●1954年、タイムトラベルしたハンナがウィンデンに残ったその後のエピソード
●異世界の2053年、中年マルタからヨナスと黒髪マルタは使命について聞かされる。
●一方、ヨナスの世界の2053年では、アダムがアグネスの協力を得る
シーズン3 相関図、人物まとめ
エピソード:1 異世界(黒髪マルタの世界) |
エピソード:2 1987年版、1888年、2020年、2053年、異世界版 |
エピソード:3 2019年異世界 |
エピソード:4 1954年、2054年ヨナスの世界、2053年異世界 |
#4 起源 The Origin あらすじ
1954年ー。
タイムトラベルしたハンナは、その名をカタリーナに変え、ウィンデンの町で暮らしていた。
ウィンデンでは、アグネス・ニールセンが息子トロンテを置いたまま行方不明になって3ヶ月が経過。
ベルンド・ドップラーは原子力発電所建設に動くが、市長の許可が下りず、苦労していた。
一方、異世界の未来にタイムトラベルしたヨナスと黒髪マルタは、未来の中年マルタから、ふたりがするべきことについて聞く。
そして2054年のヨナスの世界では、アダムがアグネスの協力を得ていた。
まとめ
1954年
●ハンナがタイムトラベルして来て3か月が経過
●アグネス・ニールセンが息子トロンテを残したまま行方不明になって3か月が経過。
トロンテ
洞窟で出会った三人組
ウィンデンに引越して以来トロンテは、洞窟のことが気になっていた。
今日も通り過ぎるとき、興味深げに洞窟を見ていると、「成長したな、トロンテ」と男が声を掛ける。
殺し屋三人組の中年男だ。
「ボクを知ってるの?あなたは誰?」と尋ねるトロンテに、「キミの母親を知ってる。私に名はない。名づけられなかった。だがキミの名は私が選んだ」と男。
気が付けばトロンテの周りには、同じように口元に傷のある老人と子どもがいた。
男は、「コレはお母さんのものだ。キミが持ってるといい」と言うと、蛇をモチーフにしたバングルを手渡した。
ヤーナとの出会い
イケメンの上、他の町から引っ越しして来たトロンテは、女子学生の憧れの存在になっていた。
性に芽生え始めた女生徒たちは、その手の話しで盛り上がる中、奥手のヤーナ。
ある日、学校を休んだトロンテが湖畔に座っているのを見かけたヤーナは声をかける。
次第に自分の胸の内を話し始めたトロンテは、「秘密を守れる?」と言って母アグネスに虐待を受けた腕のヤケド痕を見せると、「父親を知りたくないし母も居なくていい。良ければコレをあげる」と言うと、三人組にもらったバングルをヤーナに渡す。
その時、「何してるの?」とクラウディアがやって来て、彼女気取りでトロンテと手を繋いで行ってしまう。
ヤーラとトロンテが親密になるのを見せられたクラウディアは、トロンテを取られたくない気持ちからか、自分の裸体をトロンテに見せる。
原子力発電所の建設
原子力発電所建設許可申請を何度出しても却下する市長に苛立つベルンド・ドップラー(ヘルゲの父)。
それでもベルンドは、原発は未来のために必要なものだ信じて疑わず、「何度でも申請する!」と言う。
助け船
同じ頃、クルマに乗り込んだ市長は、運転手が違うことに気づく。
運転手は三人組の老人。
その時、滑り込むようにクルマに乗り込む三人組の中年と少年。
市長は少年に脇腹に銃を当てられた状況の中、「ヴィンデン原発建設許可書にサインしろ」と男から強請られ、ペンを渡されるー。
その夜、ベルンド・ドップラーの屋敷玄関に、「原子力発電所建設許可証」が置かれた。
ティーデマン家
不倫
ハンナがタイムトラベルしてから3か月。
1954年に留まったハンナは、その名をカタリーナと名乗り、エゴンと不倫関係になっていた。
出勤前にハンナの部屋を訪ねたエゴンは関係を持った後、愛の証として”聖クリストファーのコインペンダント”を贈る。
その後ハンナの妊娠がわかる。
妻ドリス
エゴンが警察署に着くと、部屋には妻ドリスが!
