内容が盛りだくさん!
ナビレラも残り2話。
#11
ドクチュルが行方不明になったことがキッカケで、父がアルツハイマーであることを知ることとなった息子、娘たち。しかしヘナムは、ドクチュルの夢を応援すると言う。
チェロクはドクチュルとある約束をして、オーディション合格を目指すことに。
相関図
まとめ
見つかったドクチュル
ヘナムの想い
長兄ソンサンがドクチュルを見つけたと連絡を受けたヘナムは、家の中で待てと言うソングァンの言葉も聞かず、家の前で待ち続け、帰って来た夫に、何も言わず、家へと引き入れた。
「すまなかったヘナム。ほんとうにすまない」と言う夫にヘナムは、「あの日のことを覚えてる?」と言い出す。
それはドクチュルが無事に定年を迎えた日のことだった。
社員からの労いの言葉と花束を受け取ったドクチュルは、40年間無事に勤め上げた。
会社から出て来たドクチュルを待っていたのはヘナム。
「40年間ご苦労さまでした。ありがとう」と感謝を伝えるヘナムに、「お前が支えてくれたおかげだ。半分はお前の功績だ、感謝してる」とドクチュル。
「あの言葉で私は胸が一杯になった。だからあなたのバレエを踊る夢は半分は私の夢でもある。弱気にならないで、やりたいことを私のそばでやり遂げてちょうだい。約束して」と気持ちを伝えるヘナムに、約束するとドクチュルは応える。
子どもたちの想い
兄弟会議をするためにソンサン宅に集まった子どもたち。
父がアルツハイマーであることを、皆が知ることとなった。
「信じられない。父さんのところに行ってくる!」と取り乱すソンスクにソンサンは、「気持ちはわかるが、普段どおりでいよう。1番ツラいのは父さんだ。父さんがナゼ黙ってたか分かるだろ?今までどおり振る舞うんだ。症状が悪化したら、ボクは面倒を看る」と自分に言い聞かせるよう言う。
しかしソンスクは、「お義姉さんも仕事をしてる。現実的には施設に入ってもらうしかないと思う」と言い、ソンスクの夫ヨンイルは、「私たち夫婦が看ます。何かあったら店を閉めればいい」と言い出す。
ソングァンは、母の意見を聞くべきだと言い、孫のウノは、「ハラボジの気持ちは?それを聞くべき」と主張。
みんなこの事態を受け止めきれないー。
ウノの想い
ウノはチェロクにメールし、会うことに。
「あの時、言いかけたのはこれだったんだね」と言うウノに、「何度も言おうとしたけど、ごめん」とチェロク。
ウノはチェロクの気持ちを慮り、「謝るのは私の方よ、何も知らず、ハラボジを任せっきりにしてしまった。ツラかったでしょう」と言うと、就職に失敗し、悩んでいた自分を病気だったハラボジが気遣ってくれたことに胸が一杯になるのだった。
翌朝ウノは、以前ハラボジがラジオの投稿で、自分を励ましてくれたように、ハラボジに投稿する。
「70才でバレエなんてと思ってたけど、ハラボジはずっと続けてる。目標に向かって頑張る人が輝くことをハラボジから知りました。ハラボジの舞台を見てみたいな」と。
ドクチュルはそれを聞き、幸せな気持ちを噛みしめる。
チェロクとドクチュルの約束
オーディションを明日に控え、バレエレッスンを再開することになったチェロクは、「約束してください」と条件を出す。
【家に帰る時、20分おきにチェロクのメールをすること】
「わかった、チェロク」と言うドクチュルに、「ボクも約束します。ハラボジがボクのことを忘れてしまっても、ボクがハラボジを覚えていればいい。ボクが側にいます。ボクのことがわかるなら、いつだってバレエを教えます」とチェロク。
チェロクは、オーディション会場の下見にドクチュルを誘う。
少しでも落ち着いてオーディションが受けられるように配慮するチェロク。
ドクチュルもまた、進む症状を自覚し恐怖と闘っていた。
ホボム
公園で自主練中のドクチュルは、同じく自主練中のホボムを見つけ、声をかける。
「プロテストを受けるんだろ?」と聞くドクチュルにホボムは、「まだ先の話だよ。先ずは体を作らないと」と答えるが、「準備が整うまで待つな。私の経験で言うと完璧な状態など一生来ない。まずはスタートを切れ。たとえ準備が不十分でも思い切って飛び込むんだ」とアドバイスする。
