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#17 トリアージ Sanctuary あらすじ
16話からの続き。
雪の影響で道路が渋滞、救急搬送ができなくなったと知ったマックスは、医師、看護師らスタッフに声をかけ、病院側から処置へ出向くことに。
患者の診察を終えて病院に戻る途中から、マックスはケモの影響と疲労で立てなくなってしまう。
レイノルズは胸に柵が刺さった患者を抱えてERへ戻って来た。
その時、ニューヨークの街全体がブラックアウトしてしまう。
病院には発電機があり、作動するはずが、電気がつかない。
重症患者を多く抱えるニュー・アムステルダム病院は、大変な状況になる。
まとめ
停電した病院
ニューヨークの街全体がブラックアウトしてしまった。
病院は発電機が作動するハズだったが、電気が点かない。
マックスは立ち上がり、非常用電源を見てくると言う。
シャープは止めるが、「患者のことを頼む。ERで落ち合おう」とマックス。
暖房は切れ、人工呼吸器や輸液ポンプを使っている患者が危険にさらされはじめ、シャープは病院全体の状況を確認するべく走り回る。
マックスは機械室に設備担当のヘンリーと行くが、発電機はハリケーンのダメージで作動できないことがわかる。
ヘンリーは、非常用バッテリーを動かせば、1フロア1時間なら電気を送れると言い、非常用バッテリーで時間稼ぎをして発電機を修理すると言う。
発電機が作動しない
発電機が作動せず、非常用バッテリーが使えても1フロア1時間と聞いたシャープはマックスに、何を優先するか指示して欲しいと言うが、マックスは「選ばない」と言う。
シャープはマックスの(選ばない)と言う気持ちを優先し、全員を1箇所に集めることを提案する。
スタッフからは反対の声があがるが、マックスは「できる」と言う。
シャープは、トリアージするべきだともう一度進言するが、「やるんだ」とマックス。
ICUに患者を集めて
シャープは患者全員をICUへ集めるよう指示。
非常用バッテリーのおかげで、ICUだけに電気が入った。
オペ室にはカンデラリオが応援に行く。
しかし発電機を修理中、ヘンリーが感電してしまい心停止してしまう。
マックスとフロムの必死の蘇生で一命は取り留めたが、ヘンリーもICUへ運ぶことになってしまった。
もう電気修理できる作業員がいない。
絶体絶命の中、「受刑者のバールが電気技師だ。彼の協力を得よう」と言い出すフロム。
しかし問題は、バールが同僚を殺した殺人者だと言うことだった。
マックスとシャープは迷った末、受刑者に頼むことに同意する。
倒れた母親
一方、出産して1日目の母親キラが、赤ちゃんを抱いたまま、ごった返すICUの中で倒れる。
医師のアグネスはキラの症状を見て、「カプール先生を!」と言うが、カプールはハートマン医師と一緒に止まったEVに缶詰状態になっていた。
アグネスは、EV前まで患者を運び、状態を報告する。
カプールとハートマンは、「羊水塞栓症」と診断するが、ハートマンは「電気が復旧しなければ、何もできることはない」と言う。
しかしカプールは、「シリンジとカテーテルと磁石を用意して」とアグネス医師に指示をする。
EVの中からカプールが指示し、アグネスが処置することに。
そこへシャープが赤ちゃんを連れて来た。
おっぱいを飲ますためだ。
意識がない母親キラに授乳させ、アグネスは治療を続ける。
受刑者バール
機械室に連れて来られたバールは、「この建物はかなり古い。情報が必要だ。病院の見取り図を用意してくれ。あと、減刑してもらいたい」と言い出す。
マックスは、「ボクは取引できる立場にない」と言うとバールは、「それじゃみんな死ぬしかないな」と言う。
フロムは、「それでキミはいいのか?キミは自分を変えたいって言ってだろ」と説得。
その言葉にバールは、「分かった。協力する。だから図面をくれ。あと、手を自由に。作業ができない」と要求。
刑務官は、「騙す気かも知れない」と拘束を外すことを拒否するが、マックスは、「そうだとしても発電機を直してもらわなきゃ皆の命は危ない」と言い、拘束を解くよう刑務官に指示する。
発電機をチェックしたバールは、「どうすれば良いかは検討がついた。溶接機が必要だ。ただ、溶接にはかなり電力がいる。今、非常用のバッテリーを使ってるんだろ?それを回してくれ」と言い出す。
(非常用バッテリーを溶接機に回せば、電気は残り30分も持たなくなる)
その事実にマックスは悩む・・・
ヒューの手術
電気がない中での手術
ヒューを担ぎ込んだレイノルズは、穴の開いた心臓を自分の指で塞いだまま、「電気がなければオペできない」と状況を確認しに来たシャープに言う。
ヒューの容態は猶予がなくなってきた。
