ザ・クラウン 3 #10 心の叫び(シーズン最終話 / 相関図)

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シーズン3最終話です。

#10 心の叫び Cri de Coeur あらすじ

マーガレットとトニーの結婚生活は破綻していた。心が荒ぶマーガレットは友人宅のパーティーでロディと出会い恋に堕ちるが・・。
イギリス政治が混乱の中、ハロルド・ウィルソンが再び首相となるが・・。

相関図

まとめ

マーガレットとトニーの関係

日々トニーとの喧嘩が絶えないマーガレットは、醜くひどい喧嘩のあとセックスする歪な関係が続いていた。
結婚以降トニーに女がいないときはなく、大喧嘩の翌朝、妹を心配してやって来たエリザベスにマーガレットは、「彼、新しい女のところへ出て行った」と言う。

友人アン・テナントはマーガレットを心配し、「別居する方がいい」と勧めるが、マーガレットは、「私たちの愛は戦争なの。この方法でしか愛し合えない。私たちは充足感とは無縁なのよ」と言うが・・。

 

トニー

サセックスに小さな邸宅を持つトニーはそこを気に入っていた。
トニーは愛人ルーシー・リンゼイ=ホッグを邸宅に連れて行き、逢瀬を楽しむ。
トニーはマーガレットとの関係について、「ボクらの結婚は失敗だった。価値観がまるで違うんだ。だが彼女は離婚しない」と言うが、「王女が他の人に恋すれば変わる」とルーシー。

 

マーガレット王女の誕生日パーティーで

マーガレットの誕生日会に家族、親族が集まる中、トニーの姿はなかった。
トニーの不在についてマーガレットは、「彼は堂々と私を裏切った。これは私と家族への侮辱。だから制裁を加える。今後彼を王室行事に呼ばず、写真から排除し王室所有物は使わせない」と言うが、王太后は、「トニーは優しいし心が温かい」と言い、フィリップも、「障害者支援やアベルヴァンの取り組みは素晴らしい」と評価したためマーガレットはテーブルを叩くと、「止めて!どうしてママも皆も彼の肩を持つの?家族なら私を支え彼を責めるべきなのに逆に褒め称えるなんて!」と怒りを爆発させると部屋から出ていってしまう。

 

スコットランドへ

親友のアン・テナントからスコットランドへ来ないかと誘いを受け、やって来たマーガレット。

ロディ・ルウェリンとの出会い

プールサイドで水着に着替えていない青年に興味を持ったマーガレットはアンからロディ・ルウェリンを紹介される。

マーガレットはロディが水着を持っていないと聞き、水着を買うため町へ繰り出す。
それをきっかけにどんどん距離を縮めるマーガレットとロディ。

ロディは庭師を目指し資金集めのためいろんな仕事を掛け持っている25才

急速に深まる関係にアンは、「王女の不倫に手を貸したと私たちに火の粉が飛ばない?」と心配するが、夫コリンは、「ロディはトニーにそっくり、身代わりだ。マーガレットはトニーとは別れないさ」と言うが・・・。

レ・ジョリー・オー(セントビンセントおよびグレナディーン諸島 マスティク島)

コリン・テナント夫妻と共に別荘にやって来たマーガレット。もちろんロディも庭師として同行。
マーガレットはロディとの逢瀬を楽しみ満たされた時間を楽しむが、パパラッチされ、新聞掲載されてしまう。

 

マーガレットの不倫発覚

怒りの王太后

新聞を見て怒り心頭でやって来た王太后にエリザベスは、「マーガレットだけが悪いんじゃない。まだ事実かわからない」と言うが、「この写真が証拠、いますぐマーガレットを呼び戻して、あなたができないなら私が命令する」と言う。

 

トニーと愛人ルーシー

妻の不倫記事を呼んだトニーにルーシーは、「うれしくないの?私たちはこのときを待ち望んでた。合法的に離婚ができるのよ。あなたの名前にも評判にも未来にも傷はつかない」と言うが、「飛び跳ねてよろこべと言うのか?ボクの妻で子どもたちの母親だ」と不機嫌に言うだけ。

 

マーガレット vs トニー

マーガレットはマスコミが手ぐすねを引く中堂々とロディを伴い帰国すると、そのままケンジントン宮殿へと戻るが、自宅にはトニーが。

 

 

