ザ・クラウン 4 #2 バルモラルの関門(相関図)

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ダイアナがチャールズと結婚に至るまでの流れがわかります。
そして”鉄の女”サッチャーの知らない部分が描かれていて興味深いです。

#2 バルモラルの関門 The Balmoral Test あらすじ

バンク・ホリデーをスコットランド、バルモラル城で過ごす王室一家。
そこへ招待客としてサッチャー夫妻がやってきた。サッチャー夫妻は王室のしきたりがわからず戸惑う。
相変わらずカミラとの関係を断てないチャールズだがカミラから、「バルモラル城にダイアナを呼ぶべきだ」と言われ・・・・

相関図

まとめ

孤軍奮闘のサッチャー首相

サッチャーは例をみない財政再建策に踏み出そうとするが、「是正ではなく経済の破壊だ」、「軽率で無謀」、「我々の主義と違う」と大臣たちの大反対にあい政策を進められない現状に、「地主、貴族出身の保守党員たちは想像力に欠ている。臆病者だ」と嘆く。

 

王室一家とサッチャー夫妻

狩りに夢中な王室一家

夏季休暇をスコットランド、バルモラル城で過ごしている王室一家。
隣の領地で日本人観光客が14ポイントもの大きな角を持つヘラジカを撃ったが仕留めきれず、ヘラジカが王室の領地に入り込んだと言う。フィリップとアン王女はそのヘラジカを仕留めたいと予定を変更、狩猟へ出ると盛り上がる。

場違いなサッチャー夫妻

そこへ(エリザベス女王に招待を受けて)サッチャー夫妻がやって来た。
夫妻は、ベッドルームを2つ使用できることに驚き、チップのタイミングを間違い、荷解きをする使用人を制するなどいわゆる”王室のしきたり”がわからず困惑する。

”夕方6時にカクテルパーティー”と書かれた”しおり”を見た夫妻はドレスアップしてドアを開けるが、そこに居たのは普段着の王室一家。唖然とするサッチャー夫妻。

夕食後、王室一家はゲームに興じるが、サッチャーはまったくついていけない。
ようやく部屋に戻ったサッチャーは、「時間をムダにした上に明朝女王から狩りに誘われた。今やらないと」と仕事をはじめる。そこで夫デニスは、「せっかく寝室が2つあるんだから別々に寝ることにするか」と提案するが、サッチャーは、「離れて眠ると心も離れてしまう」と反対する。

狩りとサッチャー

翌朝、いつものスーツとヒール姿で現れたサッチャーに言葉を失うエリザベスたち。

サッチャーをクルマに乗せ、「王室は狩猟好きなの。私も父から多くのことを教わった」と言うエリザベス。するとサッチャーも、「私も父とよく遊びました」と言うが、彼女の父親との思い出は、一緒に店番をしたことや議員活動に同行したこと、演説原稿を書く父を見ていたことだと言い、「それが政治への洗礼だった」と言う。

サッチャーに登山靴を貸し、「狩りのコツは自然に溶け込み動物を脅かさないこと。香水も派手は色の服も大きな声を出すのも止めたほうがいい」とアドバイスするエリザベスにサッチャーは、「着替えに戻る」と言う。

マーガレット王女の指摘

だが城に戻ったサッチャーは狩りに戻らず仕事をするが、それを見たマーガレット王女から、「狩りに行ったんじゃないの?何をしているの」と咎められてしまう。
マーガレットはサッチャーが座っていた椅子はヴィクトリア女王のものであり、誰も座ってはならないのだと説明すると、「今日は国民の休日よ、事をするべきではない」と言うが、「イギリスの状況を見れば休めない」とサッチャー。だがマーガレットは、「視点の違いだ」と言う。

大臣の裏切り

翌朝TVニュースで失業率が急増していることについて保守党大臣が首相を非難しているのを見たサッチャー。
その後式典に参加するが、「こんなところで時間をムダにしているときじゃない。王室一家に良いところなどない。上流階級気取りの閣僚連中と同じ。この国が危機から脱するには根底から変える必要がある」と嘆き、早々とバルモラル城を去ってしまう。

 

チャールズの恋

チャールズはダイアナとデートを重ねるが夢中になれず、「次に会えるのは秋かな」と言うが、不満気な様子を見せるなど積極的にアピールするダイアナ。だがチャールズの心にはまだカミラがいた。

