いよいよ、史実どおりのカローデンの戦いが現実のものに。
戦争がどれだけ理不尽なものかを感じた1話。
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#10 苦い酒 PRESTONPANS あらすじ
チャールズの軍と合流したジェイミーたち。目の前にいるイングランド軍との間には、草原とは名ばかりの沼地が広がっている。強行すれば沼に足を取られた兵が一斉攻撃されかねない危険な地域だ。攻撃か撤退か議論ばかりでらちが明かず、チャールズは敵に寛大な降伏条件を提示しようと言い出す始末。
相関図
まとめ
ジャコバイト軍
クレアとジェイミーが懸命に防ごうとした反乱(カローデンの戦い)が始まろうとしていた。
的はずれなチャールズ王子
チャールズ王子率いるジャコバイト軍は今、トラネント草原を挟み300m先にいるコープ総司令官率いるイングランド軍と膠着状態となっていた。
ジョン・オサリヴァン補給係将校は、「今すぐ攻撃するべき」と主張するが、「トラネント草原は沼地、立ち往生の危険がある。出撃命令は出せない」とマリー司令官。意見は真っ二つに割れる。
すると、「コープに降伏の条件を提示する。彼もこれ以上、血が流れることを望んでいない。我々は兄弟だ」と的外れな事を言い出すチャールズ。「交渉の時は過ぎている」と困惑する氏族長(クラン)たち。ジェイミーは騎馬をトラネント草原に出し沼地の状況を確認してはと提案、作戦会議を収めた。
だが状況をまったく理解していないチャールズは、「ジャコバイトよりイングランド兵士の治療を優先しろ。イングランド兵も父王の民、厚く保護したい。やむを得ず戦っていることをわからせるためだ」と言い出す。ジェイミーはたまらず、「イングランドがスコットランドの友になることはない。今の話しは人に聞かれてはならない」と諌めるが、まったくわかっていないチャールズ。
ジェイミーの作戦とドゥーガルの気概
ジェイミーから、「沼地を偵察し部隊が進めるか確かめねばならない。敵から銃で狙われるだろうが誰かがやらねば。手前150mまでなら大丈夫だろう」と聞いたドゥーガルは、「王子に私の勇気を示したい」とその役目を引き受けると、無抵抗を示しひとり馬でトラネント草原を進み始める。
それに気づいたイングランド兵士たちは銃に装填、隊列を組み銃撃を開始。
ドゥーガルはイングランド軍野営地にあと100mまで近づくが、そこから先は沼地が深く進めなくなってしまう。
仕方なく引き換えしたドゥーガルを声援で迎える戦士たち。チャールズも惜しみない拍手を送りハグすると、「お前が100人いれば戦いは明日にも終わる」とドゥーガルの勇敢さを称えた。
だがドゥーガルのおかげでトラネント草原を進む攻撃は不可と実証された。マリー司令官は、”エディンバラに戻る案”を提案するが、チャールズは、「戻れば敵に包囲される。敵は眼の前にいるんだ。この膠着状態を打開できないならば私が司令官になるしかない」と言い出す。
価値ある情報
その夜、リチャード・アンダーソンと名乗る青年が、「イングランド軍の野営地へ沼を避けて行く道を知っている」と言う。(青年はこの周辺に生まれ育ったと言う)
チャールズは、「オサリヴァンの意見も聞きたい」と言うが、マリー司令官とジェイミーは、「今、決断いただきたい」と迫り、チャールズは奇襲をかける決断をする。
兵士たちの思い
アンガスとルパート
戦いを前にロスとキンケイドが、「オレに何かあったらお前に家族を頼みたい。お前が倒れたらオレがみる」と契の握手を交わすのを見たアンガスは、「オレの剣、革袋を全部お前にやる」と言うが、ルパートは、「くだらないことを言うな」と取り合わない。
奇襲攻撃
出撃のときが来た。
キスをねだるアンガスの望みを叶え、ジェイミーを頼むクレアに、「史実だと今日は勝つんだろ」とマータフ。クレアは頷くとジェイミーにキスし、「戦って来て」と送り出した。
夜明け前、リチャード・アンダーソンの案内でイングランド軍野営地までやって来たジェイミーたち。
