三体　#3 世界の破壊者　（相関図あり）

全８話なんだけど、最後まで描いてるのかあ。

#3 世界の破壊者　Destroyer of Worlds あらすじ

オギーは研究所社長から、解雇しても事業を進めると宣告され、再びマシンの電源を入れるが・・・。
ジンとジャックはVRゲームにハマってしまう。

 

相関図

まとめ

また科学者が死んだ

ダー・シー

スイス欧州原子核研究機構（CERN）でシュミット博士が死亡したと聞き、スイスにやって来たダー・シー。
シュミット博士はバスタブに顔をつけて亡くなっていたが、不法侵入の形跡もないため自殺と断定された。
この数ヶ月ですでに32人もの科学者が亡くなっていた。
捜査官から、シュミット博士が隠していたものがあると見せられたのは、VRゲーム機だった。

オックスフォードの仲間

シュミット博士の自殺を聞きジャック宅に集まった５人。
理論物理学者、応用物理、宇宙学者・・・連続する科学者の死亡に、「これ以上感染しなきゃいいけど。カウントダウンは消えたけど私はキャリアも失った」とオギー。
しかしその後偶然VRゲーム機を見つけてしまう。

何気にヘルメットを被ったオギーは、・・・突然中世のコスチューム姿でイングランドの田舎に立っていた。
「何これ？」と状況を理解できないままオギーは、「招いていない」と女剣士に斬首されてしまう。

オギーは仲間にVRゲーム機を見せ、「これは何なの？」とジャックを問い詰めるが、実はジンもVRゲームをやっていると知り、「教授が自殺する前に遊んでたゲームでしょ？どうかしてる。これは脳に侵入してる」とゲームをすることに反対する。
ウィルは、招待者も不明、知らない間に部屋に置かれていたゲーム機で遊ぶジャックに、「危険だ」と言うが、ソールは、「星空の点滅やカウントダウンにも関係してるかも。神経インターフェイスなら五感の入出力を制御できる。脳の出入力すべても。それだけ強力なら教授を正気を失ったはず。実際、教授は別人に見えた。これが教授を操ったのかも知れない。オレなら触らない」と意見する。それを聞きオギーは、「ゲームをしないと約束して」と言い、その気持を理解したジンは、ゲームを止めると約束する。

 

ジンとジャック　１

仲間にはゲームを止めると約束したジンとジャックだが、やめる気などまったくなかった。
女剣士から（科学の力で次の文明を救え）と言われたジンは、次の恒紀を予測するためデータを分析したが、状況が不規則のため予測ができず、凍死、窒息死が続きレベルクリアできないのだ。それはジャックも同じで、ジンは「フランシスコ・ベーコン（ジャックのゲームネーム）に手伝って欲しい」と言い出す。

レベル２：協力プレイ

ジャックのVRゲームの中に入ることに成功したジンに、「コペルニクス」との声が！
従者の少女だった。
少女は、「急いで！教皇が決断する」と早く教会へ行くよう言う。

教皇グレゴリウス１世はふたりを見るなり、「遅いぞ。だが太陽の動きを説明できるなら検討しよう。だがアリストテレスとガリレオの案は強力だ」と言う。

ジンはりんごを使い、自分たちのいる惑星は３連星系の一部で、３つの太陽の重力場をさまよい乱紀にいると説明するが、教皇はジンを火炙りの刑に処すると言う。
ジャックがジンを助けようとしたとき、火だるまの馬が教会に走り込んできた。

それにまたがっているのは従者の少女。
「コペルニクス、太陽が３つ出た！世界が終わる！」と助けを求める少女をジンは助けようとするが、ジャックはジンを引っ張り物陰に隠れさせる・・・・
マグマの中にポツンと助かったジンとジャック。全員は焼死していた。
そこへ姿を現したのは女剣士。「文明152は三太陽の陽によって滅亡した。でも星系の基本構造が明らかになった。次はレベル３」と言う。

 

ダー・シーとトマス・ウェイド

スイスでVRゲーム機を手に入れたダー・シーは、ジンとジャックを監視した結果を踏まえ、「架空の星に昇る複数の太陽のストーリーで、救うべき子どもがいるゲームだがジンは失敗してばかりだ。難易度が高い。VRゲーム機を技術部で調べさせた結果、興味深い部品を見つけた。網膜スキャナー、酸素計、脳波センサー、生体データをこのVR機が収集しており、誰かがプレイヤーを監視している」と報告する。

 

ウィル

手術を受けたウィルを見舞うソールとジャック。
だがまだ麻酔が十分切れていないのか、ウィルはおかしなことを口走る。

 

オギー

ナノ繊維プロジェクトを中止したオギーの真意がわからない社長は、「キミが反対してもプロジェクトの再開はできる。働かないなら就労ビザを切ることもできる」と厳しい判断を迫る。

迷った末、マシンを再起動したオギーだったが、その途端、カウントダウン（00:01:16）がまた始まってしまい・・・シャットダウンするしかなかった。

オギーは堪らずソールに、「マシンを再起動させたらまたカウントダウンが始まった。科学者が自殺する気持ちがわかった。来て欲しい」と電話するが、ソールがオンナといることがわかり、電話を切ってしまう。

ジンとジャック　２

レベル３

ゲームをクリアすることに躍起になっているジンはジャック宅に押しかけ、協力プレイをスタートさせる。
ふたりが入った世界は、シャン・ドゥ（ザナドゥ）だった。
クビライ＝カンの3000万人の兵士の間を歩くジンは、その中に少女を見つけるが、「私語厳禁なの」と少女。

ジンとジャックは、クビライ＝カンと面会するが、すでにニュートンとチューリング教授が、”太陽の動きを予測する計算法を発明した”と言い、人間そろばん、つまりカンの3000万の兵士を使い計算すると言う。

