ザ・クラウン 4 #6 無主地(相関図)

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1983年、チャールズとダイアナ、はじめての連邦国オーストラリア外遊のエピソード

#6 無主地 Terra Nullius あらすじ

ウィリアム王子を出産したダイアナ。だが決して幸せではなかった。チャールズはカミラとの関係が切れず、ダイアナは摂食障害に苦しむ中、公務でオーストリアを外遊することに。この外遊でふたりに何があったのか。

相関図

まとめ

現状

ダイアナはウィリアムを出産、ケンジントン宮殿で暮らすが、チャールズはハイグローブ・ハウスで暮らし、庭作り、ポロ、狩りをカミラを含む仲間と楽しむばかりでダイアナに近づこうともしない。

エリザベスの懸念

1983年、ボブ・ホークがオーストラリア首相に就任した。
エリザベスは連邦独立を目論んでいる首相誕生に近々オーストラリアを外遊するチャールズとダイアナが苦労するのではと懸念、ふたりを呼び出す。
実は先日マーガレットから、ダイアナが不幸な結婚生活に苦しみ摂食障害がなっていること、アンからは外遊にウィリアムを連れて行く言い張っていると聞いたことも懸念材料だったからだ。
チャールズとダイアナをバッキンガムに呼びエリザベスは、今回の外遊がどれほど重要であるかと自分たちもオーストラリア外遊(1954年)で夫婦の絆が深まったと話して聞かせるが・・・

連邦国オーストラリアへの外遊

王子と離れることを拒否するダイアナ

やはりダイアナは折れず外遊にウィリアム王子を連れて行くことに。
だが外遊スケジュールを聞き、「移動が多すぎる。赤ん坊にツライすぎる」と言い出す。
秘書は、「ですから通常外遊にお子様を連れて行かないものです」と苦言を呈し、チャールズも、「ウィリアムを連れて行くことは受け入れた。だから予定を変更した。離れ離れにはるのは2週間だけだ」と言うが・・・

王子はハードなスケジュールの2週間だけ牧羊場に預けられる予定

今度は、「大切な息子と2週間も離れていろとなぜ言えるの」と秘書を責めはじめるダイアナ。とうとう秘書は、「あなたは皇太子妃だ、その務めにご自分の意思で同意された」と言うが、ダイアナは、「私が務めに同意したのは人形みたいに皇太子に付き添うことじゃない。いずれ国王となる息子を立派に育てるため。ごますり屋の中で育てばまともな人間にならない」と言う。

とは言えオーストラリア、アリススプリングス(オーストラリア中央部)に到着したダイアナは、ナニー(子守)にウィリアムを預けるしかなかった。

仏頂面

ウィリアムと離されたことで終始憂鬱な表情を見せるダイアナは会見でも勉強不足が露呈、”エアーズロック”を”エアーズドック”と失言したり、政治的質問に対して、「そう言う話しは苦手」と答える有り様。

その会見を見てホーク首相は、首都キャンベラで連邦独立のデモが起こっていることも加味し、「いよいよ独立の時だ」と目論む

親の気持ち

1954年、エリザベスとフィリップはオーストラリアを外遊。100万人もの民衆に歓迎された。
フィリップは、「オーストラリアは重要な国だ。今回もキミが行くべきだった」と言うが、「皇太子に経験を積ませることも必要」とエリザベス。

持ち合わせていない責任感

取材陣から、「笑顔をください」「手を振って」とリクエストされても、それに応えようとしないダイアナ。エアーズロックでは、「暑くてめまいがする、登れない」と頂上に登ることさえできず早々と降りてしまう。

チャールズが頼る相手

「情けない。最低だ。この外遊は極めて重要な任務なのに彼女は弱くて頼りない。行く先々で皆の期待を裏切る。キミなしで6週間も耐えられない。キミは大人だ、ダイアナにキミのような強さがあれば・・」とチャールズが不平不満をこぼす相手はカミラ。カミラは、「毎日電話して、元気にするわ」と励ます。