「ここにいるとは思わなかった」と言うマーガレットに、「ボクの家だ」とトニー。
ロディはすぐさま挨拶するが、トニーはロディを無視すると、「よくものこのこと来られたもんだな。見るからに頭が悪そうだ。出ていけ!」と言い出す。マーガレットは、「そんな言い方許さない。もうここはあなたの家じゃない、出て行って!」と言うが、「その気はない。キミも望んでない。ゲームにも限界がある。こんな子どもじゃキミを幸せにはできん」とトニー。とうとうマーガレットは、「何様につもり?私の心を壊しておいて」と言うが、「元々壊れていた」とトニー。そこから互いを罵倒する醜い言い合いに。

ロディはあまりの激しい喧嘩に逃げ出すが、それに気づきロディを追いかけるマーガレット。
トニーは、「追いかけるなら別れる。後悔させてやる」と言うが、マーガレットは、「できるわけない」と言うと部屋を飛び出して行くが・・・そこにロディの姿はなかった。

 

1974年、イギリス政治

新たな政党、自由党が台頭、現首相ヒースは自由党との連立に失敗、辞任に追い込まれ、労働党が少数派与党内閣として政権を担うことに。ハロルド・ウィルソンが再び首相に返り咲いた。

ウィルソン首相とエリザベス

だがウィルソンは早々に首相を辞任することに。アルツハイマーと診断され治療に専念すると言う。
その事実に、「寂しくなる。もう話せないのね。実はあなたが勝利したとき思わず喜んでしまった。あなたとのおしゃべりが楽しいから。最初は違ったけれど」と言うエリザベス。ウィルソンは、「かなり警戒されてしまったがそれが今や熱心な王室支持者です」と言い、エリザベスに深々と頭を下げる。
するとエリザベスが、「辞任前に官邸夕食会に招待いただければお受けします」と言い出す。それがどれだけの名誉かわかっているウィルソンは心から感動する。

歴代首相の食事会にエリザベスが参加したのはウィンストン・チャーチルただひとりだった

 

自殺未遂

エリザベスにマーガレット自殺の知らせが入る。
医師からマーガレットが大量のニトラゼパム(鎮静剤)を服用したと聞いた王太后は、自殺したと信じたくないあまり、「本気じゃなく家族の気を引くためだったのよ、心の叫びよ」と言うが・・・。

姉と妹

マーガレットは見舞いにやって来た姉に、「説教をしに来たの?」と言うが、「危険な状態だった。本気だったの?」とエリザベス。マーガレットは、「わからない。そうかも。疲れた。今は少し恥じてる」と言う。

ロディは行方知れずでトニーは女と一緒だった。

この状況に、「トニーと別居する。いずれ離婚することになる。王室で離婚はヘンリー8世以来ね」とマーガレット。エリザベスはマーガレットの決断を了承すると手にキスし、「あなたは必要とされてる。私の妹として。本心よ。あなたは誰より身近で大切な存在なの」と本心を伝える。

その言葉にマーガレットは、「一緒に生きなきゃね」と答えた。

 

女王即位25年(1977年)

エリザベスは女王25年即位の朝を迎えた。

エリザベスは「私は何も成し遂げていない。王位を継いだときイギリスは偉大な国だったが今は何もかもが崩れていっている」と言い、式典をするべきではないのかも知れないと言うが、マーガレットは、「私たちがそう言えば崩れる。それが君主制。私たちの仕事は取り繕うこと。常に厳粛で自信に満ちていれば周囲が崩れても誰も気づかない。それが姉さんの存在意義。姉さんがひとつにまとめるのよ」と言い式典をするべきだと進言した

そしてエリザベスは国民の歓声が聞こえる式典へと向かう・・・。

感想

姉妹なのに、ひとりは女王でひとりはその他の王室メンバー。世襲制とは過酷です。
だけどエリザベスにとって妹は心から信頼できる大切な存在だったのでしょう。自殺未遂をしたマーガレットにエリザベスが伝えた思い。私も妹がいるのでとても理解できました。

それと同時にマーガレットの苦しみ、悲しみも理解できる気が・・・。
トニーがマーガレットに安らぎと幸せを与える存在であればよかったのにと思うばかり。

個人的に労働党首相ウィルソンとエリザベスの関係が好きでした。
政権に復帰したウィルソンが病(アルツハイマー)で辞任すると伝えたとき、官邸での食事会に招待されるなら喜んで出席すると伝えるシーン、ジーンと来ました。
過去、官邸で首相の辞任を労ったのは、名だたる政治家ウィンストン・チャーチルとだけですもんね。
素晴らしい政治家は、その思想が違っても、互いに尊敬しあえるのだと言う証拠だと思いました。

さていよいよシーズン4です。
ダイアナ妃が登場するはず。楽しみです。

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