ザ・クラウン # 8 誇りと喜び(相関図あり)

海外ドラマ
海外ドラマザ・クラウン

送信中です

×

今回のエピソードは、正反対の性格と言えるエリザベスとマーガレット姉妹のエピソード

# 8 誇りと喜び Pride & Joy あらすじ

エリザベス女王はフィリップは英連邦への長期外遊に出発することに。そのスケジュールは過密過ぎるほどだった。姉の留守を預かる母王太后はすべての公務をマーガレットに任せスコットランドへ。マーガレットは自分のカラーを出した公務に力を入れるが。

相関図

まとめ

王太后エリザベス ①

亡国王ジョージ6世像の除幕式

ジョージ6世像の除幕式を前に、「私にはできない。まだ早すぎる。そこまで強くない」とスピーチを拒否する王太后。マーガレットは、「私がやる。姉さんはスピーチが嫌いだし、私はお父様のお気に入りだった」と言うが、「お父様はふたりとも同じように愛してらした」と王太后。
マーガレットは、「一家の長であるお母様が決めて」と言うが、「一家の長は私。私がスピーチする」とエリザベスがスピーチすることに。

雨の中、除幕式が行われた。だが王太后は早々とその場を立ち去ってしまう。
まだ夫の死を受け入れきれなかったのだ。

王太后の決断

女王の長期外遊中の公務を任された王太后だったが、「マーガレット王女はずっとツライ思いをしてる。公務に復帰し、注目を浴びれば元気になる」と言い、公務のすべてををマーガレット王女に託し、スコットランドへ行くと言い出す。

何かに悩んでいる様子の王太后。
ケイスネス郡ダネット岬の屋敷に住む友人ヴァイナー夫妻を訪ねることに

出発の朝、「私が留守の間はマーガレットが国家元首としての務めをする」と言う母にエリザベスは、「あの子にできるのか不安なの。スピーチもある、遅刻はしないか、行儀良くできるか」と心配するが、「大丈夫よ、少しは妹に席を譲って。あの子には注目を浴びる場が必要なの。姉として配慮する自信と寛大さを持って頂戴」と王太后。

英国領

エリザベス女王、フィリップ殿下の外遊を前に政府と王室の間で英国領ジブラルタル半島の”反英暴動勃発”が問題となる。「このままでは陛下を危険に晒すことになる」と訪問は避けるべきだとの意見が出る中チャーチルは、「些細な暴動に屈するわけにはいかない。陛下を見くびっている」と言う。

一方エリザベスには、最高のイギリスを見せるために、政府から100着の洋服、36個の帽子、50足のシューズが用意され、それはフィリップも同じだった。
試着しながらフィリップは、「20年前、世界人口の20%がイギリスの支配下だったが、インド、パキスタン、南アフリカ、イラク、ヨルダン、ビルマ、セイロンみんな独立した。だがイギリスはそれを直視したくないから巡業させようとしてる。問題ないと思わせようとティアラ、華々しい衣装、称号で覆い隠そうとしてる」とこの英国領外遊が馬鹿げたパントマイムだと一蹴する。

マーガレット王女

ブリュッセル出向となったピーター・タウンゼント大佐との関係を続けているマーガレットは、「守ってくれる人がいない、あなたがいないと不安になる」と寂しがるが、「2年ガマンすれば自由になれる」とピーター。

エリザベスは、「私は私らしく公務をする」と言うマーガレットに、「個性が強すぎる。誰の代理をするか考えて」と忠告する。

外遊出発のとき

チャーチルはエリザベスに、「この外遊は自治領をつなぎとめるチャンス、帝国維持の要です父君のご意思を胸にお努めください。そして素顔のあなたを記者やカメラにお見せになりませんように。王冠の重圧などない、人を超越した神のように振る舞ってください」と送り出した。

マーガレット王妃の公務

マーガレット色の公務

チャータリス秘書官から、レセプションのスピーチ原稿を渡されたマーガレットは、「この原稿は姉向け。私は姉とは個性が違う。面白みがないから私の色を加えた」と手直しした原稿でスピーチすると言い出す。チャータリスは、「大事なレセプションです。どなたにも失礼のない配慮のあるスピーチが望ましく、君主に面白みは必要ない」と言い含めるが・・・マーガレットは、女王が国家行事で使用する王冠(ステート・ダイアデム・ティアラ)を勝手に着用し、招待客をいじる自分流のスピーチをしてしまう。招待客は若くてチャーミングなマーガレット王女のスピーチに笑い、公務は成功に終わるが・・・

