ヴァイキング:ヴァルハラ 3 # 8 成就すべき運命(最終話 / 相関図あり)

海外ドラマヴァイキング:ヴァルハラ

このエピソードが「ヴァイキング・ヴァルハラ」の最終話です。

「ヴァイキング ヴァルハラ」は、「ヴァイキング 海の覇者たち」から100年後のストーリーです。
興味のある方はぜひ「ヴァイキング 海の覇者たち」も見て欲しいです。超おすすめ

# 8 成就すべき運命  Distinies あらすじ

クヌートの死を目前に、エマは王座を守る準備を進める。
ハーラルは自らの軍隊を連れ、ノルウェーへと戻って来た。
妹フレイディスを殺害したマグヌスを葬るためカテガットの北を行くレイフ。

相関図

まとめ

イングランド

クヌート王に死期が迫っていた。
クヌートは臣下を集めると、「私亡きあとはエマ王妃がこの国を統治する」と宣言、各地の大使、貴族、そしてゴドウィンも、クヌートの命に従うことを表明する。

ゴドウィンと言う男

だがクヌートはその後、ゴドウィンだけを病床に呼び寄せると、ゴドウィンの真の目的(ウェセックス家が王位を継ぐこと)はわかっていたと言い、「だから姪(ギーザ)と結婚させ王家の一員にしたのだ。そうすればいつかお前の息子がイングランドを統治できる時が来るかも知れない。だがそれはまだ何年も先だ。その日を見たいなら、今は何としてもエマを支えるんだ。家族の未来がかかっている」と伝え、ゴドウィンが裏切らないよう念を押す。

クヌートの言葉を受けゴドウィンはエマ王妃に、「エドワードに使者を送るのです。陛下はあなたを愛するあまり現実が見えていない。逝去されたら大使たちはあなたに反旗を翻し、内戦が起こる。兄君や諸国が攻め入りクヌートが築き上げた全てが破壊される。でもエドワードなら大使に支持される。あなたは摂政に就くのです」と忠告、しかしエマは、「もう使者は送った」と言う。

クヌート王の最期

クヌートの最期の時。
クヌートは、寄り添い続けるエマに、「権力を維持できるようウィンチェスターに戻れ」とその身を案じるが、「そばにいる」とエマ。クヌートは、「キミと出会って幸せに満ちた時を過ごせた」と言い、この世を去った。

葬儀はウィンチェスターの大聖堂で執り行われ、クヌートは棺に納められた。

だがエマはクヌートを棺には納めず、ヴァイキングとして葬った。

ゴドウィンの裏切りとエマ王妃

馬車の到着を知らせる鐘の音で、息子エドワードを迎えに出るエマ王妃。しかし馬車から降りて来たのは、ハロルド王子だった。

ゴドウィンはエマを見事に裏切ったのだ。
だがエマは、王座に座るハロルドを見つめ、手を握ると、戴冠式の準備を進めるゴドウィンに、「義息子とふたりで話しがしたい」と言い出す。

ゴドウィンは、まずは式を済ませるべきだと主張するが、エマの魅力に毒されたのか、「女王と話しがある」とハロルドはゴドウィンを追い払う・・・。

 

グリーンランド

厳冬のグリーランド北部でハーラルを探すスティーグは、誰かが居たらしい洞穴を見つけ、そこで待つことに。だが、エイリークが送った使者ラングに襲われてしまう。
スティーグはラングを始末しらもののケガを追い、意識を失い倒れてしまう。

自分を呼ぶ声で意識を取り戻したスティーグ。眼の前に探していたハーラルが・・。

 

再会

妹を殺したマグヌスを追うレイフは木こりから、マグヌスの軍隊はストロムスフォスに向かってると聞き、木材の納入を装い、野営地に忍び込むが、そこにいたのはマグヌスではなく、ハーラルだった。
ハーラルはロマノス皇帝からの報酬で軍隊を買い、ノルウェーに進軍してきたのだ。

ハーラルの陣地にノリ首長たちがやって来た。
首長たちは、「今こそノルウェー王になるときだ」と言うハーラルに、マグヌスは既にスヴェン王亡きあと王になる承認を多くの首長から得ており、教会の強い後楯まである上、カテガットに首長らを招集していると報告。
ハーラルは、カテガットに入る決断をする。

 

カテガット

やって来たフレイディス

グリーンランドから商船でカテガットに入ったフレイディスはエルフギフ王妃と再会する。
マグヌスから疫病でヨームスボルグが壊滅したと聞いていたエルフギフはフレイディスとの再会に驚くが、自分たちもマグヌスに裏切られ、今、スヴェン王がマグヌスを追っていると言う。

エルフギフはフレイディスから、船と船頭を貸して欲しいと言われ、クヌートがレイフに贈った船を見せ、「レイフはあなたが死んだと聞き、マグヌスを追ってる。だがすれ違いを防ぐために、カテガットで待つべき」と言う。

マグヌスの策略

裏切ったマグヌスを追っていたスヴェンの元に、マグヌス発見の知らせが入る。
スヴェンはマグヌスを葬るため、近衛兵と共にマグヌスを包囲するが、「オレの目的はあなたを殺すことだ」と言うマグヌスの言葉で近衛兵はスヴェンを裏切り、殺害する。

そこへハーラルがカテガットに向かっていると言う一報が入る

マグヌスはカテガットに戻ると、「ご子息は死んだ。オレが新しいノルウェー王だ」と宣言。エルフギフはマグヌスを捕らえるよう命じるが、近衛兵は従わない。
マグヌスはエルフギフを殺害すると、スヴェンの妻カトラを殺害しようとするが、「フレイディスのことを知ってる」とカトラ。マグヌスの手が止まる。