ドリスは、早朝出勤のハズが署にいなかったエゴンの不審な行動を諫めつつ、アグネスの失踪と同時期に失踪している牧師ハンノ・タウバーがアグネスの失踪と関係しているのではないかと言う。
そのドリスの必死な様子に、「女は気まぐれなものだろ」とイヤミを言い本気で取り合おうとしないエゴン。
ちなみにアグネスは息子トロンテと一緒にティーデマン家に間借りしていました。
その後グレタ・ドップラー夫人も警察にやって来て、「消えた牧師ハンノ・タウバーを捜して欲しい」と依頼する。
ドリスの本心
新牧師は、三人組の殺し屋の中年だった。
ドリスは教会へ行くと、新就任した牧師に、3ヶ月前から息子を残したままアグネスが失踪している。カレには母親が必要。見つけ出したいと言う。
しかし新牧師は、「あなたが気にしているのは息子ではなく母親の方だろう?心は言い訳できない」と新牧師。
その言葉で座っていた老人と子どもがドリスを囲むように近寄る。
ドリスは新牧師から夫には愛人がいると忠告を受けることに。
妊娠
突然、警察署にやって来たハンナ。
エゴンは慌てた様子でドアにカギを掛け、「誰かに見られたか?」と動揺を隠せない。
その上ハンナが、「妊娠した」と告げると、頭を抱え、「私の子か?」とエゴン。
ハンナはその言葉に激高し、「あなたも他の男と一緒ね。食欲と性欲を満たすだけ。何処へ行ってもクズばかり」と怒りを顕わにする。
その後ハンナはエゴンに、産まないと言うと、「すべてを持つ人とその反対がいる。運命の良し悪しは決められてるの?私の人生はずっとないものねだり。でも分かった。誰も要らない。誰もね。もう帰って!」と関係の終わりを告げる。
エゴンは、堕胎できる人物(オベンドルフ)を紹介し、現金をテーブルに置くと「すまない」と言って部屋を出て行くー。
離婚
ハンナとの関係に終止符を打ったエゴンは花束を買って帰り、ドリスに、「キミに謝りたい。近頃の私はどうかしていた。悪かった」と謝るが、「女がいることを知ってる。私と別れて」とドリスから離婚を突きつけられる。
エゴンは酒を煽り続けた。
アグネスにしてもハンナにしても、旅人です。旅人が彼らの人生を狂わしているとしたら、タイムトラベルなんてほんとうに最低な行為なのかも
決断
堕胎するためにオベンドルフの家を訪ねたハンナ。
そこには先に、少女が処置を待っていた。
「堕ろす人は地獄に行くってママが」と言う少女に、「地獄なんてない。人間の世界こそが地獄よ」とハンナ。
少女はヘレーネ・アルバースだと名乗った。ハンナは、「カタリーナ」と名乗る。
ヘレーネはハンナの聖クリストファーのコインのペンダントを見ると、「素敵なペンダント。それをつけていいれば旅に連れてってくれる」と笑顔を見せる。
先に処置に呼ばれたヘレーネ。
ハンナは、聖クリストファーのコインペンダントをヘレーネのコートの上に置くと、堕胎せず、病院を後にする。
その後ハンナは1954年から去ることを決め、アパートの部屋を出る。
ヘレーネが聖クリストファーのコインペンダントを大切にしていた理由、カタリーナの名前の由来など、ハンナとの出会いが関係してるんですねー。
2052年
この話の続き ↓
2052年の異世界にワープしたヨナスと黒髪マルタ
未来のマルタの話し
貯蔵庫(地下室)の壁には一面、人物の名前が書かれていた。
「あの洞窟の扉は何?」と聞く黒髪マルタに、「過去と未来を繋ぐ道。そしてココは、あなたがいた時から33年後の未来。2日後、全員死ぬ。こちらの世界もヨナスの世界と同様、終末が来る。あなたたちが終末阻止に失敗したら、未来はこうなる。止められれば全員が生きられる。原発のドラム缶が終末の引き金よ。それを開けさせてはダメ」と未来のマルタ。
ヨナスは、「エヴァ(老人マルタ)はボクの世界のマルタを救う方法があると言った。何をすればいい?」
と聞くが、「それはウソよ。両方の世界は救えない。どちらかだけ。終末まであと2日。それは止められる」と未来のマルタ。
「イカれてるわ!」黒髪マルタは混乱し、貯蔵庫(地下室)を出て行ってしまう。
