#6 バリ・ハイ Bali Ha’i あらすじ
ジミーはディヴィス&メイン頑張るが、ストレスが溜まるばかり。キムはチャックの口利きで、元のポジションに戻れたが・・・。マイクはヘクター・サラマンカの執拗な接触に苦しめられる。
相関図
まとめ
キム 1⃣
歌声
朝、支度を済ませたキムは何かを待っているかのように時計を確認する。
そこへ電話がかかり、留守番電話に切り替わった。
電話の相手は、いきなり歌を歌いだす。今朝は「バリ・ハイ」。ジミーの声だ。キムは黙ってジミーの歌声を聞くと、微笑み立ち上がる。
来週からはカーペンターズだと言う。
許していないハワード
キムは部屋に戻ってきた。
今日はキムが獲得したメサ・ヴェルテのケヴィンとペイジとの会議の日だった。
キムはハワードと会議室へ向かうが、ハワードは硬い表情のまま何も話さない。居たたまれずキムは、「誤解しないで。チャックに口利きを頼んだワケじゃない」と言うが、ハワードは無反応のまま。
オファー
キムはサンドパイパーの代理人、シュワイカート&コークリーの弁護士と裁判所で対峙する。
しかし最初から分が悪いキムはひとりで奮闘するが、やはり形勢を変えることはできなかった。
法廷を出たキムは、サンドパイパー側の弁護士シュワイカートから、「実に健闘していた。勝つ見込みがなくパートナーが欠席する裁判をキミは諦めなかった。感心した」と褒められ、ランチに誘われる。
シュワイカートは既にキムのことはリサーチ済みらしく、「法廷でキミを見て昔の自分を思い出した。シニアパートナーの援護なしはツライ。キミなら私の事務所で活躍できる」と言う。
キムは、「HHMに不満はないし、お誘いは光栄ですが、倫理的に問題がある」と言うがシュワイカートは、「サンドパイパーの案件は担当させないしHHMの戦略は尋ねない」と言う。
だがキムは、「HHMには恩がある」と言う。
「学費ならウチが返済する。ゆっくり考えてくれ。言っておくがパートナー候補だ」とシュワイカート。
マイク
あらゆる手段
マイクが仕事から戻ると、家の前にひとりの男が待っていた。男は、「返事をくれ」と言う。
もちろん男はヘクターの手下だ。マイクは丁寧な言葉で、「申し出は断る」と言う。
男が帰ったあとマイクは、エントランスに、「welcome」と書かれたマットを敷く。
帰宅したマイクが玄関マットをめくると、ふたりの男の足跡が。
マイクは銃を片手に自宅へと入ると部屋をチェックし、手下が隠れている部屋を特定、銃を構え、TVをつけておびき出すと、二人の男が銃を構えて出てきた。
マイクは銃の柄で二人を殴りつけると、床に伏せさせ、銃を奪い、「伝言は?」と問う。
「カネを受け取れ」と伝言を伝える男たち。
徹底的
モーテルで孫娘ケイシーと遊んでいたマイクは、近くのビルの屋上からこちらを見ているふたりの男に気づく。
男らはマイクに、”狙うぞ”と言わんばかりに右手でピストルの形を作ると、それをケイリーに向けて見せる。
マイク vs ヘクター
ステイシーとケイリーの居場所を知られたマイクは腹をくくり、ヘクターと会う。
「明日検察に行って、銃は自分のものだと言うんだ」と言うヘクターにマイクは、「5万ドルだ」と交渉するが、「命があるだけ十分だろ。交渉できると思うのか?オレの一声で甥の双子がモーテルへ行き、義娘と孫娘に会う。それでどうなると思う?自分の立場を考えてみろ」とヘクター。しかしマイクは一歩も引かず、「払わないならここから一歩も出られんぞ」と対抗する。
その態度に、「命をかけるほど欲しいのか?」とヘクター。「オレにとっちゃ大金だ」とマイク。
するとヘクターは笑いだし、「そんな調子で良く今まで殺されなかったな。5万ドルやろう。銃はあんたのだ」と言う。マイクはOKする。
マイクとナチョ
夜、ナチョが約束の5万ドルを届けに来た。ナチョは志願したと言う。