フレイディスはカトラに呼ばれやって来た大広間で、マグヌスに捕らえられてしまう。

現れたハーラル

マグヌスはカテガットの民に、「スヴェン王が亡くなった。ノルウェー王は私だ。承認を得たい」と言うが、そこへ、「オラフの死後、オレが王座に就くと首長たちは約束した」とハーラルが現れる。
ノリ首長は、「ハーラルこそがノルウェーの正統な後継者だ」と支持するが、マグヌスは、「異教徒に肩入れするものを教皇は許さない」と言うと、捕らえたフレイディスを突き出す。

ハーラルとフレイディス、実に8年ぶりの再会だった

マグヌスはフレイディスが異教徒の指導者であることを挙げ、「ハーラルとの間に子どもがいる。異教徒の息子だ。ハーラルを支持すれば、ローマ教皇の怒りを招き、罰せられる」と主張する。

話し合いの結果、首長たちはハーラルとマグヌス、両者による共同統治を支持、ハーラルはそれを受け入れるが、マグヌスは、「受け入れるが条件がある。明日、父の霊廟を建立するとき、ノルウェーは古い信仰に戻らないことをハーラルの誓わせ、異教徒の魔女を火炙りの刑に処する」と言い出す。
首長たちから、「どうするんだ」と聞かれたハーラルは、「彼女を火炙りにする」と承諾する。

兄と妹

レイフはグリムケテル司教の協力を得て、司祭に扮して投獄中のフレイディスに会いに行く。
再会をよろこびあうふたり。
レイフは、「オレの言うことをよく聞け」とある作戦を伝える。

レイフは、フレイディスを救出するチャンスは処刑の時だけだと言い、司教に協力を頼むと、「一世一代の勝負に出る」と硫黄の粉を取り出す。

ノルウェー王誕生と魔女の処刑

ハーラル、マグヌス、ふたりのノルウェー王が誕生した。

マグヌスは早速フレイディスを火あぶりに処すため連行、民たちは、「魔女め」とフレイディスに嫌悪を示すが、処刑台でフレイディスは神々を呼ぶ祝詞を唱えはじめる。すると、カテガットの町の至るところから火の手があがりはじめる・・・

民たちは驚き、フレイディスがほんとうに神々を呼んだのだと恐れ、慄く。
マグヌスは、「恐れるな、まやかしだ。彼女に神聖な力などない」と騒ぎを治めようとするが、治まらないため刑の執行を言い渡す。
処刑台に火が点けられるのを見たレイフは火矢を放ち、処刑台を大火で包むと、その隙にフレイディスを助け出した。マグヌスが見た時、処刑台からフレイディスが消えていたー。

再会、約束、別れ

レイフに助け出されたものの、マグヌスに正義を下せなかったことに憤るフレイディスに、「それは王として許可できない」とハーラル。
ハーラルはフレイディスにウプサラの剣を返すと、レイフがクヌートから贈られた船を見せ、「ここを出るんだ。マグヌスのことはオレの問題だ。信じろ、必ず成敗する」と約束すると、レイフと別れの言葉を交わす。

フレイディスから息子ハーラルのことを聞いたハーラルは、いつか息子に会いに行くと約束し、別れる。

フレイディスはレイフと共にカテガットを出港した。

ハーラル苛烈王の誕生

ハーラルは、「聖者殺しを逃がしたお前を教皇は許さない」と言うマグヌスを捕らえると、投獄を指示。
マグヌス支持派はハーラルの行為を非道だと批判するが、「これがオレの統治だ。オレに文句があるものは、投獄する。オレはノルウェーを世界最強の王国にしてみせる。オレは”ノルウェーの国王、苛烈王だ”」と改めて戴冠。
首長たちは、「ハーラル苛烈王、ハーラル苛烈王」と連呼し、支持した。

 

感想

史実を調べた結果、クヌート王死後、イングランド王となったのはハロルド(5年)。
エピソードどおりですね。
その後はクヌートとエマの息子ハルサクヌートが2年王位に就いたようです。【デーン朝】
そしてエドワード懺悔王(エマのエセルレッド2世の息子)が24年王位に就いた後、ゴドウィンとギーダの息子ハロルド2世が9ヶ月だけ王位に。【ウェセックス朝】

それを知ると、この先も見たかったな~。
強欲なゴドウィンは、たった9ヶ月だけでしたが我が子をイングランド王にしたようですね。
そして、エマの言葉どおり、24年間はエドワードが王位に就いた。
理系専攻で世界史を勉強していないため、ほんとに知識がないゆえ、史実ドラマは興味深いです。

真実か否かは別として・・・エマとクヌートの恋物語は素敵でした。
そもそもこのドラマでは、クヌートがほんとうに良い男に描かれていました。
強くて知性があり、愛情が溢れている。
実際はどうだったか不明ですが、クヌートが逝去するシーンはグッとくるものがあり、主役はハーラルとフレイディスだけど、後半はクヌートとエマが主役のようでした。

でも、グリーンランドの父エイリークとの確執は描かれずに終わったことが残念だな~。
レイフはヴァイキングの歴史上、最も有名な伝説の冒険家らしいですが、レイフが黄金の地を発見したのか、否かも描かずないまま。フレイディスが息子ハーラルと再会できたのかも不明と言う尻切れトンボ感。
ドラマ制作にはお金が必要なので、シーズン4への更新がないことは仕方ないけれど、やっぱり、中途半端で終わったことを残念に思います。

おすすめの史実ドラマがあれば教えて下さいね。
ヨーロッパの史実ドラマは面白い。今度は何を見ようかな。

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