ザ・クラウン 4 #10 戦い(シーズン最終話 / 相関図)

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シーズン4最終話。 
ますます溝が深まるチャールズとダイアナ。サッチャーにも終焉のときが。(1990年頃のエピソード)

#10 戦い War あらすじ(シーズン最終話)

チャールズとダイアナの溝はますます深まるが、エリザベスもフィリップも君主としての責任を全うするよう言うだけ。一方在任11年目のサッチャー首相は単独プレイが増え、保守党員からも批判の声があがりはじめる。

相関図

まとめ

マーガレット・サッチャー政権の終焉

追い込まれたサッチャー

3度の総選挙を乗り切り在任11年目となったサッチャー。だが人頭税導入に国民は反発、ヨーロッパ統合に懐疑的な姿勢を示したことで保守党員からも異論があがる中、側近:副首相ジェフリー・ハウがサッチャーを批判して退任を表明、サッチャーは追い込まれる。

サッチャーはイギリスが経済的負担を強いいられるとしヨーロッパ統合に反対
【人頭税とは】納税能力に関係なく全ての国民1人につき一定額を課す税金

しかし謁見にやってきたサッチャーはいつもと変わらぬ態度で副首相辞任に触れようともしない。エリザベスは、「今、話すべきは副首相辞任ではないか」と言うが、サッチャーは、「彼らの些細な対抗意識と妬みです。すぐに解決できる」と言いきる。

裏切り

だが次第に党内でサッチャー降ろしの声が強まる。
サッチャーは反対派を封じ込めようと党首選挙を実施するが、マイケル・ヘーゼルタインとの得票差がつかず、2回目の投票が行われることに。この結果に、「私に対する最悪の裏切り」と憤慨したサッチャーは党員ひとりひとりと個別に面談して票を集めようとするが党員はサッチャーのワンマン政治を批判、”辞任するのが最善の決断”と言われてしまう。

サッチャーの最後の一手

そこでサッチャーは最後の一手を打つことに。それはエリザベス女王に議会解散を宣言してもらうことだった。
謁見でサッチャーは湾岸戦争の危機に瀕している状況下、国家のトップが変わることは世界にイギリスが分断された弱い国と示してしまうことになると説明、エリザベスから議会解散を宣言して欲しいと言うが、エリザベスは、「権力の行使は熟考するべき。あなたは内閣にも党にも支持されていないし世論調査で国民も支持してない。時が来たのでは?」と辞任を打診するが、「情熱を注ぎ込めるのはこの仕事だけ。悔しいのは残酷な奪われ方をしたこと。やっとここまで来た。ようやく仕事の仕上げをできると言う目前で仕事を奪われてしまった」と言うサッチャーの頬には涙が伝っていた。

イギリスの君主(国王または女王)は議会(庶民院)を解散する権利を持っている。だが実際には首相の助言に基づいて解散が行われるため、首相の政治的な判断に大きく左右される。
首相辞任

結局、直前まで第2回投票にも出馬するとしていたサッチャーは、周囲の説得を受け首相・保守党党首を辞任、首相官邸(ダウニング街10番地)から退居した。 首相在任期間は「11年と208日間」だった。
その様子を中継で見ていたエリザベスは秘書にサッチャーを呼ぶよう言う。

エリザベスは退任したサッチャーを前に、「私が即位したのは25才、小娘で年配の見下してくる男たちに指図され続けた。だからあなたが偉そうにする男たちを上手く押さえた手腕に感心していた。だからあなたが官邸を去る姿はショックでした。だから君主としてではなくひとりの女性として気持ちを伝えたかった。私たちは違いばかりを強調されたけれど共通点を見逃している。年齢、信仰心、労働倫理、責任感、何よりも愛する国家への徹底的な献身。だから初の女性首相として国を変えたことの功績を称えて君主の裁量によって贈ることができる”メリット勲章”を授与する」と言うと自らサッチャーの胸に勲章を授けた。

サッチャーの後任にはジョン・メージャーが就任

 

チャールズとダイアナの関係と母エリザベス女王

ダイアナが再びジェームズ・ヒューイット少佐と密会したとの報告を受けチャールズはエリザベスに、「約束を反故にした、別居しかない」と直談判するが本気で取り合おうとしないエリザベス。

チャールズはハイグローブに住み、ダイアナはケンジントン宮殿と別居状態
ウィリアム王子はルドグローブ校に入学、寄宿舎生活
ダイアナ単独のニューヨーク外遊

ダイアナにニューヨーク外遊の公務が舞い込む。
王室とチャールズはダイアナの精神状態を問題にし、外遊は断るべきとの指針を出すが、ダイアナの私設秘書パトリック・ジェフリンは公務には問題ないと断言、外遊へと出発するが、ダイアナは、「夫は私を憎んでいる。心が病んでいるといい失敗を望んでる。外遊は断るべきだった。失敗する」と不安に苛まれ、摂食障害に苦しむ。

ニューヨークでダイアナは歓迎される。
貧困層地域の社会福祉施設”ヘンリーストリートセツルメント”、米国の政治家もほとんど訪れないハーレムにある病院を訪問したダイアナは小児エイズ科の医師から、依存症の親に捨てられ、感染の恐怖と偏見で里親も見つからないと聞き、思わず少年を抱きしめるが、その愛溢れる行動はニューヨーク市民の心を打った。

