ジューンを愛するふたりの男性（ルークとニック）の思いが切ない！
#9 スマート・パワー Smart Power あらすじ
フレッドは妻セリーナとニックを伴い外交交渉のためカナダを訪問。セリーナは久々の自由国家の光景に目を奪われるが、人々から奇異な視線を浴びせられ、逃れるためホテルのバーへ。そこでマークという男性に出会い、彼からある提案を持ち掛けられる。一方、ウォーターフォード夫妻のカナダ訪問を知ったルークとモイラは抗議デモに参加する。
相関図
まとめ
ギレアド
ウォーターフォード夫妻
フレッドは妻セリーナ、ニックを伴い外交交渉のためにカナダを訪問することに。
留守を守るために守護者アイザックがウォーターフォード家に派遣される。
セリーナは同行をイヤがるが、フレッドから、「ギレアドの女性は抑圧され声を失ったと思われてる。キミがギレアドの妻の強さを見せつけて欲しい」と言われ従うしかなかった。
セリーナの言葉
出発前、「お産を終えたらこの家からすぐに出て」と言い出すセリーナ。ジューンは、「乳離れまでは居ていい規則です」と反論するが、「お互いこれ以上そばにいない方がいい」と言われ、従うしかなくなる。
赤ん坊を守るために
アイザックは任務を全うすることしか考えておらず、買い物へ行く途中、ジューンに話しかけるジャニーンを銃の柄で殴りつけ、そのまま買い物を中止させて連れて帰るような男だった。
出産後ウォーターフォード家を追い出されるとわかり、ジューンはリタに赤ん坊を守って欲しいと頼む。リタは、「できるかぎりのことはする」と承諾。
妊婦健診にやって来たリディアにもジューンは、「セリーナから子どもを産んだらすぐに出ていけと言われたが、この家には問題がある。子どもには安全な場所は必要。女性に暴力を振るう男は子どもにも手をあげる。この子には守ってくれる大人が必要なのだ」と訴え、リディアから、「赤ちゃんに危害を加えるものは私が許さない」と約束を得る。
カナダ
モイラとルーク
ギレアド政府代表がカナダの空港へ着いたニュースを見たモイラは、それがウォーターフォード夫妻であることに驚く。
モイラとルークは難民センターのレイチェル・タッピングに、「ウォーターフォードは戦争犯罪人、すぐに逮捕して欲しい」と訴えるが、タッピングの答えは、「現時点での逮捕はムリ。ここはカナダで私たちの国じゃない」と言うもの。できることは抗議デモが関の山だと言う。
セリーナ
協議会場までの道のり、車窓から見る景色に、ギレアド以前の生活を思い出し複雑な気持ちになるセリーナ。
フレッドが要人と早速会議に入る中、セリーナは、「ウォーターフォード夫人」と呼ばれ、ピクトグラムのスケジュール表を渡される。
接触してきた男
グリーンの妻服の自分を奇異の目で見、歓迎していない人々の様子に虚しさを感じ、ひとりホテルのバーへと入ったセリーナに、「１本どうですか？」とタバコを勧める男。そのタバコが愛用のものだったことから男が理由があって接触していることを見抜いたセリーナ。男は”マーク・トゥエロ”と名乗り、アメリカ政府の代理だと言うと、「あなたを１時間以内にホノルル行の飛行機に乗せられる。ギレアドに戻る必要はない」と言い出す。セリーナは、故郷を捨てる気はないと言うが、「ギレアドは少子化の責任を女性に押し付けているが、原因の多くは男性にある。アメリカの優秀な化学者が不妊について研究、成果もあげてる。考えて欲しい。自分の子どもと自由が欲しいだろう」とマーク。だがセリーナは、「私は決して国家を裏切ったりしない」と拒否した。だがトゥエロが去ったあと、テーブルに置かれたタバコを手に取ってしまう。
抗議デモ
