴りかかるが、それを引き離すウートレッドとシトリック。
エゼルウォルドを信用していないウートレッドは、「ここで何をやってる?まだ王位を狙っているのか」と問うが、「私は王国を愛してる。一杯奢らせてくれ。ウェセックスの味方だとわかってもらいたい、頼むよ」とエゼルウォルド。ウートレッドは躊躇を見せるが、話しを聞くことに。
エゼルウォルドは、「エドワードは青二才だ。人を従える力はない。デーンたちも気づいている。ウェセックスを守りたい」と言うが、ウートレッドは何も言わず去ってしまう。
シーグブリッドは、「ウートレッドがエドワードに仕えたらどうする」と心配するが、エゼルウォルドは、「ふたりとも死んでもらうだけ」と言い切る。
宮殿で
エセルヘルムの考え
アルフレッドの回復を祈り教会で祈りを捧げるエルスウィズたち。
エセルヘルムは隣り合わせたエルスウィズに、「甚だ不躾ですが・・・」と断った上で、エドワードの結婚歴を隠していたこと、子どもがいることについて、なぜ話さなかったのだと言い出す。
エルスウィズは、「話さなかったのは重要ではないからです。終わったこと。子どもたちには何の権利もない」とハッキリ言うが、「心配の種は残る。これから生まれる子にとって厄介だ。いっそのこと、”ただのウワサだった”と言うことで片付けられれば都合が良いのでは」とエドワードとエジュウィンとの子どもを葬り去る考えを口にする。
ウートレッドのいく道
アルフレッドから追放者を解かれたものの、護衛なしでは自由に歩くことさえ出来ないウートレッド。
そんなウートレッドにアーケンウォルド司教は、「お前を許した陛下の考えがわからん」とイヤミを言うが、「私は陛下の敵ではない」とウートレッド。
だがアーケンウォルド司教は、「だとしても、お前と手を組むべきではない。アルフレッド王はお前をコントロールできるがエドワードにはムリだ。私は最大限の努力でお前と王子を引き離す」と宣戦布告する。
その様子を見ていたヒルドは、ウートレッドが、夫でもなく、クーカムの領主でもない。べバンバーグのウートレッドでもデーン人でもないことに悩んでいると聞き、「どれもあなたよ。自分の信念に従い自由に進める」と助言するが、エルスウィズ王妃がウートレッドを嫌っているのは明らかで、結論が出せずにいるウートレッド。
ヒルドは、ウィンチェスターにはウートレッドが必要だと言う。
アルフレッド、最期のときとウートレッドの決断
アルフレッドは最期のときを迎えていたー・・・
薄れる意識の中でアルフレッドが見たのは、側に立つウートレッドだった。
「これは幻か・・」と呟くアルフレッドにウートレッドは、「エドワードが王座に就くまでウィンチェスターに留まります。誓います」と伝える。その言葉に安堵したかのように目を瞑るアルフレッド・・
夫に話しかけながら世話をするエルスウィズ。
アルフレッドは、「エセルヘルムにウェセックスの歴史を学ばせろ。カレの富を離すな」と指示。エルスウィズは頷くが、「どうしても1つだけ納得できないことがあります。ウートレッドのことです。陛下がカレを許し息子に仕えられるようにしたのは過ちです」と言い出す。
アルフレッドは、「必要なことだ。イングランドのためだ」と言うが、エルスウィズは、「デーンが我々を攻め続けるのはあの異教徒がいるから。これは神の罰です。私は陛下に逆らえない。どうか許しを取り消して欲しい」と言うが、その会話の途中、アルフレッドは息を引き取っていたー。
王の崩御
アルフレッド逝去を聞き駆けつけたべオッカに、「イングランド統一がカレの目的だったのに、それをやり終えずに死ぬなんて神が許さない」と涙し、子どもたち以外に王の死を伝えたくないとエルスウィズ。
しかしべオッカは、「民も王を愛していました。追悼したいはずです。伝えねばなりません」と言うが、「怖いのです。カレがいない・・・」とエルスウィズ。
べオッカはアルフレッドの額にキスをすると、「陛下を愛していました。いつか天国で会いましょう」と気持ちを伝える。
エセルフリーダとエドワードも父王と最期の別れをする。
エルスウィズは、「新たな王国の最初の日に向けて備える」と言うとべオッカを呼ぶよう言う。
動き出したエルスウィズ王妃
エルスウィズ王妃はべオッカを呼ぶと、これまでアルフレッド王に忠誠と助言を与え続けたその功績に感謝く述べ、「あなたは陛下の神父、役目は終わりました。葬儀の式辞があなたの最後の務めになります」と言い出す。
エルスウィズは異教徒と、特にウートレッドと関係が深いべオッカを排除し、エドワードを神の王とするためアーケンウォルド司教を付けると言う。
加えてエルスウィズは、「ウートレッドに恩赦は取り消す。いますぐ町を去らなければ捕らえると伝えなさい」と言い出す。
べオッカは、「恩赦書を取り消すのは間違いです。デーン人がつけあがる。今のエドワードにまだ戦は指揮できない」と言うが、エルスウィズは、「神が味方なら私たちが勝ちます」と言い切る。
恩赦取り消しを聞いたウートレッドは、「陛下に誓った、エドワードが王になるまでここを離れるワケにいかない」と言うが、フィナンは恩赦が取り消しになった以上、去らなければ殺されるといい、テューラも、「兄ラグナルのために血を届けて。陛下はわかってくれる」と町から去るよう言うが、べオッカは、「だからこそ王はお前を頼んだのだ。残るべきだ」と言う。
アルフレッド王の葬儀で
捕らえられたウートレッド
アルフレッド王の葬儀は、宮殿の教会で執り行われた。
ウートレッドも参列するが、ステアパから、「ここを去らねば殺せと命じられている」と言われ、騒ぎを起こすわけにいかず従うが、投獄されてしまう。
テューラをいたぶるティーディマン
同じく葬儀に参列していたテューラに、またもティーディマンが執拗な嫌がらせをはじめる。
身体を小突かれ、「お前の居場所じゃない」と言われたテューラはたまらず教会を出るが、ティーディマンは追いかけ、石を投げる。テューラは、「あなたなど怖くない」と毅然とした態度で抗議するが、嫌がらせは終わらない。とうとうべオッカの自宅まで追いかけると、ドアを蹴破り自宅に侵入してしまう
だがそこにテューラの姿はなかった。
家中を捜し回ったティーディマンはついに床下に隠れているテューラに気づいてしまう。
ニヤリと笑って火を点けた布を床に落とすと、床板の隙間からテューラを見ながら、「お前にはその場所が合ってる」とティーディマン。だが床下にいるテューラに短剣で刺殺されてしまう。
テューラは脱出しようとするが、死んだティーディマンの重みで、床板を外すことができない。
火はとうとう床板を燃やし始めた。テューラは、「べオッカ、べオッカ助けて、私はここよ」と叫ぶが・・・
感想
とうとうアルフレッド王が亡くなりました。
シーズン3は冒頭から、体調最悪のアルフレッドで、生気がない中、戦場にも出てよく頑張ったよなぁ~。
最後の最後、ウートレッドを追放者から解き、和解したシーン、グッと来ました。
アルフレッド王を演じたデヴィッド・ドーソン、素晴らしい俳優でした。
そしてやっぱりアルフレッドが亡くなった途端、王の命令など反故にして、ウートレッド排除に動きだしたエルスウィズ王妃。
神がすべてで、周りが見えていない彼女が仕切るウェセックスの未来は暗いです。
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