叔父ニックとジャックファミリーのエピソード後編。
ケヴィンが・・・
#11 ソングバード通り 後編 Songbird Road:Part Two あらすじ
ニックを放って置くことができなかったビッグスリーは、「一緒にホテルで泊まろう」とトレーラーハウスから誘い出す。ケヴィンはニックをどうしても助けたかったのだが・・。
その頃レベッカは・・・。
まとめ
ニック叔父
テーブルに銃を置いたまま落ち込むニックを放って置けず、ケヴィンたちは一緒にホテルに泊まろうとトレーラーハウスから誘う出す。
しかしホテルの部屋に入ったニックは落ち着かない様子を見せ、「オレは平気だ、少し眠りたい」とケヴィンたちを部屋から出してしまう。
(これからどうするべきか)3人は決めかねていた。
しかしケヴィンは、「明らかにPTSDでウツ状態、それにアルコール依存症だ。助けたい」と言う。
翌朝
ほとんど眠れなかったケヴィンは、退役軍人施設に入所し、リハビリを受けるようニックに勧めようと考えていた。
そこへやって来たニック。
ケヴィンは退役軍人センターの見学に行かないか?と提案するが、ニックは、「退役軍人施設はどこへ行っても同じだ」と興味を示さない。
その時、「おはよう」とやって来たのは・・・レベッカだった!!
会いにやって来たレベッカ
昨晩ケヴィンから話しを聞いたレベッカは、気がついたらクルマに飛び乗っていたと言う。
そしてニックを見て、「目元に面影がある」と言う。
「私たちのことを知っていた?」と聞くレベッカにニックは、「1992年に1度ジャックと会った。その時家族の写真を見せてもらったんだ。ジャックはとても幸せそうだった」と言う。
それを聞いたレベッカは、「あの週末のことは覚える。戦友に会いに行ったって。ジャックの様子がおかしかった」と言うー。
ケヴィンはみんなで叔父さんを施設へ連れて行こうと言うが、ケイトは妊婦健診の予約があり、ランダルもこれ以上はムリだと言う。
結局、レベッカとケヴィンがニックを施設見学に連れて行くことに。
レベッカとケヴィン、そしてニック
ニックの態度
退役軍人施設へ来ても、ニックはまったく興味を示さない。それどころか、「キミの努力に感謝はする。だからついてきたが、カウンセリングは効果がない。オレは酒浸りだしトレーラーハウスを出ると身体が震えるんだ。何をしても効果はないんだ。キミにはわからんさ」と言う。
その言葉と態度にケヴィンはその場を退席する。
「イライラしてしまったんだ。苦労して叔父さんを見つけたのにこんな結末なんて。父さんにも腹が立つ。叔父さんのこと隠してたなんて」
ケヴィンは思わず母レベッカに気持ちをぶつけると、レベッカも、「私も頭にきてる。でも死んだ人に怒りをぶつけられないから、感情の持って行き場がない。苛つくわ」と言う。
レベッカとニック
レベッカはニックに、「あなたが生きてると知った時、会いたくなかった。ジャックのウソを暴くことがイヤだったから。でも私の知らないジャックを知ってる人に会うのは久しぶり。子どもの頃の楽しい思い出はある?」と尋ねるが、「オレは死んだとジャックが言ったのはそう願ってたからだ」とニック。
それでもレベッカは、「亡くなる前、ジャックは断酒して、穏やかになってた。カレが生きてたら仲直りできたと思う」と言う。
「だがその機会はなかった」と言うニックにレベッカは、「でもあなたはやり直せる。私がいるし息子もいる。ケヴィンは背が高くてハンサムで自信たっぷりで完璧に見えるけど、内面は傷つきやすい少年なの。タフな1年を過ごしてお酒を断った。だからこそあなたを心配してる。あの子には大切なことなの。そしてあなたはもう家族よ」と説得するが、「オレは小道具じゃない。カレにとってオレが家族でも、オレには違う。唯一くつろげるトレーラーハウスをオレから引き離そうとしてるノッポの金髪野郎だ」と悪態をつく。
怒りのあまりレベッカは何も言わず席を立つ。
しかしニックはその後レベッカを捜し、「ジャックは工作が好きで得意だった。裏庭に要塞まで作ったんだ。”さねつぎ”と言う方法で。オレの夢は作家で、その次は医者だったけど、それ以後、夢は消えた。昔はまともだった。できるならその頃に戻りたい。でも時間が経ちすぎてムリだ。ともかく、遠くから来てくれた手土産にジャックの”さねつぎ”の話しを持ち帰ってくれ。それから、あんたらはジャックのすべてだった」と言う。
