ニュー・アムステルダム 医師たちのカルテ #15 神の恩恵

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「ザ・テラー」に一気にハマり過ぎてしまい、なんだか、マックスを見たいと言う気持ちにならなかった。

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#15 神の恩恵 Croaklahoma あらすじ

ステージ3の大腸ガン患者ブラントは治療を止めたいとシャープに相談するが、ヒメネスが現れ、後見人として認められないと言い出す。
心臓移植したジミーは、月9千ドルの薬を買うことができず、ジミーは急性拒絶反応が出て倒れてしまうが・・・。
ケモを受けるマックスは、仲間の患者がガンや死を笑いにしていることが理解出来ず苛立つ。

 

まとめ & 感想

ケモ治療で・・

マックスの苛立ち

ケモ仲間と談笑しながら治療を受けるマックスだったが、彼らがいつも、”ガン”や”死”を笑いのネタにしていることに納得できず苛立つ。
ある日、ウィローに咳の症状が出ていた。
マックスは気にするが、彼女は冗談で交わし、取り合わない。

倒れたウィロー

ウィローが職場で倒れ、ERに搬送される。
彼女は、蜂巣炎になっていた。
「ナゼ気づかなかった?」マックスは苛立ちをシャープに向け、「対処できるのか?」と言ってしまう。

 

両親学級

出産間近のジョージアと両親学級に参加したマックスだったが、リラックスの方法や、足のマッサージなど、医学的じゃない内容に苛立ち、「全妊婦の5%の確率で出産時出血で亡くなる。頭痛は子癇前症だ。こんなことより不測の事態が起こった時に対応できるようなことを学ぶべきだ!」と言ってしまう。

マックスの本音とジョージア

ジョージアはマックスの様子を見に行く。
マックスは両親学級での態度を謝るが、「焦点がズレてるんだ。心構えが大事なんだ。万一の時に備えなきゃ。ボクがいなくなることも考えて欲しい」と本音を話す。
「考えてるわ、毎日」
ジョージアは、それを口にしないだけで考えている。でも、失った時は仕方ない。今はここにいると言って、マックスを優しく抱きしめる。

ガンと死を笑いにして

ウィローの症状は落ち着いた。
マックスは、一緒にいたのに異変に気づけなかった自分を責め、彼女たちが、ガンや死を笑いにすることが受け入れられないとシャープに言うが、ツラい現実、治療だからこそ笑いに変えているのだと言われる。

ケモの治療を受けるマックス。
そこへ回復したウィローは戻って来た。
マックスは、皆と同じく軽口を叩いて、ケモを受ける

 

ウォーター・ブラント

恋をしたガン患者

「CVポートを外し、抗ガン剤の治療を止めたい」
ブラントはシャープに言う。
ステージ3の大腸ガンであるブラントは、他病院でケモを受けているが、治療を止めたいと言うのだ。
当然シャープは、治療を止めることのリスクを説明するが、ブラントは、副作用でグッタリする毎日じゃなく、愛するシーラと旅行を楽しみ充実した日々を送りたいと言う。
シャープは患者の気持ちを受け入れ、CVポートを外す手術の予約を入れた。
そこへ法定後見人を名乗るロール・ヒメネスが現れ、「”可能な限り治療を受ける”と生前意思で確認している。シーラは彼を連れ出した。誘拐だ」と主張する。

 

シャープの行動

ブラントから治療を止めたいと言い出したのは自分でありシーラは関係ないと聞いたシャープは、裁判に持ち込み、「法定後見人をつけた時はガンがわかった直後で取り乱していた時だった。今の彼には後見人は必要ない」と主張する。
しかしヒメネスは、「意思決定能力がないと見なされたのには根拠がある。昨年5回も速度違反、自宅に物を溜め込みボヤをだし、片づけを手伝おうとした介護士に悪態をついた。だから州が介入し、私が後見人となった。彼には後見人の私が必要です」と言う。
判決は、ヒメネス氏が引き続き後見人をすることだった。