爆発

とうとうダイアナは、「もう耐えられない。私は息子に会いたい」とわめき、スケジュール変更を迫る。秘書は、「この外遊は何年もかけて計画された重要なもの。簡単に変更など無理」と言うが、「私にこの外遊を続けて欲しいならまずは息子に会わせて。息子に会えないならどこにも行かない」とダイアナ。

結局、オーストラリアの南東部ウーマーガマまで飛行機で移動したチャールズたち。
ウィリアムに会えてダイアナは笑顔を見せるが・・・。

再確認と愛

「私たちのことについて話したい。私は苦境にいる」と言うダイアナに、「キミが不幸なことも痩せたことも分かってる。ショックだった。どうして欲しいの」とチャールズ。
チャールズはダイアナは摂食障害になっていることを知っている
ダイアナは、「もっと私の話しを聞いて理解し評価して欲しい。あなたの期待に応えようと努力してる。なのに軽視し無視され感謝さえされない」と言うが、「ボクは誰よりわかってる。ずっと感謝されず評価されず育ったんだ。ボクを冷たく感じるのはキミがボクを理解していないからだ。ボクだって凄い、賢いと褒められたい。ボクにも支えが必要だ」とチャールズ。
とうとうダイアナはカミラへの不満をぶちまける。「あなたは彼女から離れない。”フレッド&グラディス”のブレスレットのこと、知ってる。結婚式の3日前に渡したことも、新婚旅行で彼女からもらったカフリンクスをつけていることも。あなたの日記に彼女の写真がある、私に書いたこともない情熱のこもった手紙もあった」と。

チャールズは、「キミがボクに無関心でハイグローブ・ハウスへ来ないからだ」と言うが、ダイアナは、「彼女がいるからよ、庭もポロも狩りもイヤなの。年老いた学者たちも彼女ばかり高く評価する。ふたりは完璧なカップルよ、私の入る余地なんかない」と言うが・・・。
「キミはボクの妻だ。愛してる」とチャールズ。その言葉にダイアナは驚くが、「本当だ。どうやったら解決できる?」と。
「もっと互いを慰め合うべきよ、愛の言葉も。あなたは魅力的だわ。誰より賢くてハンサムよ」と言うダイアナに、「本当に?そう言う言葉が欲しいんだ。キミも美しい。誰もがキミの魅了されるのを見てボクは世界一幸せな男で世界一幸せな家族だと思ってる」とチャールズ。
本音をぶつけ合い、互いを再認識したふたり。
ダイアナは、「今まで一番有意義な会話よ、解決は簡単、お互い必要なものを与え合うだけ」と言い、チャールズも、「お互い同じものを求めてる。励まし合い、支えられ、そして感謝しあう。ここから再出発しよう」と応え、グラスをあわせる。

変化

互いに本音をぶちまけ、愛を確認しあったふたりは変化した。
パースでは2千人を超える民衆が歓迎、ダイアナは笑顔で応える。
その後、ダーウィン、アデレード・・・外遊先のどこへ行ってもふたりは熱烈の歓迎を受ける。

シドニーではダンスを披露するが、チャールズは、「皆にボクたちを見せつけよう」とささやき、ダイアナをリード。誰もがため息をつくほど美しい時間だった。

翌朝の朝刊一面には、「皇太子夫妻の幸せなダンス」の記事が。
チャールズはカミラからの電話に出なかった。(カミラを切る覚悟を決めたらしい)

迫る影

アン王女の予言

オーストラリアでのダイアナ人気にアン王女は、「予期してなかった問題ね。全新聞が彼女の美しさ、母性を褒めてる。でもチャールズは注目と称賛を渇望してる。今回の外遊がカレの華々しいデビューの場となるはずだったのよ、心配するべきね」と言う。

嫉妬

ふたりを一目見ようとポロの試合に押し寄せた民衆は、ダイアナが来ないとわかると、あからさまにガッカリし、試合中落馬したチャールズには笑いが起こってしまう。
TVニュースでも、「皇太子にとって外遊は大成功でしたが真に国民の心を掴んだのは皇太子妃であることは言うまでもない」と報道され、街頭インタビューでも、「他の王族と違ってダイアナ妃は堅苦しくない」「彼女に夢中だわ」と絶賛、チャールズについては、「素敵な夫でしょうね」と言うコメント。
アン王女の予想通りチャールズは卑屈になりはじめる・・・・