黒髪マルタを追いかけようとするヨナスに未来のマルタは、「あなたの世界を手放せば、この世界(異世界)であなたとマルタは結ばれる」と言う。
追いかけてきたヨナスに黒髪マルタは、「信じるの?どうかしてる」と言うが、ヨナスがそれを受け入れているに気づき、「彼女の話はほんとうなの?」と。
ヨナスは頷き、「方法があるはずだ。すべてを正せる方法が。それを探し続ける」と言うと、元の世界へ戻るためふたりは洞窟へと入って行くー。
未来のマルタと繋がっていた人物
ヨナスと黒髪マルタが去ったあと未来のマルタは貯蔵庫(地下室)の壁に系譜を書き込む
その時、「送ったか?」と現れたのはノア
ノアは、「始まりは終わり、終わりは始まり。皆、カレから生まれた。キミがカレに命を与え、カレが私たちに与えた。カレ、アグネス、トロンテ、ヤーナ、ウルリッヒ、カタリーナ、キミ。始点も終点もない点。無限ループだ」と言う。
2019年異世界で
ひとつに
2019年に戻った黒髪マルタとヨナス。
ふたりは戸惑いながらも惹かれ合い、そして求め合うようにひとつになるー。
2053年 ヨナスの世界
未来のマグヌスの言葉
やっぱり悪夢で目覚める別人マルタ。
未来のマグヌスは、「お前は1888年、あの物質の生成に手を貸し、俺たちを残して姿を消したけど、それは33年後の自分たちが指示を出してたとはな」と今更に納得するマグヌス。
アグネス
アグネス・ニールセンは2053年にいた。
アダムはアグネスに、「キミは正しい側を選んだ。時期が来たらコレをクラウディアに渡せ」と言うと、”身元不明の女性(未来のクラウディア)の遺体が森で見つかる”の死亡記事をアグネスに渡す。
アグネスはアダムに、”起源が何かをマルタに話すのか?”と聞くが、アダムはそれには答えず、「時間だ」と言う。
アグネスは、ダークマターが作ったポータルでタイムトラベルする。
起源
三人組の写真をマークのついたノートに挟んだアダム。
別人マルタはアダムに、約束どおり【起源のあり方と壊し方】を知りたいという。
アダムは、「66年かかって私はやっとわかった。”すべてがつながることを”。キミもそれを知るときが来た」と言い、廃墟となったカーンヴァルト家に別人マルタを連れて行き、「キミの世界のこの部屋で、すべてが始まった」と言ってノートを渡す。
そこには系譜が書かれていた。
「キミの役目は終末の阻止ではなく、起源を生み出すことだ。この中(マルタのお腹)に2つの世界を繋ぐ橋がある。これが結び目の始まりで終わりになる。キミたちの息子が起源だ」とアダム。
2019年異世界
三人組の中年男は、老人マルタのイスに座り、ノートを開くと書き込む
「始まりは終わり、終わりは始まり」と。
感想
64分のドラマに内容詰め込み過ぎやろ~
時系列は飛ぶは、いろんなマルタが出てくるわ~で頭の中混乱中~。
でもこのドラマは面白い。
4話目はかなり重要なエピソードになったと思います。
老人マルタ=エヴァの目的は、ヨナスとマルタが結ばれるように仕向け、起源(息子)を生み出すこと。
逆にアダムは起源を阻止することが目的と言うことらしいですね。
で、どっちが正しいの?
どっちも正しくて、正しくないの?
どうしてもどちらが正当なことを言ってるのか知りたいところですが。
このドラマは、どのキャラクターもムダにしないですよね~。
気になってたんですよね、1954年の世界に残ったハンナのこと。
それを描いてくれててちょっとうれしかった。
だけど、旅人のハンナの存在でエゴン、ドリスの夫婦関係が終わってしまうってなんだか解せないですけど。
トロンテとヤーナの出会いも描かれてました。
トロンテは浮気してたけど、この感じだとヤーナの柔らかい優しさに惹かれたんですねー。
ところで気づいてました?
唇に傷のある三人組、唇の傷の位置が、その時々でズレてるんですよね~。
これ、ヨナスの世界の三人組と異世界の三人組を表してるんでしょね。
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