ザ・クラウン 6 #10 スリープ・ディアリー・スリープ(シリーズ最終話 / 相関図)

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8ヶ月に渡って見続けてきた「ザ・クラウン」。これがシリーズ最終話

#10  スリープ•ディアリー•スリープ  Sleep, Dearie, Sleep あらすじ

80才の誕生日を前に”ロンドン橋作戦”の再検討が行われることになり、エリザベスは自分の進退について思いを巡らせる。そんな中、チャールズの願いを聞き、エリザベスはカミラの結婚を認めることに。チャールズのよろこびとは裏腹に息子ハリー王子は仮装パーティーでの写真を新聞社に売られてしまう大スキャンダルになってしまう。

相関図

まとめ

チャールズ

プロポーズ

「結婚しよう。母の許可がいるが、ボクの一番の望みはキミとの結婚だ」とチャールズからプロポーズを受けたカミラは、「大惨事になる」とこれからのことを憂うが、笑顔をみせる。

結婚許可の願い

チャールズは母エリザベスに、「30年前にするべきだったお願いだ。カミラとの結婚を祝福して欲しい」と頼むが、エリザベスはチャールズとダイアナ、カミラとカミラの元夫アンドリュー・パーカー・ボウルズとの四角関係を挙げ、祝福は難しいと言う。それでも、「カミラは長年批判され中傷されてきたが不満さえ漏らさず耐え、沈默を守りあなたに忠誠を尽くしている。彼女の思慮深さに礼を言うべきだ。彼女はボクを愛し幸せにしてくれてる。母さんは父さんのおかげで君主で居られる、父さんが支えだってた。ボクにも支えが必要なんです。居なきゃ耐え抜けない」とチャールズ。エリザベスは、「良く考えて早々に返結論を出す」と約束する。

母の思い

エリザベスはイギリス国教会の主教たちを宮殿に呼び、「チャールズとカミラの結婚を許可してやりたい」と言うが、「国民感情を考えれば簡単ではない」と主教たち。つまりチャールズとカミラの不倫を容認するわけにはいかず、国教会が祝福していると思われることも望みではない。よってそれを回避する方法として、チャールズとカミラは民事婚をし、その後国教会が祝福する方法を提案する。

王子たちの気持ち

エリザベスはウィリアムとハリーを散歩に誘うと、「父親の再婚をどう思うか」と率直に聞く。ハリーは不愉快な様子で、「今の関係でいいだろう、結婚なんて許せない」と言うが、ウィリアムは、「ボクらはママ以外の人は認めない。だけど別の人が隣いる、それが現実だ。父さんは幸せそうだしその方がボクらも安心できる。きっと国にとってもね」と言うと、父の再婚を認める姿勢を見せる。

ハリーは父の再婚を認めたウィリアムに、「なぜ屈服したんだ?本音じゃないだろ」と言うが、「現実的に対処した。大人になっただけだ。これで終わる」とウィリアム。だがどうしても納得できないハリー

 

”ロンドン橋計画”の再検討

皇室議会の議題に、「ロンドン橋計画の再検討」があがる。エリザベスは、「必要かしら?私は健康で元気よ」と言うが、「もう80才だ。考えておくことが大切だ」とフィリップに諭され、再検討することに。実際フィリップも”フォース計画”を再検討していた。

イギリス王室では主要な王族の死去を知らせるためのコードネームとして、橋の名前が使われている。これは機密情報を安全に伝達し、王族の訃報に伴う一連の複雑な手続きを円滑に進めるため。ロンドン橋はエリザベス女王、フォース橋はフィリップ殿下、テイ橋は王太后、メナイ橋はチャールズ皇太子
スリーブ・ディアリー・スリープ

朝、「君主のバグパイプ奏者」のバグパイプ演奏を聞いたエリザベスは奏者(ポール・バーンズ)を招くと、「あなたの美しい演奏に慰められ、元気がもらえてる。今、私の葬儀の計画を立てている。私の葬儀にふさわしいバグパイプの音楽はある?あなたが特に好きな曲は何?」と質問。”スリープ・ディアリー・スリープ(眠れ愛しい人)”が好きだと答えたバーンズにエリザベスは、「ここで演奏して」とリクエストする。

エリザベスはポール・バーンズが演奏する”スリープ・ディアリー・スリープ(眠れ愛しい人)”を聞き、涙する。

エリザベス女王には「君主のバグパイプ奏者」(Piper to the Sovereign)と呼ばれる専属のバグパイプ奏者がいて、毎朝9時から15分間君主のために演奏を行うと言うヴィクトリア女王の時代から続く伝統がある。

 

王子たち

ウィリアムとハリーは友人ハリー・ミードの仮装誕生日パーティーに出席するため衣装選びをすることに。そこでハリーはハーケンクロイツ(カギ十字)のジャケットを選ぶが、「紋章は外した方がいいんじゃない?」とケイト。だがハリーはジャケットをそのまま着用してしまう。
だが翌朝の朝刊1面には、「ナチの王子」「ハーケンクロイツ(カギ十字)を着けた王子」の見出しが!
パーティーに参加していた何者かが写真を撮り、新聞社に売ったのだった。

 

進退

「ロンドン橋計画」を勧めるうちにエリザベスは80才になった君主としての進退問題について考え始めていた。撮りためてあった幼少期からフィリップとの新婚時代、父ジョージ6世の葬儀、27才で女王となった戴冠式、それらの8mmを見ながら、自分の歩んできた女王としての軌跡を振り返るエリザベス。