バルモラル城へとやって来たチャールズは、「休暇を一緒に過ごしたい」とカミラをバルモラル城に誘うが、「私の居場所なんてない。それよりも新しい彼女を誘うべき。ダイアナは皇太子妃に最適よ」とカミラ。チャールズは、「嫉妬もしてくれないんだ」と落胆するが、「私たちの状況、立場を考えれば嫉妬しても無意味。あなたはダイアナを誘うべきなのよ」と言われてしまう。

バルモラル・テスト(関門)

迎え出たダイアナの祖母は訪ねてきた孫娘に、「今日がどれだけ貴重な機会は分かっているわね?」と念を押す。

ダイアナの母方の祖母ファーモイ男爵夫人ルース・ロシュは王太后の女官。エリザベスもルースを知っている

王室一家はダイアナの美貌とエレガントさに魅了されるが、チャールズは複雑。

エディンバラ公とダイアナ

翌朝5時、「エディンバラ公が狩りにお誘いです」と起こされたダイアナはフィリップと共に狩りに出かける。
フィリップが大雄ヘラジカを捜しながらダイアナについてリサーチする中、ヘラジカを見つけたのはダイアナだった。「一発に仕留める。風はどっち向きだ」と言うフィリップに、「左からです」とダイアナ。フィリップは、「風が舞ってる。右からだ」と言うが、「左からです」と譲らないダイアナ。
フィリップは見事に雄鹿を仕留めた。ダイアナはフィリップを称えるが、風は左からだったと言う。
一気に距離を縮めたふたり。
バルモラルに戻ってきたフィリップを出迎えたエリザベスは雄鹿を仕留めたフィリップを称賛するが、「大鹿を見つけたのはダイアナだ。ダイアナのおかげで仕留められた」とフィリップ。

心の距離

帰宅するダイアナにチャールズは、「値踏みされてイヤだったろう」と思いやるが、ダイアナは、「合格だったら教えて欲しい」と言う。そのあまりにもまっすぐなアピールにチャールズは、「合格に決まってる。大切な友だちだ」と二人の関係を濁す。

 

強い意思

ロンドンに戻ったサッチャーは大臣1人1人と面談、大臣3人を更迭した。

謁見でエリザベスから、「更迭の理由は年長だからか」と聞かれたサッチャーは、「理由は年齢だけじゃない。彼らの生まれです。その恩恵と特権に起因する根性のなさが理由です」と言うが、「そう決めつけるのは間違いよ、敵を作る考え方で危険だわ」とエリザベス。するとサッチャーは、「”チャールズ・マッケイ”の言葉に触発されました」と言い、その詩を披露した。

敵がいないことは自慢できることではない
務めを果たさんと戦いに出るものは必ず敵を作る
君に敵がいないのは 戦おうとしなかったからだ
一度も裏切らなかったのは悪の企みを阻もうとしなかったから
悪しき行いを正そうとせず戦いにおいて臆病だった
新たな政治の幕開け

組閣が決まり写真撮影をすることに。サッチャーは新大臣たちに拍手で迎えられる。

 

パーフェクトな女性

チャールズとカミラ

「彼女はパーフェクトだった。あの関門をあれほど見事に合格した人はいない。家族はダイアナを気に入った。父親は”結婚を望んでいる”とまで言ってきた」。チャールズの言葉に、「いつかそういう人が現れると思ってた」とカミラ。だがチャールズは、「彼女が運命の人なのかわからない。彼女はまだ子どもだ」と言うー。

妹アン

考え込み元気がない兄を心配したアンは、「国を巻き込んでの嫁捜しに年齢、容姿、家柄、すべて完璧な娘を見つけたのに不満があるの?」と言うが、「疑いなく美しく適切な相手だ。だが時間が欲しい。お互いをよく知らない。悲しいことにカミラも賛成してる」とチャールズ。アンは、「カミラとのメロドラマを終わらせる時よ、ダイアナは運命の人なんだよ」と背中を押す。

時のひと

チャールズとダイアナの恋は世間が知ることとなり、ダイアナはマスコミに追い回される時の人となった。

感想

家族がどれだけ気に入っても、本人がその女性を愛するとは限らない。
外堀が埋まったからと言って、本人の気持ちが変わることはない。
チャールズはダイアナのを可愛いと思っていたのでしょうし、彼女の美しさ、華やかさは皇太子妃になるにふさわしいと十分わかっていたと思います。だけど、完璧な女性だからと言って心から愛せるとは限らないのが人を愛する不思議。
国民のため、家族のため、強いては暗殺された大叔父ディッキーのためにチャールズはこのあとダイアナとの結婚を決意するわけですが・・・逆に言えば未来を知ってる私たちからすれば悲劇のはじまりとも言えますよね。

 

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