ご機嫌なマーガレットはその夜、ピーターと電話し、「スピーチは大成功だった。もっと公務を入れてもらうつもり。私の勇姿を見に来て欲しい。新聞も国民も私たちの味方よ。好意的に見てくれる」と言う。

外遊

訪れた自治領で歓迎を受けるエリザベスだが、分刻みの強行スケジュールだった。

ジェラシー

新聞記事でマーガレットの公務が好評だと知ったエリザベスの気持ちはフクザツだった。
「失敗を願ってたのかも。マーガレットは人気がでる」と心配を口にするエリザベスに、フィリップは、「マーガレットは心配してくても必ず失敗する。キミらしくないぞ」と言うが、フィリップはエリザベスが、あまりにも過密スケジュールに相当ムリをしていることに気づいていた。
フィリップは、「少し予定を減らすべきだろ。オーストラリアでは57の町へ行く予定だが全部行く必要はない」と言うが、「いいえ、ダメ。キャンセル絶対にしない」とエリザベス。
38度の中を2時間かけてパレードすることを心配するマイケル秘書官とフィリップに、「大丈夫、問題ない」と弱音も吐かない。そんなエリザベスを心配するフィリップ。

喧嘩

作り笑いを続けているせいか、顔面がけいれんを起こしてしまったエリザベス。フィリップは、「夢の中でもキミは手を振ってる。少し休むべきだ」と言うが、エリザベスは顔に注射を打っても公務を続けると言う。
やってられないとばかりにタバコを吸おうとするフィリップに、「ダメ」とタバコを取り上げたエリザベス。

ヘヴィスモーカーだった父。肺がんはそのせいだと思っているエリザベスは夫にタバコを禁止していた

苛立ったフィリップは、「何を証明したいんだ?父親に認められ、こう言われたいのか?”すごいぞリリベット、すべての公務をやってのけた。パパはマーガレットよりお前を愛している”」と言い、エリザベスと喧嘩になってしまう。逃げるフィリップを追いかけるエリザベス。だが庭に出たふたりは、記者たちが狙ってフィルムを回していることに気づく。

夫婦喧嘩の映像が世に出ることなど許されなかった。覚悟を決めたエリザベスは記者に、ニュース用の別撮影を持ちかけるが、記者は、「陛下にプレゼントします」と撮影したフィルムをエリザベスに差しだすのだった。

強い意思

次の訪問地はジブラルタルだった。
「安全上の問題がある」と言うまいける秘書官に、「主な政党の党首たちに”外遊で訪問するならボクらの安全は保証しない”って脅迫状が届いたんだ。襲われる恐怖の中パレードなんかしたくない。訪問をやめるべきだ」とフィリップ。だがエリザベスは、「行くわ。訪問をやめれば弱腰に見え、ジブラルタルの人々も落胆する。予定通り行く」と言う。だがフィリップは、「行かない」と言う。するとエリザベスは、「私よりも公務を上手にこなす人は大勢いると思う。でも王冠は私の頭に乗せられた。その私が行くと決めた」と言い切る。

イギリスは21発の礼砲でジブラルタルに惜しみない支援を行うこと示し、エリザベスはジブラルタルの民衆に歓迎された。

問題児マーガレット

ピーターがブリュッセルで8mmニュースを見ていると、画面に公務中のマーガレット王女が登場する。
会場にいた観客は一斉にピーターに注目するものの好意的な雰囲気に。
マーガレットは最新設備を誇る炭鉱を作業着で訪問、茶目っ気のあるコメントで皆を笑わせるが、記者の質問に、「ここで働く人に同情します。暗く、暑くて窮屈、危険な環境で、わずかな賃金で仕事するのが気の毒」と発言、その上ピーターに会いたいかと聞かれ、「カレに会いたい。でも女王会いたいとは思わない」と姉と言え君主を笑いのタネにしてしまう。
この状況をマズイと見たピーターは、「公の場で私のことを話したり、お姉さんを侮辱するのは良くない。王室を敵に回しちゃダメだ」と助言するが、「あなたまでそんなこと言わないで」と不満なマーガレット。

チャーチルの忠告

とうとうマーガレットはチャーチルから忠告を受けることに。
「公の場ではあなたはご自身じゃない」と言われ、「私は私よ」と言い返すマーガレット。だがチャーチルはマーガレットが起こした幾つかの問題発言や行為を列挙し、「国民は君主を求めている。素顔を見せた瞬間、魔法は解け、幻は粉々になる。伯父上は個人的感情を優先し、王室を破壊しかけた。残りの公務はすべて王太后様にお願いします。使いを送り戻っていただきます」と言う。マーガレットは公務を失敗したのだ。