ジェイミーは戦場で軍を指揮すると言うチャールズを、「あなたが死ねば反乱軍は終わりだ」と説得し、オサリヴァン、マリー司令官共に待機させると、朝霧の中、兵を率いてイングランド軍野営地へと奇襲をかける。その中にはジェイミーの命令を破り戦いに加わったファーガスの姿も。
イングランド軍は銃剣、大砲で応戦するが、ハイランド兵士の激しい攻めに逃げ出してしまう。
救護室で
男たちの雄叫び、大砲の音で緊張が走る女性たち。
そこへロスがキンケイドを担いでやって来た。だがすでにキンケイドは息絶えていた。
救護室には手当を求めイングランド兵士たちもやって来た。クレアはカレらを受け入れるが、そこへ負傷したルパートを連れてアンガスが戻ってきた。クレアはすぐさま腹を斬られたルパートを治療する。クレアは砲弾で吹っ飛んだアンガスを心配するが、「大丈夫だ。ルパートを見ておく」とアンガス。
そこへ、「やったぞ、オレたちの勝ちだサセナッフ。敵の軍は逃げ去った」とジェイミーとマータフが戻ってきた。ジャコバイト軍はコープ率いるイングランド軍に勝利したのだ。
クレアは無事に戻ってきたファーガスを抱きしめるが、「敵の兵士を殺した・・・ナイフで・・・疲れた。すごく疲れたよ」とかなりショックを受けていた。
戦場で
戦場で息絶え絶えのイングランド兵士にとどめを刺していたドゥーガルに声をかけたのはイングランド軍のフォスター中尉。ケガを負い動けないフォスターは、「手当をして欲しい」と頼むが、ドゥーガルはそれを拒否、「これから先もオレたちは勝ち続ける」と言うが、「束の間の勝利だ。反乱軍は絶対に成功しない」とフォスター中尉。ドゥーガルは、「真実は神に聞く」と言うとフォスターを刺殺してしまう。
チャールズ王子
救護室にチャールズ王子がやって来た。
チャールズはクレアたち女性陣の働きに感謝し、ジェイミーに、「この偉業は語り継がれる」と賛辞を述べると、両軍兵士を前に、「私たちは同胞だ。私は双方の利益のためにここに来た。国は1つだ」と言い出す・・・
そこへ、「勝ったぞ!お祝いだ!」と叫びながらやって来たのはドゥーガル。
ドゥーガルは救護室にイングランド兵がいるのを見て、「なぜ敵を手当する?皆殺しにしてやる!」と剣を抜くが、チャールズは、「彼らは我が父の臣民でありお前の兄弟だ。この男を軍名簿から抹殺しろ。イングランド人に対して慈悲のない者は我軍に不要だ、出ていけ!」と処分を出してしまう。
そのとき、「ドゥーガル・マッケンジーは真の戦士です。勝つためには1人の戦士も失うわけにいきません。カレを大尉に昇進させ、敵を追い、偵察と物資の補給を断つ15人の竜騎兵連隊の指揮を執らせましょう」とジェイミー。チャールズはその提案を受け入れる。
処分を逃れたドゥーガルは、「礼を言う。そして誓う、後悔はさせない」と言うが、続けて、「だがお前が私を庇った上で体よく追い出したことはわかってる。兄コラムのような策略家だ」とイヤミを言うことも忘れないのだった。
仲間の死
だがその直後、アンガスが死んでしまう。
砲弾を受け吹っ飛んだアンガスは臓器内出血を起こしていたのだ。
一命を取り留めたルパートは立ち上がると自らアンガスの剣を拾い上げ、それを抱きしめた。
ジャコバイト戦士たちが勝利の酒に酔いしれる中マータフは、「勝利の味はもっと甘いと思っていた」と言うが、「結果はどうあれ戦争は苦いものだ」とジェイミー。ブレストバンズの戦いは史実どおり勝利した。この現実に、クレアは、「つまりはカローデンの悲劇は現実になるかも」と言うー・・・。
感想
大切な仲間アンガスとの別れがありました。
大義があるから戦うと言うけれど、大義があっても大切な人が亡くなってしまえば虚しいだけ。
アンガスがここで亡くなるとは思わず、ショックでした。(2回ぐらい見てるのに記憶になかった)
命をかけてジャームズ王とチャールズのために闘っているハイランド戦士を思うと、「同胞の殺し合いはツライ。国は1つだ」などどよくも言えたもんだとしか思えない・・・。士気が下がるわ、マジ。
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