ザ・クラウン 3 #2 切り札(相関図)

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マーガレット王女のエピソード。
シーズン3からキャストが大幅変更。相関図を参考にしてください。

#2 切り札 Margaretology あらすじ

ポンドが下落、苦しい経済状態のイギリスはアメリカに経済的援助を求めることに。しかしジョンソン大統領はイギリスがベトナム戦争に派兵しなかったことを根に持ち、厳しい態度を見せる。困ったウィルソン首相は王室の協力を求める中、渡米しているマーガレット王女は大歓迎を受ける

相関図

まとめ

マーガレット

アメリカ旅行

公務を兼ねたアメリカ旅行へと旅立つマーガレット王女とスノードン伯爵(トニー)。
エリザベスはプライベート旅行の中に公務を組み込んでくれたマーガレットに感謝を伝える。

今回スノードン伯爵(トニー)の写真集をニューヨークで宣伝する予定
トニーとマーガレットの関係は冷えており、エリザベスとマーガレットの姉妹関係も複雑だった。
アメリカでの評価

マーガレット王女をアメリカは歓迎、マスコミはマーガレットを大絶賛する。アメリカ国民はマーガレットの知性、会話術、美貌に魅了され、行く先々について回るファンまで現れ、”マーガレトロジスト”と言う言葉まで生まれた。そのニュースを聞き、面白くないエリザベス。

夫婦仲

決して良い夫婦関係ではないマーガレットとトニー。
ちやほやされてご機嫌のマーガレットは毎夜パーティーで長居するが、それにうんざり気味のトニーは怒りを爆発させ、「時々王女をもり立てる2番手を止めたくなる」と言う。だがマーガレットは、「2番手のツラさなら私の方がよくわかってる。私はいつも姉の影。私が輝ける数少ないチャンスなの。つまらないエゴで邪魔しないで」と言うと、「ニューヨークで光を浴びるのはあなた。そのとき私はNO.2に徹する」と約束する。

その後もマーガレットの人気は衰えず、「王家の秘密兵器、表舞台に立つべき人物。エリザベス女王が色褪せて見える」など高評価でマーガレットの自尊心は満たされる。

 

イギリスの現状

ポンドが下落、苦境に喘ぐイギリス経済を建て直すためウィルソン首相はアメリカ大統領ジョンソンに経済措置を打診するが、ウィルソンがベトナム派兵を拒絶したことに怒ったジョンソンは、「もう友好関係はない」と電話出ようともしない。これに困ったウィルソンはアメリカとの関係維持のために王室に協力を頼む。

【リンドン・ジョンソンとは】
アメリカ第36代大統領。ケネディ政権時代、副大統領に就任したジョンソンは1963年ケネディが暗殺されたのを受け、大統領の昇格、政権を引き継ぎ、ベトナム戦争を本格化させた。

 

アメリカの現状

ベトナム戦争の戦況も怪しくなりつつある中、大統領主席補佐官はジョンソンにイギリス王室からの「バルモラル城での狩りへの招待状」を渡し、「ケネディ以上のもてなしです」と言うが、ジョンソンは、「イギリスは遠いし天気も悪い。断る」と言う。しかし主席補佐官は、「王室を侮辱する行為は反逆とみなされる可能性がある」と言い、滞米中のマーガレット王女をホワイトハウスの晩餐会に招待する打開策を打ち出す。

【ベトナム戦争とは】
北ベトナム(社会主義)と南ベトナム(アメリカ支援)の対立から始まったが、冷戦時代、共産主義の拡大を恐れたアメリカが南ベトナムを支援(1964年から軍事介入)、結果、アメリカと南ベトナムが、北ベトナムと南ベトナム解放民族戦線(ベトコン)と対立することに。
ベトナム戦争はインドネシア半島全体を巻き込む広範囲な戦いに。南ベトナム解放民族戦線(ベトコン)への補給路だったラオス、カンボジアはアメリカ軍の攻撃を受けた。しかし1968年、テト攻勢を転機に戦況が悪化、1973年パリ和平協定でアメリカ軍は撤退。1975年北ベトナム軍がサイゴンを陥落させベトナムは社会主義国として統一された。

 

エリザベスとマーガレット

ウィルソン首相の頼み

ウィルソンは、「ジョンソンからようやく返事が来た。ホワイトハウスでの晩餐会にマーガレット王女夫妻を招待するとのこと。ぜひ出席しジョンソンの信頼を勝ち取って欲しい」と頼む。