ケヴィンとニック
それからニックはケヴィンと共にトレーラーハウスへと戻り、ケヴィンに修繕を手伝ってもらう。
ニックは、「もうオレのことは心配しなくていい。退役軍人センターの自助会にも行ってみる。2回目は約束できないが、行く。キミはこのオレを治したいんだろ?そうできれば良いが、キミやキミの家族はオレにとってはツラすぎる。だから・・・」とそれ以上話せなくなってしまう。
ケヴィンはニックと握手し、「いずれまた会いましょう」と言う。
「いずれまた」とニックも握手した。
過去:ビッグスリー 11才
様子のおかしいジャック
ニックに会ったその夜、ジャックは眠れなかった。
それに気づいたレベッカは声をかけるが、ジャックはそれを遮るように、「明日ケヴィンとモールに行く約束があるんけど、なんだか疲れてる」と言う。
レベッカが代わりに行くと言うと、「それは助かる、ありがとう」とジャック。
翌朝もジャックの様子はおかしかった。
いつもなら一緒に遊んでくれる父ジャックは、「他にやることがある。この部屋を散らかすなよ」と言うと、部屋から出て行ってしまう。
ジャックは、玄関に座っているかと思うと、黙々と筋トレをする。
そしてお腹が空いたと言うランダルに、自分たちでピザを頼めと言い出す。こんなことはこれまでなかったことだった。
しかしふたりがピザを食べていると、戻って来たジャックは散らかり放題の部屋を見て、「散らかすなと言ったハズだ!勘弁してくれ!」と怒り出し、ピザを片付けるが、まもなく皿が割れる音がした。、苛立ったジャックが皿を投げつけ割ったのだった。
ケイトとランダルが部屋を片づけていると、「さっきは悪かった。疲れてたんだ。許してくれるか」といつものパパがやってきた。
そしていつものようにおどけ、スパンコール合戦を仕掛けた。
そして一緒にスパンコール合戦をして騒いだのだったー。
現在
ランダルとケイト
「パパが悩んでたことにまったく気づかなかった」と言うケイトに、「オレたちは11才だったから」とランダル。
でもケイトは、「その週末の記憶が残ってる。スパンコール合戦をした。楽しかった。あの家が恋しい」と言う。
するとランダルは、「生家へ行って見よう。火事で家は残っていないけれど、通りや近所、庭はある」と提案する。
現在の住民に招かれたふたり。
ケイトは、「ここでスパンコール合戦をしたことを思い出す。あの日は最高だった」と笑顔になるがランダルは、「最高じゃなかった。皿が割れただろ?」と言いだす。
ケイトは、その日の記憶が違うことに驚く。
記憶がちがう理由
「私の記憶は幻?父さんが弟に会った翌日の記憶が、私にはスパンコール合戦であなたには怒鳴った父さん。なぜちがうの?」とケイト。
「父さんの努力さ。いい記憶だけ残したんだ。親にも上手くいかない日がある。ボクもやらかしたことがある。ケイトもいずれわかるよ。親は楽しいことで子どもの毎日を満たして、悪いことかき消すよう務めるもんだ。父さんはそうしたんだ」とランダルは言うのだった。
I’m proud of you
ブラッドフォードを後にしたレベッカとケヴィン。
レベッカは、「あなたは目的を果たした。誇りに思うべきよ。私はあなたに感謝してる。あなたがいなければ、ジャックの幼い頃の話しも聞けなかった。あなたを誇りに思うわ」とケヴィンに伝える。
しかしケヴィンは・・・
ニックのトレーラーハウスを修繕、掃除するためひとりで行ったとき、ウィスキーの瓶を見つけてしまい、1年かけて断酒したのに、誘惑に負け、飲んでしまったのだった。
感想
あぁ~、ケヴィン。
ゾーイの留守番電話に話してる時、何を見つけたのかと思ったら、まさかのお酒なんて
苦労してやっと止めたお酒だったのに。
怖いね、ドラッグやアルコールって。
ケヴィンが元に戻ってしまわないことを心から願う。
ニックとの話しは、これで終わりかな。
いつかまたニックが出てくることもあるかもだけど。
ジャックの戦争の過去もこれで明らかになったし。
これからはどのエピソードで行くんだろう。
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