ギレアド国反対の抗議デモの中、クルマから降りてきたフレッドを見るなり警備員の制止を振り切り、「ウォーターフォード！このクソ野郎！お前に妻を犯されている」と抗議するルーク。「キミは我々の国を誤解している」とフレッドは立ち去ろうとするが、「オレを覚えておけ、いつかこの報いを受けさせる」とルーク。だがセリーナとニックは、ルークが持っていた【写真パネル】に衝撃を受ける。ジューンとハンナの写真だったのだ。
ニック
デモ隊の中にジューンの夫ルークを見たニックは、バーで飲むルークに接触、「ジューンを知ってる。友だちだ。無事だ。妊娠してる」と告げる。妊娠していると聞き、「あのウォーターフォードのか？」と絶望するルークに、「あぁ」とニック。
ルークは混乱し、「ウソだろ・・貴様らは怪物だ、失せろ」とニックを追いやるが、すぐさま追いかけ、「あんた娘を知らないか？ハンナは無事か？」と尋ねる。ニックは、「わからない。だが渡すものがある、ジューンからだ。きっと使える」とジューンがメーデーから預かったギレアドに拉致された女性たちの声の手紙の束を手渡す。ニックは、「頼む、ジューンを守ってくれ。それからモイラが脱走してきて一緒に住んでいる。そして何があっても愛していると伝えて欲しい。恩に着る」と必死で頼むルークに、「分かった。オレはニックだ」と名前を名乗った。
関係決裂
翌朝カナダの高官は、「政府間協議は中止する。お二人をこれ以上歓迎はできない。ギレアドの女性たちの手紙がネットで公開された。もうカナダの世論を押さえることはできない」と協議終了を告げる。フレッドは、「匿名の中傷を信じるのか」と抗議するが、「手紙を信じる」と言われ、「臆病者」と吐き捨てるが、女性高官から、「よく平然と生きていられる」と責められたセリーナは返す言葉がなかった。
モイラの抗議
空港までの道のりをウォーターフォード夫妻を乗せたクルマはずっと猛抗議の中を進むことに。
モイラはクルマの窓を叩き、「私はモイラ」と書いたプラカードと自分をフレッドに見せる。それに気づいたフレッドは表情を変えた。
ニックの情報
ギレアドに戻ったフレッドは、カナダとの交渉決裂に、「司令官たちに非難されるだろう」と落胆。
セリーナもまた複雑な気持ちを抱えていた。
ニック
こっそりジューンの部屋を訪ね、「イゼベルの店のあの手紙が世に出た。大騒ぎだった」とニック。ジューンはよろこび、ニックをハグするが、「ご主人に会った。司令官を追いかけて罵倒し、司令官は怯えさせてた。そのあとカレに会って手紙の束を渡した。世間に公表したのはカレだ」とニック。ルークの様子を聞くジューンにニックは、「愛してるって。何があっても」とルークの伝言を伝えると、モイラが脱出し、今ルークと一緒にいることも伝えた。ニックは、「良い知らせを届けてくれてありがとう」と感謝するジューンに、「愛してる」と言うと頬にキスをする。
ジューンは不可能な脱出をやってのけたモイラを心からリスペクトし、勇気をもらう。
感想
ジューンを愛するふたりの男、ニックとルーク。
ニックのこと、興味なかったんですけど、今回のエピソードのニックは切なかったわ～
カレはほんとうにジューンが好きなんですよね。
自分の子どもなのに、フレッドの子どもと伝えた微妙な気持ち
複雑な状況だから起きた、同じ女性を愛する男の気持ちをニックから感じました。
また、ジューンは絶対不可能なギレアド脱出を成しえたモイラに力をもらったようです。
この状況の中の出産、”やったろーやないの！” 感がみなぎってましたね。
ジューンは経産婦なので、きっと立派にやってくれると思いますが、
ギレアドは、産んだあとの女性には冷たい・・・
この先が大変な予感です
セリーナがギレアドの呪縛から解けること・・はないのかな。
送信中です
コメント