そこへカンデラリオがやってきて、「紛争地にいた。電気がなくてもオペできる」と言い出す。
「俺の患者で、俺の手術室だ」とレイノルズは言うが、「これだけ灯りがある、私に任せるならできる」とカンデラリオ。
モニターなしで麻酔を管理しながらオペすることになった。
本来なら人工心肺を回し、心臓を止めてオペするのだが、それができないため、レイノルズは心臓の拍動に合わせて縫合する。
しかし手術途中、麻酔から覚めてしまったヒューが暴れてしまい、出血してしまった。
輸血を頼む
命を救うために、輸血を頼むマックス。
しかし誰も聞こうとせず、手も挙げない。
マックスは停電した中で、手術をしている。ヒューを助けるために協力して欲しいと頼み、輸血の血液を確保した。
”トリアージ”
諦められないマックスの決断
バールに非常用バッテリーを使わせると聞いたシャープは、「もしも失敗したら、患者が危険になる」と反対するがマックスは、「ボクは全員の命を助けたいんだ」と言って、バールにバッテリーを使わせることを決断する。
溶接機を見せると、「これなら使える。ケーブルをバッテリーに繋いで、こいつを動かす前にココを出てくれ。爆発したら危険だ」とバール。
マックスたちはバールに従い、近くで待機する。
バールはバッテリーを切替、溶接をはじめた。
ICUの電気は消える。
溶接が終わったようだった。
マックスとフロムが様子を見に行くと、そこにバールの姿がなかった。
刑務官は「クソッ」と言い、バールを探す。
マックスは頭を抱えるしかなかった。
選ぶ決断
非常用バッテリーはなくなり、発電機も動かない。どうしようもない状況に落ち着きを失ったマックス。
シャープは、「マックス、落ち着いて。あと3時間は限られた物資と人員で乗り切るしかない。決めないと。その資源を回す人と、回さない人を。もう電気はない、血液もない。凍える寒さよ」と言う。
「だからって死んでもいいのか?」とマックス。
シャープは、「誰かは死ぬの。それが今の状況。今のあなたの仕事は全員を救うことじゃなく、被害を最小限に抑えることよ」と説得する。それでもマックスは、「やれると思った。失敗するなんて考えてもみなかった。できない。選ぶなんて、ボクには」と言う。
シャープは「私がやる」と決断する。
その時、電源が点いた。
復旧した電気
- 電気が復旧したためカプールのEVが動きだしてしまった。
カプールからの指示を聞けなくなったアグネスは心を決め、「私に任せて」とキラに言う。
そして処置を成功させた。 - マックスとフロムが地下へ行くとバールがでてきた。
「溶接では上手くいかなかったから、プールの燃料ポンプを探し出して入れ替えた」と言う。
マックスはバールの行動に対して、「望みはある?叶えるよ」と言う。
バールは、「まともになりたい」と答えた。 - ヒューの手術も成功した。
レイノルズはカンデラリオに感謝を伝えた。
シャープの決断
大混乱の夜を越え、朝を迎えた。
マックスは、猛吹雪と大停電の夜を越えられたことに対して、「キミなしじゃ乗り切れなかった。ボクらは良いチームだ」とシャープに感謝を伝える。
シャープは、「私が話そうと思ってたこともそのことよ。私はあなたの補佐で、主治医。相談相手で友だち。だから上手くいかないの。夕べ私たちは、誰を救うかを選ぼうとしたけれど、あなたはいつでも全てを選ぶ。今回は、成功したけど、ダメな時もある。時には選ばなければならないこともある。」と。
マックスは、「昨日は上手くいっただろ?だから何?ボクらの関係は変わらない」と言うが、シャープは、「ガンについてもそう。家族のために治したいけど病院の仕事は続けたい。強いケモも受けたいけど、それに伴う副作用はどれもイヤ。あなたは選ぶことを拒否してきた。あなたは全てを欲しがる。それがあなた。あなたはすべてになれるひと。そしてそれを私にも求める。私は応えようとしたけれど、無理だわ。私はあなたの関係をトリアージした。主治医をやめるわ」と言う。
突然のことにマックスは、「ボクはキミが良いんだ」と言うが、「残念だけど、その選択肢はない。みんなのために生きて欲しい」と言うのだった。
感想
16話で、予知力のあるマーリーンが言ってましたよね、「あなたは大切なひとを失う」って。
それが、シャープがマックスの主治医をやめると言うことだったんですね。
確かに心優しいシャープは、マックスの気持ちがわかるだけに、それを優先させてあげたい一心で、かなり気持ちを曲げていたし、ムリをしていたと思います。
シャープにとっても、マックスとの距離を取ることは必要なのかも知れません。
マックスがガンを克服するには、もっと厳しい主治医が必要なのかも。
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