IMDb 9.5/10のエピソード。ほんとうに素晴らしいドラマだと思う。
2008ー2012年作品だけど古さを感じないし、多くの人が見るべき作品。
そしてシーズン3も、今回のエピソードを含め残り2話。
#12 憎しみの連鎖 Half Measures あらすじ
ジェシーはコンボを殺した相手に復讐したいとウォルターに相談する。
スカイラーは資金洗浄のために動きはじめる。
相関図
まとめ
ウォルターとスカイラー
資金洗浄
ジュニアを自宅へ送って来たウォルターを待っていたのはスカイラー。
スカイラーは、「私の資金洗浄案を実行するべきだ」と言うが、「キミは私から距離を置くべきだ。もしも私が逮捕されたとき、キミは何も知らなかったと否定できる」と反対する。それでもスカイラーは、「そんな言い逃れは通用しない」と譲らない。
するとウォルターは、「別居中の夫にそこまでするのはおかしい。キミの案で行くなら私はこの家に戻る」と言い出す。スカイラーは拒否するが、交渉の結果ウォルターは、【2時間前に連絡、週4で家族と食事のみ】許されることに。
ハンク
歩くことができず、退院を拒否し続けているハンクにマリーは、ある賭けを仕掛ける。
結果、負けたハンクは退院することに。
ジェシー
コンボの死の真実
ウォルターを呑みに誘ったジェシーは、「コンボを殺したヤツらがオレたちのブツを売ってる。オレたちは敵と仕事をしてるってことだ。11才のガキがヤツらに命令されコンボを殺したんだ。子どもを使うのはヤツらのやり方だ。殺人しても未成年で、忠実に従うから。先生に助けて欲しい。”リシン”がいる。ヤツらは報いを受けるべきだ。計画は考えてある。先生は毒だけ用意してくれ」と言い出す。
ウォルターは、「バカな考えはやめろ。上手くいかない」と止めるが、「リシンの毒は2~3日後に効果がでるんだろ?それならオレとバレないし、オレたちを雇ってるヤツらも気づかない。コンボは友だちだ。このままにできない」とジェシー。
だが、それをOKするワケにいかないウォルターは、「復讐をしても救われないぞ。無意味だ」と反対するが、「オレはやる」とジェシー。
ジェシーの企み
ジェシーは売人の動きを偵察し、娼婦のウィンディが定期的に彼らからドラッグを買っているのを確認。
ウィンディに協力を頼む。もちろんウィンディは躊躇するが、「あんたも息子がいるだろ?子どもを利用してんだぞ。誰かが止めないと」と説得する。
ウォルター
ジェシーに復讐をさせるわけにいかないウォルターは、ジェシーを止めるための苦肉の策で、「ビシネスに関係ない軽犯罪でジェシーを逮捕して欲しい」とソウルに頼む。
マイク
ウォルターが自宅でホリーの世話をしていると、突然マイクが訪ねてきた。
慌てるウォルターに、「カミさんが留守なのは確認済みだ。話がある」と言う。
「ソウルからあんたの依頼を聞いたが、オレはやらない。それはボスを怒らせることだ。オレのボスはあんたのボスだ」とマイク。つまり、マイクのボスもグスタボだった。
マイクは、「このことは誰にも話してないが、ボスは必ず嗅ぎつけるし、たとえ軽犯罪でもジェシーの逮捕は許さない」と言う。
そしてマイクは、「今、こうやって平穏に暮らせてるのに、ジャンキーのために棒に振るのか?ふたりでやってきたのは知ってるが、アイツは危ない存在だ。潮時だろう」と言い、自分の過去(元警官)の経験を話し始める。そして、「これで学んだのは、”やるべきときに中途半端なことはしない”と言うことだ。中途半端はやめろ」と忠告する。
復讐のために
ジェシーはリシン入りのバーガーを用意すると、ギャングが現れるのをウィンディと待つ。
しかし一向にギャングは現れない。
その代わりに現れたのはマイクとグスタボの部下ヴィクターだった。
問題解決
ジェシーはマイクとヴィクターにより、グスタボの事務所へと連れて行かれる。
事務所へ入ると、そこにはコンボを殺害指示した二人のギャングとグスタボ、そしてウォルターがいた。
グスタボは、コンボを殺したのが自分の部下のギャングだと認めた上で、ジェシーたちが縄張りを荒したことが原因だとし、ここで決着をつけると言う。
この状況に、「しゃべったな?」とウォルターを睨みつけ憤るジェシー。
グスタボはジェシーに近づき、「よく聞け、キミの企みを知ったとき、この男(ウォルター)への敬意がなかったら、違う手段で対処した。言うとおりにしろ。私の部下と握手して和解しろ。それで解決だ」とジェシーを諌め、受諾するよう迫るが、「断る!」とジェシー。
ジェシーは、「ガキを使ってる。あんたの部下は11才の子どもを使って人殺しをさせてる。立派なあんたのサイドビジネスがこれか?平気なのかよ?」とウォルターにも憤る。
グスタボはギャングに、「子どもを使うな」と承服させ、「これでいいな?」とジェシーにその条件を飲ませると、握手させ、問題を解決させた。
解決のあと
これが現実
納得できないままこの解決を受け入れるしかなかったいジェシーは夜、アンドレアとの時間を楽しむ。
そこへ1本の電話が。”トーマスが殺された”と言う。
ジェシーはトーマスの遺体を見て言葉を失う
その結果
翌朝、ジェシーはラボへ来なかった。何度電話しても電話にも出ない。
ウォルターは、ジェシーが自分に対して怒っているのだろうと思っていたが、【11才のトーマス少年がギャングによる制裁で殺害された】と言うTVニュースを見て、言葉を失う。
覚悟
その頃ギャングの縄張りで、彼らを待っていたジェシーはブルーメスを気付けに使い覚悟を決める。
そこへギャングたちがやって来た。
ジェシーは銃を持つと、ギャングへと向かってあるき始める。
それに気づいたギャングもジェシーに近づき、互いに銃を構えたそのとき、一台のクルマが全速力でギャングに突っ込んだ。
ひとりはクルマの下敷きに。
跳ね飛ばされたひとりは銃を拾おうとするー・・その銃を拾い男の頭を撃ち抜いたのはウォルターだった。
そして、「ジェシー、逃げろ!」とウォルター・・・
感想
原題「Half Mesures」は中途半端。
マイクがウォルターに自分の過去を語るシーンがありました。レビュー内では詳細を割愛してしまいましたが、マイクも大きな後悔のある過去を抱えていました。その教訓が、「中途半端な決断をするな」。
このドラマの魅力のひとつは、ウォルターとジェシーの関係ですね。
考え方、社会背景、年齢もちがうふたりは、いがみ合い、互いの行動に苛立ちながらも、相手を理解してて、見捨てることはできないところ。家族じゃないもの同士の関係の深さです。
今回、取り戻したい家族との関係よりもウォルターはジェシーを取った。
「逃げろ」ってウォルターはジェシーを逃亡させる気?
絶対ムリだと思う。逃げ切れないと思う。
それからマイクのボスはグスタボだとわかりましたね。
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