ブラントを思って

ヒメネスは10人の独居老人の後見人をやっていて、配慮もお世話も必要だと言う。
シャープは、ほんとうに仲良く、幸せそうなブラントとシーラを見て、ブラント氏がシーラと結婚することを条件にしては?と言う。
ヒメネスも納得し、判事の許可もおりた。

 

ニューヨークのやってきたローマ教皇

病院の一部閉鎖

国連本部で演説するためニューヨークに来られたローマ教皇。
教皇の側近、枢機卿マンチーニは ”ニュー・アムステルダム病院”のマックスの部屋を利用する可能性を考え、準備と病院全体の安全確保のため、セキュリティを強化させて欲しいと言い出す。
病院警備のために、ICUの患者は移動することになり、ICUは閉鎖になる。
警護官は各ドアに立ち、警察犬が病院内を歩く異様な状況だった。

暗殺者カプール

教皇の大ファンであるカプールは、歓迎の気持ちで部屋に ”キョウチクトウの花” を置いたことが原因で、警護官ヘイズから、命を狙った者として取り調べを受ける事に。

カプールはメールのパスワードを忘れてしまったために中々疑いが晴れない。
そんな時、警護官のヘイズが腰の痛み、太ともしびれ感で苦しんでいることを知ったカプールは、「感覚異常性大腿痛」と診断。
腰から下げている銃が太とも触れ続けることによって起こっている。肩ホルスターの変えるようにと指導する。

 

呼吸停止でERへ搬送された10才のジミー

拒絶反応の原因

心臓移植を受けているジミーは、ローマ法王のパレードを見ていた時、呼吸停止で倒れ、ERに搬送される。
原因が急性拒絶反応と分かり、レイノルズは原因を突き止める必要があると言う。
すると両親は、月々9千ドルかかる薬を買うことができず、1日おきに薬を飲ませていたと告白する。

突拍子もない提案

父親ネイルは警備員だが、月9千ドルの薬代はを支払うのは困難だった。
マックスは、苦肉の策だと言い、ふたりが離婚することを提案する。
離婚し、無収入のシングルマザーとなった母パトリシアが公的医療保険支援を受けて薬代補助を受けるためだ。
しかしふたりは敬虔なカトリックで、結婚は神との契約だから離婚はできないと言い張る。

レイノルズは両親に、ジミーには一生涯薬が必要だと現実を説明した。
両親は息子のためにと離婚を決意するが、ジミーはそれを聞いていた。

 

ジミーの抵抗と許し

「離婚はダメ」と置き手紙を残しベッドからいなくなったジミー。
マックスはローマ教皇の警備員たちに協力を頼み、ジミーの捜索をする。

ジミーは裁判所で見つかった。
「ふたりは愛し合っているの?離婚したら地獄に行く。離婚は罪だよ」ジミーは訴えるが、両親はそれに答えることができなかった。

マックスは、病院から引き上げる枢機卿マンチーニから、「感謝の印に私ができることはあるか?」と問われ、「あります」と言う。
枢機卿マンチーニは、ジミーと彼の両親に会い、「ローマ教皇にあなたがたの窮状をお伝えしました。”構わない”とおっしゃっています」と彼らの離婚は問題ないと伝えた。
敬虔なキリスト教徒である彼らにとって、それは何にも代えがたい言葉だった。

 

ローレン

ローレンは、会いに来たレイノルズを見ようともせず、「帰って」と拒否した。
ミーティングでも、自分の気持ちを話せずにいた。

しかし、あるミーティングの最後に話し出す-。
「問題を抱えてた。助けが必要なのに皆を遠ざけてた。友だちを失った。そして考えたの。立ち直らずに落ちるところまで落ちればいいと。何も残らなくていいと。そしたらこの前の夜、友だちが会いに来てくれたの。すごくうれしかった・・・」
そう言って涙を流した。

 

 

ケモを受ける患者同士が自分の ”ガン” や ”死” を笑いのネタにしていることを受け入れることができなかったマックスの気持ちも、それを受け入れることができた気持ちも両方わかる気がしました。

宗教問題は、無宗教の日本人には理解しにくいですよね。
偽装離婚して補助金をもらうなんて許されることはのかな?とは思うけれど、これしか方法がないのもツラい現実ですね。

 

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