カミラの気持ち

ダイアナの単独外遊は成功だったと称賛する報道にカミラは、「私を本当に愛しているならダイアナとの離婚は諦めて。屈辱を味わいたくない。彼女と人気争いをしたら大敗する。私は年を取っていて既婚者、愛想も容姿もすべて完敗。世論において私が勝てる要素は何一つない。これが現実、ダイアナが皇太子妃で未来の国王の母よ」と身を引くと言うが、チャールズは、「キミはボクの最愛の人だ。何とかする」と言う。

チャールズの宣言

<ダイアナ>の存在に傷つき怯えるカミラにより一層ダイアナへの憎悪が増したチャールズはケンジントンへと出向くが、ダイアナは、「単独外遊は成功した。だから前言を撤回し謝罪、労って」と要求する。だがチャールズは、「キミの自己顕示欲は相当だ。不幸な少年を抱きしめて新聞に称賛される、なんて計算高い女なんだ。そしてキミの露骨なスタンドプレイがカミラを傷つけた。ボクの愛はカミラへのものだ。もうこの不幸な結婚のことで責められるのはウンザリだ。終わりにする。愛されないことや尊重されないことが不満ならこの結婚をお膳立てした連中に言ってくれ」と憎々しげに言うと部屋を出てしまう。

サンドリンガム・ハウスで

逃げ腰の女王

クリスマスを祝うため王室一族がサンドリンガム・ハウスへと集まる。(恒例行事)
ウィリアムとハリーを連れてやってきたダイアナはエリザベスに、「ふたりでお話しする時間が欲しいとお願いしているんですが」と言うが、面倒な話を聞きたくないエリザベスは、「犬に食事をやる時間なの、話が今度にして」とスルーしてしまう。

だがチャールズまでもがエリザベスを待ち伏せし、「母上と話す必要がある。結婚についてだ。ツラくて耐えられない」と言い出す。エリザベスは、「世間はあなたたちふたりを特権階級の恵まれた若い夫婦と思ってる。なのにあなたは堂々と不倫し、そのせいで彼女は摂食障害に苦しみ精神を病んでいる。あなたは幼稚で甘ったれで不平不満ばかりで幼稚で甘ったれな女と結婚した。もうウンザリよ、皆が望んでいるのは二人が大人になること。王族としての責任を果たしなさい!」と言うが、「別居したい」とチャールズ。とうとうエリザベスは声を荒げ、「別居も離婚も失敗も許されない。国王になる気があるならそう振る舞いなさい」とチャールズの話しを聞こうともせず、はねのけてしまう。

フィリップ殿下とダイアナ

王室一家が大広間に集まる中、ダイアナの姿がなかった。それに気づいたフィリップはダイアナの部屋を訪ねる。
ダイアナは着替えもしていなかった。
「王族は冷淡だろ」と言うフィリップにダイアナは、「冷え切った凍土です。光がない、希望もない」と言うが、「カレは変わる。いずれ改心する」とフィリップ。
だがダイアナは、「その言葉で安心する時は過ぎました。カレが、この家族が私に必要な愛情と安心感を与えてくれないなら正式離婚して別の人と幸せになります」と覚悟を口にするが、「止めておけ、良い結果にならない」とフィリップ。
ダイアナは、「私たちは王族と結婚した外の人間です。でも私と殿下はまったく違う」と言うがフィリップは、「そうだな、今、はっきりわかった。ボクはよそ者だ。最初からずっと、今でもだ。王室に関わる全員が途方に暮れた孤独な必要のないよそ者だ。例外はたったひとり。彼女は我々の酸素であり公務の要だ。キミの問題はそれが誰なのかをわかっていないことだ」と言う。

ダイアナはドレスに着替え、大広間へと向かい、一族と記念写真に収まった。

感想

シーズン4が終わりました。
リアルなイギリス王室の話しなので、脚色されているとわかっててもやっぱり面白いです。
ダイアナ妃、チャールズ皇太子、もう見ててツライわ。
ふたりは幸せだった時はほんとうに数ヶ月だった模様。チャールズ、ダイアナは日本にも外遊に来た記憶。その時は関係は終わってたんですよねぇ。
チャールズも個人の幸せではなく国王となる責任を取るべきだったんでしょうね。それができなかったのは、チャールズの弱さ。それこそチャールズも、そこまでカミラとの人生を取りたいなら退位すればよかったんだと今更に思いました。実際、伯父は愛する女性のために王位を捨てた過去もあるんだし。
とは言え、最後にフィリップがダイアナに話したことが重かった。
フィリップも若い時は遊び、エリザベスを傷つけた人物でもあるのだけど、それを経て、「王室に関わる全員が重要でないよそ者。例外はたったひとり。重要なのはその人だけ」と言うセリフが説得力を増します。

ダイアナは悪気がないんででしょうけれど、チャールズを凌ぐ人気ぶりで、自己承認欲求が高すぎるのも問題だったんんだろうなぁ。でもキレイだし華があるし、彼女が訪れるだけで、微笑むだけで幸せを運ぶひとであることは間違いないと思います。それこそ持って生まれた天性の魅力ですよね。

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