王太后エリザベス ②

スコットランド、ケイスネス郡ダネット岬の屋敷に住む友人ヴァイナー夫妻を訪ねた王太后は、温かい歓迎を受け、スコットランドの素晴らしい景色と乗馬を楽しむ。
「ほんとうにスコットランドは美しい」と言う王太后にヴァイナー夫妻は、「海辺の城が売りに出ている」と言う。

胸のうち

「とてもツライ状況なのか」と夫妻に聞かれ、「いろんなものを一気に失くした。夫を亡くし、娘は成長し母親の役目も失った。そして宮殿も。17年間王妃だった。でも夫が亡くなった途端、宮殿を出ることになり、王妃の王冠もなくなり、公務もなくなった。ツラかったから公務に没頭したかったのに、それを何の準備もできていない娘に委ねることになった」と涙する王太后。

メイ城

ヴァイナー夫妻の案内で、メイ城へとやって来た王太后。
それは岬に建つ美しい城だった。

持ち主のインバート=テリー大尉は王太后を見るなり、「どこかで会ったことがあるか?見覚えがある。絶対知ってる顔なんだが、女優か歌手化」と言うが、王太后とは気づかない。
テリーはこの城は屋根、窓の修繕が必要な上、電気も通っていないと言うが、王太后は気に入り、購入したいと言い、テリー大尉は100ポンドで売ることに。商談が成立、テリーは王太后をヴァイナー邸まで送るが、そこへ王室の使者がやって来た。
眼の前の女性が王太后とわかり、「どうして黙っていたんだ?」と驚くテリーに、「言うと皆、騒ぎ立て自分を隠すから。それにメイ城の値段もあがったでしょ」とジョークを飛ばす王太后。

外遊を終えて

8万キロの外遊を終えロンドンに帰国したエリザベス。
テレビでは帰国したエリザベスの映像と共に、「外交上難しい時期にあるイギリスにとって勝利の凱旋」と報道。エリザベスは予定されていた膨大なすべての公務を遂行し、「陛下が歴史上有名な女王として名を残すことは明らかだ。陛下はイギリス連邦の安定を確保された。新たなエリザベス女王の時代が始まる」とされた。
その放送をひとりで見るマーガレット。

誇りと喜び

チャーチルの称賛と妹

6ヶ月にも及ぶ外遊を終え帰国したエリザベス女王にチャーチルは、「文句なしの大成功です。英国は地位、影響力、信用も大きく失う危機にありましたが、陛下の勇気と信念が英国の立ち位置をより高みに押し上げた」と称賛、活躍に感謝を述べる一方で、マーガレット王妃の行動、発言が王室を危機に落としかねないと忠告する。

姉、妹の確執

エリザベスはマーガレットをバッキンガム宮殿に呼ぶと、「公務であなたの稚拙さが露呈した。傷つけた人たちに謝罪が必要よ。個性は求められていない。個性を出した伯父は王室を沈没させかけた」と言い、犯した問題を列挙するが、「姉さんは始末に負えない妹を注意して喜んでる。私はいつも姉さんの陰に隠れ、誰からも気づいてもらえない存在よ」とマーガレット。

「”誇りと喜び”、お父様は私たちをそう呼んでたけど、私はお父様のお気に入りだった。数少ない勝ってるところは主張するわ」と勝ち気なマーガレット。

亡き父王ジョージ6世は、エリザベスを誇り、マーガレットを喜びと呼んでいた

だがマーガレットは一筋の涙を流しながら、「姉が女王で完璧だから妹の私は悪い所ばかり注目される。厄介な妹、役立たずの妹、無責任で無価値な人間。たまには私のために失敗して周りを失望させてよ、そうすれば私の短所が目立たなくなる」と言うと帰ろうとするが、「謝罪を約束して。必要ならスピーチ原稿を書かせる」とエリザベス。マーガレットはそんな姉を見つめると、「必要ない」と言うのだったー。

感想

毎回、物事捉え方、考え方を考えさせられるドラマです。
君主であることも考えさせられる。個性を出すことが君主じゃないって深い。
エリザベス女王を良く描いているところはあると思いますが、エリザベス女王が信念のある素晴らしい人格者だったんだなと思います。
ちなみに「ジョージ6世像」は、バッキンガム宮殿の近くにあり、今はジョージ6世像の前に、王太后エリザベスの像もあるそうです。

このあたり歩いた記憶があるんですけど、知識なく散歩しただけなので失敗です。
もしもイギリスへ行くことがあれば、「ザ・クラウン」に出てきた場所を回ってみたいな。

送信中です

×

コメント

タイトルとURLをコピーしました