カネを確認するマイクに、「あのことがバレたらオレたちは死ぬ」とナチョ。
するとマイクはナチョにカネを差し出し、「2万5千だ。約束した仕事を果たせなかった。お前の問題は、思ったより早く戻ってくる」と言う。ナチョは頷き、カネを受け取る。
キム 2⃣
揺れる気持ち
昼休み、ランチに行こうとしたキムにアシスタントが、「ハワードが、2時半まで仕上げて欲しいって」と資料を手渡す。キムは、昼休みも与えず仕事をさせようとするハワードのやり口にウンザリし、ムシして事務所を飛び出す。
レストランのカウンターでひとり、”シュワイカート&コークリー”の名刺を見つめ、連絡するか躊躇するキム。
そこへ一杯奢らせて欲しいと声をかける男。キムはそれを受けることに。
男はデイル。キムはジゼルと名乗り、誘いをOKする。
ジミー
行き詰まり
ジミーは寝つけなかった。仕方なくTVをザッピングしていると、ディヴィス&メインのCMが。
例のごとく無地の背景の文字だけのCMだ。
ジミーはやるせなさに大きなため息をつく。
ジミーは何とか時間を潰そうとするが、とうとうクルマに乗ると、アルバカーキのネイルサロンへとやって来た。
事務所に入り、簡易ベッドを準備したジミーにようやく眠気が襲うー。
朝、ジミーはキムからもらったタンブラーをクルマのセンターコンソールに置こうとするが、入らない。
何から何まで上手くいかないこの頃だ。
ジミーはエリンと組んで仕事をするが、エリンの態度はジミーを信用していないかのようで、ジミーはウンザリする。
そこへ何週間かぶりにキムから電話がかかった。
「仕事中よ?」と言うエリンに、「祖母からだ」とウソをつき、電話に出たジミーに、「アルバカーキのダウンタウンにすぐに来て。獲物がかかった」とキム。
ジミーは躊躇することなく仕事を放り出して駆けつけると、キムが作った詐欺話しに乗り、デイルを引っ掛けた。
ふたりの関係
翌朝、戦利品の1万ドル小切手を見つめ、「記念にとっておく」と言うキムはどこか元気がない。
心配するジミーにキムは、”シュワイカート&コークリー”から引き抜きがあり、転職するつもりだと告白するが、ナゼか浮かない顔だ。「悩むことなんかないだろ?」と言うジミーに、「あなたは生きたいように生きてたのに、私が邪魔した。ディヴィス&メインに入ったのは私のため」とキム。
「正しい選択をしただけ。安定した収入、広い部屋、クルマ・・最高だよ。望みが叶った。キミも新しい事務所で望みが叶う」とジミーはキムの背中を押す。
ふたりはキスをし、それぞれの職場へと向かう。
ジミーはキムから貰ったタンブラーがずっと収まらなかったセンターコンソールを壊すと、タンブラーを納め、満足そうにクルマを発進させるー。
感想
(おぉ~!)って声が出ましたって~。サラマンカ一族の双子マルコ&レオネルが登場です!面白いっ、ワクワクしちゃいますね。
この先も「ブレイキング・バッド」で懐かしい面々が登場するのかな?
キムとジミーの関係って、ある種の腐れ縁のような関係ですよね。
互いに好きだし、互いにないものを持っている。そこを好きだし嫌い、理解できるけど、できない。そんな関係。
きっとこれ以上の関係に変化させることも難しいのだと思うし、逆に、完全に切れることもできないような気がします。
キムは迷いながらもHHMと決別する決意をした様子ですね。
一方ジミーは、大手弁護士事務所にいることで、どんどん個性が消され、どんどん良いところより、悪い部分が露呈してる気がします。
ジミーはひとりで動く方は向いてるし、犯罪ギリギリを狙うことがジミーの良さでもあるワケで・・・。
このままディヴィス&メインにいたら、潰れてしまいそうな気がします。
今回のエピソード題「バリ・ハイ」は、ブロードウェイ・ミュージカル「太平洋」の挿入歌、「バリ・ハイ」そのままのようです。ジミーが上手いのか音痴なのか留守電に向かって歌っていた歌の題名ですね。
コメント