女王命令

エリザベスはマーガレットに電話すると詳細を説明、「これは重要な公務よ。誰もがあなたに期待してる。ホワイトハウスでの晩餐会に出席して欲しい」と言うが、「水曜日はニューヨークでトニーの写真集の宣伝をすることになってる。私は夫を優先するわ」と電話を切ってしまう。

仕方なくエリザベスは女王命令を出すことに。
「イギリスとアメリカの亀裂を修復して欲しい。最低10億ポンドの緊急援助が必要。あなたは自分流が好きだけど今回だけは定石に従って」と忠告を入れた書面を送る。
秘書から改めてイギリス経済の現状を聞いたマーガレットはトニーとホワイトハウスの晩餐会に出席する。

晩餐会でのマーガレット

翌朝、バッキンガムにやってきたウィルソン首相は、「昨夜の晩餐会の報告が駐米大使からあった。何から話して良いのか・・」と言い出す。

マーガレットは晩餐会が始まった途端、ケネディの話題を持ち出し、皆をフリーズさせるが、巧みな話術でジョンソンを引き込み、飲み比べ、ダンス、歌にリメリック対決まで。午前4時まで楽しんだ結果、ジョンソンはイギリスへの援助に同意したと言う。

帰国したマーガレット王女を出迎えたウィルソン首相は、「感謝します王女。見事な外交でした」と謝礼を述べた。

「マーガレットは私がしないでと頼んだことをすべてやってのけた。自由奔放で無邪気な魅力で任務をこなした。私は堅実で期待を裏切らない面白くない女」と言うエリザベスにフィリップは、「どちらかを選ぶなら堅実な方がいい」と言う。

 

マーガレットの提案

帰国したマーガレットにエリザベスは、「活躍を称え勲章を考えている」と言うが、「公務を分担するべき。姉さんの公務は多すぎるし責任も重圧もある。もう少し手伝わせて。お互いのために」と言い出す。エリザベスは、「何か方法を考えてみる」と言うが・・・。

「妹は今まで役割がないことに誰よりも傷ついてた。公務を分け合い活躍の場を広げることがマーガレットのためだし、私たち姉妹のためだと思う」と言うエリザベスにフィリップは、「王室制度は不平等で残酷だ。長子相続制度は腐った制度だがその残酷さや不当性は変えられない摂理そのもの。宿命だ。残酷だが人は生まれながらに平等ではない。トミー・ラッセルズは”神話の生物、それが王家”だと教えてくれた。退屈で従順で堅実な英雄の横には必ず、魅力的で才能と個性に溢れた危険な者が存在する。ヴィクトリア女王にはエドワード7世、ジョージ5世にはエディ王子、ジョージ6世にはエドワード8世、そしてキミにはマーガレット。ワシントンでの公務成功に惑わされるな。本来、酒やダンスで外交はできない。一度成功したからと大前提を覆すな。これ以上調子に乗らせるな」と忠告する。エリザベスはフィリップの意見を受け入れる。

姉の様子を見たマーガレットは、提案を受け入れないと悟り幼い日のことを思い出すのだった。

叔父エドワード8世が国王から退位、青天の霹靂で国王となったジョージ6世。
長女エリザベスは王室秘書トミー・ラッセルズから王位継承者として生きることの現実を突きつけられ、「私には無理だ」と落ち込むエリザベスにマーガレットは、「世界一有名な女性になれるのよ、私なら上手くやれる」と言い、姉に代わり王位継承者になると申し出るが、「王位継承は法が定めたもの。気まぐれで変えるものではありません。姉君を支えるのがあなたの役目。生まれ持った役目を受け入れなさい。主役はエリザベス王女であなたは脇役です」と現実を突きつけられた。

感想

誰よりも権力が好き、華やかなことが好き、皆の注目を浴びることが好きなマーガレット王女。一見、マーガレットの方が女王に向いているように見えるけれど、実は堅実なエリザベスこそ女王の器なのでしょう。

フィリップが言った、「退屈で従順で堅実な英雄の横には必ず、魅力的で才能と個性に溢れた危険な者が存在する」って言葉。少なからずイギリス王室では、ほんとうにそのまんまですよね。
それは今も続いてる。ウィリアム王子には、ヘンリー王子もそれですもんね。

 

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