フィリップはエリザベスが進退問題を考えていることに気づき、「葬儀のこと、湧き上がった思いについて話したいことはあるか?」と声をかけるが、「なにもないわ」とエリザベス。

退く準備はできている。チャールズは国王になるには十分だ。これまで常に王室を優先、母親業を放棄したこともあった。退くことが正しいのではないか・・・そう考え始めるエリザベス。

チャールズとカミラの結婚

憶測

チャールズとカミラの結婚式はウィンザー城のギルドホールで行われることが決まった
(2005年4月9日)
エリザベスは英国国教会首長の立場と結婚は生涯添い遂げるべきと言う教義を鑑み、挙式列席は見合わせ、ウィンザー城での披露宴に出席することに。エリザベスは披露宴にブレア首相、野党党首、カンタベリー大主教が列席すると聞き、「私がスピーチする時間が欲しい」と言い、原稿を書き始める。
エリザベスはチャールズは今が一番良い時だと考え、老いぼれた君主が繋いでいく君主制を断ち切ろうと考えていたのだ。

結婚披露宴での女王のスピーチ内容は誰にも明かされていなかった。その事実にざわめく王室関係者。
フィリップとアン王女は気を揉むが、チャールズは女王が退位を発表する可能性に期待する。

父親がカミラとの結婚をよろこんでいる姿に、「吐き気がする」と嫌悪感を示すハリーに、「数年前はボクもそう思ったけどもうどうでもいい」とウィリアム。「おばあちゃんが退位を宣言するかも」と言うウワサには、「それはない」と言う。

結婚披露宴でのエリザベスのスピーチ

直前でスピーチ内容を削除して臨んだエリザベスは、時事ネタで参列者を楽しませると、650年前、エドワード黒太子は長年付き合っていた年上の結婚歴のある子どものいる女性と結婚、生涯添い遂げた」とし、チャールズの功績を讃えると、カミラを家族として迎える」と締めくくった。

ハリー王子への思い

エリザベスがスピーチ原稿を飛ばしたことに気づいたウィリアムは、「スピーチ、短かったね、忘れちゃった?」と探るが、エリザベスは、「そうかしら?」と惚けると、「優しくしてやって。2番手でいることは大変なのよ。制度はトップしか守らない。だからより気配りと愛情が必要」とハリー王子への思いを伝える。

夫フィリップとエリザベス女王

ウィンザー城のチャペルでひとり祈りを捧げるエリザベスに、「ここにいたのか」とフィリップ。

エリザベスがチャペルに入るのを確認したフィリップは、少し時間をズラし、たまたま気づいた風に声をかけた

フィリップは、「いいスピーチだった。あれだけ思い悩んだことを微塵も感じさせなかった。だが正しい決断が下された。キミは可能な限り女王で居続ける。その理由は次世代が準備できてないからだ。キミは唯一無二だ。 それに引き換えあいつらは・・・だが我々が憂うことではない。その頃ボクらはこの石の下にいる。 クラウンは続いていくだろうが、 それは形骸にしか過ぎない。 そして、ゆっくりと いつか朽ち果てて消えてゆくのさ。 我々はそれを土の下で 見守るしかできない」と言うとエリザベスの手を取り、「”スリープ・ディアリー・スリープ(眠れ愛しい人)”の選曲、実にキミらしい」とフィリップ。エリザベスも、「ランドローバーを霊柩車にするのもあなたらしい」と言う。フィリップはエリザベスの手にキスすると、「先に行くよ」と教会をあとにした。

感想

このエピソードがイギリスで放送されたのは2005年4月だそうです。
エリザベス女王は2022年9月8日に大好きなスコットランドのバルモラル城で崩御なさいました。
96才、在位70年と214日、史上最長在位を誇る君主でした。

エピソードの中で、ハリー王子が仮装パーティーで着用したハーケンクロイツ(カギ十字)の衣装は当時かなりのスキャンダルになったのを思い出しました。当時は、その紋章に大きな社会的問題があることぐらいわからんかぁ?と思いましたが、こうやってドラマで描かれると、若気の至りなのだと理解はできますが・・・。

ドラマの最後に出てきたバグパイプの演奏シーンと、遠くない先のエリザベスの棺と思われるもの。
本当のエリザベス女王の葬儀で見たような気がしています。

実際、2022年に崩御したエリザベスのためにロイヤル・スコットランド連隊、バグパイプ奏者ポール・バーンズが、女王のために「Sleep, Dearie, Sleep」を演奏しました。
これがその動画です

このドラマを見終わった今、改めてYouTubeでエリザベス女王の葬儀映像を見ると、ほんとに荘厳で英国女王の最後のふさわしい葬儀だったことがわかります。今更だけど女王崩御の前に、「ザ・クラウン」を見ていたら・・・と思いました。
特別の理由なく私はイギリスの雰囲気、スコットランドの荒々しい自然が好きです。一度だけ旅行で訪れましたがまた訪れたい国の1つです。
バグパイプの音色ってほんとうに哀愁がありますよね。ドラマの中でバグパイプ奏者がエリザベスのために「スリープ・ディアリー・スリープ」を演奏するシーン、グッと来ました。

これで「ザ・クラウン」のレビューは最後です。

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