ニュートンはカンの3000万の兵士に向かい、「太陽軌道計算ソフトウェア”三体1.0”を起動せよ！」と指示。一斉に動きだす兵士たち。

人間そろばんが弾き出した答えは、「乱紀は３日後から８ヶ月続き、その後１万年の恒紀が続く」。カンはそれを疑いもせず兵士たちに、「脱水」を指示、チューリングが地面に手の平を当て、８ヶ月と３日の時を動かすと、「１万年続く恒紀が来た」と言う。
納得できないジンは、「計算がちがう」と反論するが、カンはふたりを”釜茹で”の刑に処する命じる。
大きな釜なべに放り込まれたジャックとジン。
しかしジンは、「これはただの想像」とジャックを励まし、水に潜ると釜の底に手を当て、３つの太陽が直列に並ぶところまで時を進めると、「あれを見て！」と太陽を見せる。

だが次の瞬間、３つの太陽の引力に引っ張られ、カンの兵士、馬たちが一斉に浮き始めたー。
その引力はどんどん強まり、カン、ニュートン、チューリング、そしてジャックとジンも上昇しはじめる。
かろうじて柱に捕まり浮上に耐えていたジャックとジンの目の前を従者の少女が上昇していった・・・
またも少女をたすけられなかったふたり。

ジンは、「任務は三体問題の解決ではなく、人々を救助することなのかも」と言い出す。
そこへまた女剣士が現れ、「文明184、３恒星直列のもたらす引力によって瓦解した。でもゲームの真の目的が明らかになった。次はレベル４」と告げる。

 

VRゲームを監視するもの

VRゲーム機に搭載した網膜スキャナー、酸素計、脳波センサー等のデータを分析しているのはマイク・エヴァンスの部下フェリックスだった。

フェリックスから、「第６区の候補者がふたり増えました。コペルニクスは従者を気にしている」と報告を受けたマイク・エヴァンスは、「ふたりをロンドンサミットに呼べ」と指示する。

その後マイク・エヴァンスは交信機を使い、「主」と呼ぶ女性とコンタクトを取る。

 

ジンとジャック　３

レベル４への招待状

ある朝、ジン宅に”レベル４”の招待状「今夜10時、サンセットラウンジ」が届いた。
ジンはジャックを誘い、その場所まで出向く。

謎のオンナ＝タチアナ

そこに居たのは謎の女性”タチアナ”だった。

タチアナは、「おめでとう。ここにたどり着いたのは国で二人だけ」とジャックとジンの科学分析を褒めるが、ジャックは、「このインターフェイスは他に類をみない。次世代どころか５世代先だ。キミの正体は？」と問う。
するとタチアナは、「レベル４ですべてがわかる」と言うとゲームをスタートさせるよう促す。

レベル４

ジンとジャックは同じ服装のまま荒野に立っていた。
そこには女剣士と従者の少女が。

女剣士の、「三体問題は確かに解くことはできない」と言う言葉で、地面に手のひらをつける少女。
すると、猛スピードで時が動き出すー・・・
灼熱期や氷河期と目まぐるしく変わる気候と町を見せつつ女剣士は、「３つの天体の動きは永遠に予測不能。太陽が３つあると壊滅的な大災害が起きる。我々が生き残るには、この星から逃げて他に住む場所を捜すしかない。それが地球だ」と言うと、建造した星間艦隊1000隻を見せ、「文明9478、最後の希望。今も地球に向かっている」と言う。
従者の少女は、「歓迎してくれるでしょう？助けが必要なの」とジンとジャックの手を取った。

VRゲームの目的

それがVRゲームの目的だと知ったジャックとジン。
ジンはヘルメットを外すと、これは事実なのかと問うが、「通称”三体”。最初に接触したのは中国人で、”三体人”は不安定な三連星系、４億光年先から地球に近づいてる。情報共有のためにVRゲームを作った。三体人は人間と少し見た目が違う」とタチアナ。
だがジャックは、「宇宙人がゲームを設計した？信じない。これは詐欺だ」と言い、帰ると言い出す。しかし、ジンは、「もっと知りたい」とと残ることに。ジャックはVRゲーム機とジンを置いて去ってしまう。

タチアナは、ひとり残ったジンに、「レベル４の勝者を集めてサミットを開く。組織に歓迎する。ぜひ来て」と招待状を渡すと、「あなたも故郷を失ったでしょう。三体の気持ちがわかるはず。あなたは生き残れば、皆が生きる。”ようこそ、我々は同志”」と中国語を使った。

 

ジャックの運命

VRゲームから離脱したジャックが自宅へと帰ってきた。

しかしジャック宅はネット通信エラー状態だった。しかもスマホも圏外表示。
仕方なく電波を求めて２Fのガラス張りの部屋へと移動したジャックの背後にタチアナが現れる。

タチアナはジャックを、すごい力でガラスに押し付けると、（窓ガラスにヒビが入る）「続ければ良かったのに」と言って首にナイフを突き立て殺害すると、そのまま消えるように姿を消した。

だが張り込みしていたダー・シーには、部屋の電気が点いているだけで、その惨劇は見えていなかった・・・。

 

感想

ジャックはタチアナに殺されたのかな
だけど張り込みをしているダー・シーには何も見えてない
もしかしてジャックは現代ではない時代で殺されたの　よくわからない

このエピソードで判明したのは、VRゲームを操っている（制作して運用してる）は、世界一の石油王マイク・エヴァンズだってこと。
そのマイクは1970年代、内モンゴルで環境問題に取り組んでいて、そこでウェンジェ（自殺したヴェラ・葉の母）と出会ってるって事実。
なんの謎を解き明かして欲しいとおもってるのかは不明。