ドクチュルに背中を押され、ホボムはプロテストを受けることに。
ソンサンのこと
漢江銀行は支店長の指示で、あるファンドを販売したが、それが悪徳ファンドだったため、大きな損失を顧客に与えることとなった。
しかもあろうことか支店長はそのミスを副支店長であるソンサンになすりつけた。
妻エランは、「あなたが主導したなんて事実じゃない」と言うがソンサンは何も言わない。
心配するウノには、「父さんなら大丈夫だ。心配するな。出勤しなさい」とソンサン。
父として
【漢江銀行悪質ファンド販売。損失率90%。江南支店副支店長が販売主導】の見出しが躍る新聞を見たドクチュルは、電話をするが、ソンサンに繋がらない。
実はその日はオーディション当日だった。
バレエ団で準備運動をしながらも、ソンサンのことが気になったドクチュルは、「ちょっと出かけてくる。すぐ戻る。心配するな」とソングァンに言うと、ケータイを置いたまま出かけてしまう。
銀行前では、被害者の抗議が続く中、ソンサンを呼び出したドクチュル。
突然の父の訪問に驚くソンサンに紙袋を渡すと、「お前には野手の私がついてる。だから思いっきり投げろ、じゃあな」と言うと帰って行く父。
紙袋の中身は青いグローブだった。
中学時代、新しいグローブが欲しいと言えなかったソンサン。
それでも野球が続けたくて、お金がかかることを承知で続けさせてくれと言いたかったが、言えなかった。
弟妹が古着ばかり着ているのがイヤだった。母親が家政婦をすることも、父親が土木作業をすることもイヤだった。それでも野球を続けたかった。でも結局言えず諦めた。
「やっと新しいグローブを持てたよ」と言うソンサンにエランは、「ウジウジせず、あなたのやりたいようにして。平気なフリをしてるあなたが不憫でならない。これ以上ガマンしないで。私が責任を持つ。今まで本当にご苦労さまでした」と夫の背中を押す。
辞職を決意したソンサンは、支店長に決断を伝えるが、内部監査、金融監督院でも事実を話すと宣戦布告する。
「シム・ソンサン!」と焦って叫ぶ支店長の声を無視して。
オーディション
中々戻って来ないドクチュルを心配するチェロクとソングァン。
チェロクはオーディションを30分ずらしてもらえないか交渉するが、NOと言われてしまう。
遅れたら、失格になってしまう中、ようやく会場に現れたドクチュル。
ドクチュルは見事にバレエを踊りきった。
ドクチュルは見事オーディションに合格、バレエ団の公演で舞台に立つこととなった。
「これからが始まりだ」と気合いが入るドクチュル。
ヘナムもドクチュルからの報告メールを見て、心から喜ぶ。
チェロクの不安
舞台に立つこととなったドクチュルはバレエ団と共に練習することになった。(撮影も禁止でソングァンも入れない)
チェロクなしで、ひとり違う環境でバレエをしなければならないドクチュルを心配するチェロクに、「心配するな。努力する」と前向きなドクチュル。
スンジュ
変化
「正直、期待していなかったが、かなり上達していて驚きましたよ」とバレエ団代表のキムはドクチュルのバレエを評価した。
スンジュは、ドクチュルの演目をソリに相談しながら、「ふたりを見ていて、支え合うことについて考えさせられたよ。オレは違ったから。いつも自分本位で、バレエを断念した時も自分以外、誰も見えてなかった。キミさえも。キミは平気だと思っていたが、本当はキミだってツラかったハズだ。キミがどれだけ大切かやっとわかった。感謝してる。オレを支えてくれてありがとう」
スンジュから思わぬ言葉に涙するソリ。
スンジュの提案、ふたりの決断
スンジュはドクチュルとチェロクに、「”パ・ド・ドゥ”で踊らないか」と提案する。
もちろんドクチュルは、コンクール前のチェロクに申し訳ない。これ以上カレの邪魔をしたくないと断るが、「私は指導者として、どうすればあなたらしさを最も上手く表現できるのかを考えました。この1年、ふたりで築き上げてきたものを舞台で見せて欲しい。あなただけのバレエを見せてください」と言う。
チェロクは、「私のために舞台に立たないで」と言うドクチュルに、「ボクのためです。やってみましょう」と言う。
チェロクの言葉にドクチュルも決意した。