タスマニアでも注目は自分よりダイアナだった。
とうとうチャールズは、「ボクがスピーチしている後ろでしかめっ面をしてるなんてガマンできない」とキレてしまう。ダイアナは、「そんなことはしていない。照れただけだ」と説明するが、「それだけじゃない。今週は大勢からヤジも飛ばされた。どうしてこんな目に合うんだ、これはボクの外遊だ。公務を慎重にこなしてるのにキミのせいだ。イギリス王室が非難されたんだ」と怒鳴ると扉を閉ざしてしまう。まだ公務は10日も残っていた・・・

ホーク首相

ホーク首相夫妻との食事会。
ホークは統治について相反する立場だとした上で、「今回の外遊で国民が奮起し、独立を望むと思っていた。失礼ながら殿下だけなら私の望みは叶ったかも知れないが彼女が来てしまった。完璧な妻で完璧なお姫様だ。皆、夢中になった。スターのおかげで共和制への大義は無効になってしまった」と言う。

ボブ・ホーク、オーストラリア第23代首相。
元労働組合代表。王室嫌いでオーストラリアの連邦からの独立が願いだった。在任期間8年。妻ヘイゼル

チャールズとダイアナの関係は決定的に亀裂が入ってしまった。ニュージーランド外遊ではすっかり心を閉ざしたチャールズ。不安のあまりダイアナも摂食障害をぶり返してしまう。

ふたりは外遊を終え帰国するが、チャールズはハイグローブ・ハウスへダイアナはケンジントン宮殿へと
別々の場所へと帰った。

ダイアナの直談判

エリザベスとの面会を希望したダイアナ。
エリザベスはバッキンガムにやって来たダイアナを、「おかえりなさい」と迎えるが、「誰を頼っていいかわからない。苦しいんです」と言い出すダイアナ。エリザベスは、「外遊は大成功だった」と言うが、「成功とは言えない。私も夫も不幸せです。外遊中、幸せで満たされた時もあったけど、カレは私への注目に激怒しました。その理由がわからない」と言う。

エリザベスは息子でも理解できないこともあるとした上で、「あなたも自分の人気を過剰に喜び過ぎたのでは?私たち王族は大衆に媚びすぎることに敏感よ」と指摘するが、ダイアナは、「認めます。歓声を浴びると自分に自信が持てた。嫁いでから助けもなく窮地に立たされ続けてる。だけど国内でも外国でも民衆は私を嫌わずに声援を送ってくれる」と言う。エリザベスは、「誰もあなたを嫌っていない」と言うが、「夫もアンも私を嫌ってる。陛下も私が嫌いですか?私は家族の一員になりたいだけです」と訴える。エリザベスは当然ダイアナも王室の一員だと言うが、「ならば示してください。陛下は一族の長です。誰もが従う。陛下が私を愛し、認めてくだされば皆もそうする」と言う。エリザベスはダイアナの圧に、「これ以上話せることはない」と面会を終わらせるベルを鳴らすが、ダイアナは、「逃げないで私を受け止めてください」と言うと、エリザベスに抱きつく。驚いたエリザベスはハグを返すこともできず、「陛下に認めて欲しいだけです」と言うダイアナを置いて部屋から出てしまう。

エリザベスはマーガレット王女、アン王女、王太后との食事会でダイアナに抱きつかれたと話し、「必死にしがみついてた。でも彼女が正しいかも。私たちはタフだから称賛や愛や感謝を一々口にしない。彼女に任せるべきは王室の現代化かも。王室が生き残るには時代と共に変わる必要はある」と言うが、王太后は、「ダイアナは未熟な少女、いずれ抗うのをやめて折れる。一度折れれば馴染める。フィリップも他の者もそうだった」と言う。だが、「ダイアナは壊れるかも知れない」とマーガレット。

感想

無主地とは所有者が決まっていない土地のことだそうです。
チャールズとダイアナに一瞬でも良い時があって良かったけど、そもそもこのふたりは夫婦になるべきカップルではなかったんですね。
この結婚の結末を世界中が知っている故、なんとか食い止めれなかったものかと思います。

 

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