ふたりでの練習がはじまった。
ドクチュルは必死だった。それを映像に収めるソングァン。
公演チケット「ナビレラ」
公演を前にバレエ団からそれぞれ2枚ずつチケットが配られた。
チェロクは、「家族を呼んで」と自分のチケットを譲ろうとするが、「これはキミのだ」とドクチュル。
ドクチュルは家族皆に、チケットを送った。
そしてオ医師にも。
チェロクは父のことを考える
そこでチェロクはセジョンが父ムヨンに、チェロクのケガはホボムが原因だと話したと知った。
「きっと監督がホボムに謝り、ホボムの中で変化があったんだろ」とセジョン。そしてセジョンもまた、監督に謝罪されたことで、「監督は悔やんでる。恨んでいたけど、その言葉で気持ちがほぐれた」と聞いた。
チェロクは、父に会いに大川(テチョン)に行く。
突然やって来た息子に、「どうしたんだ」と驚くムヨン。
チェロクは、「公演に出るんだ。忙しいなら来なくていい。やっぱり来て!」とチケットを渡す。
「分かった」と父。
そしてムヨンは、「コンクールの準備が必要だろ。母さんが生きてたらすごく喜んだと思う。側にいてやれずにすまない」とお金を渡した。
「これからは側にいて。これ、大切に使うよ」と素直な気持ちを見せた息子にムヨンは、「あぁそうする。約束する」と言うのだったー。
チェロクとホボム
チェロクはホボムを呼び出すと、「父さんから預かった」と紙袋を渡した。
「入団テストを受けたんだってな?」と聞くチェロクに、「オレに構うな」とぶらっきぼに返事するホボム。
「受かるといいな」とチェロク。
紙袋の中身は、スパイクだった。
そしてその中に、バレエ公演のチケットが。
また一難・・・
とうとう公演が明日となった。
「すべてキミのおかげだ」と感謝するドクチュルにチェロクも、「それはボクのセリフです」と言う。
そして、「完璧なバレエは踊れないだろが最善を尽くす」と言うドクチュルに、「練習どおりやればきっとできます」と言葉をかけるチェロク。
告白
家に帰り着いたドクチュルは、チェロクとの約束どおり、「もうすぐ家に着く」とメールを送信する・・・
が、次の瞬間、見当識障害に陥ってしまった。
ここが何処で、何をしているのかわからなくなってしまうー。
座り込むドクチュルを見つけたのはパトロール中の警官だった。
「どうされたんですか?おうちはどこです?」と聞かれても、「家がわからない・・」とドクチュル。
たまたま警察の赤色灯が気になって覗いたヘナムは、警官に声をかけられているのが夫だと気づくと、「あなた、こんなところでどうしたの?」と声をかける。
その声で、徐々に意識がクリアになってきたドクチュル。
「私が誰だかわかる?」と聞くヘナムに、「もちろん分かるさ、ヘナムだ」とドクチュル。
ヘナムは一安心する。
しかしドクチュルは、もうヘナムに隠し通せないと判断し、「もっと早く言うべきだったが言えなかった。病気なんだ。どんどん悪化するだろう。すまない、許してくれヘナム」と告白する。
「大丈夫よ」と言うことしかできないヘナム。
公演当日の朝
いつもなら起きて準備をしているハズの夫が起きてこない。
目覚ましが鳴り続けても起きる気配のない夫をヘナムは、「あなた起きて、公演の日よ」と起こしに行くが・・・
目をこすりながら眠そうに起きたドクチュルは、「あなたはどちら様?」と。
愕然とするヘナム
感想
毎回言ってしまうけど、ほんとうに良いドラマです。
息子を思うドクチュルの行動も、絶妙なさじ加減なのよね。
約1年、ドクチュルとチェロクが築いてきた関係が、ドクチュルの念願の舞台で披露されるハズが、見当識障害で妻もわからなくなったドクチュル。
そりゃドラマチックに描いているのだろうけれど、あまりにもツラい展開。
次が最終話です。
無事に念願の舞台をチェロクと共に成功させて欲しい。
だけど思うのよね、記憶がなくなるってほんとうにツラいね(涙)
失うドクチュルもだけど、家族もほんとうにツラいと思う。
義母がまさしくソレだったけど、私、わかってるようでわかってなかったかもって少し反省してます。
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