ニュー・アムステルダム 医師たちのカルテ #16 吹雪の中で

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#16 吹雪の中で The King of Swords あらすじ

歴史的なブリザードがニューヨークを襲う。
交通渋滞のため、救急車が病院に来られないと分かったマックスは、1キロ圏内の患者のためにこちらから向かおうと提案する

 

まとめ

ニューヨークを襲う寒波

市立病院が次々閉める中、公立病院の ”ニュー・アムステルダム”は稼働させ続けなければならなかった。
マックスは清掃スタッフに病院周りの雪かきを指示、最低限のスタッフと食料、医療品を用意する。

恋人のパンタキと甘い時間を過ごしていたヘレンは、マックスからの電話を受ける。
「ボクの補佐のキミにいてもらいたいんだ。病院に来て」とマックス。
シャープは、「イヤだ」と返事しつつも、準備をして出て行こうとする。
パンタキは、彼はヘレンを同僚、主治医以上の存在に見ている気がする。ふたりは波長が合いすぎてると言うが、「彼は上司だから」とヘレン。

病院に着いたヘレンをマックスは温かい飲み物を持って待っていた。
思わず意識をしてしまうシャープ。
ヘレンが、病院の近くの道が事故で大渋滞で動かないと言ったことで、マックスは病院に患者を救急搬送できなくなっていることに気づく。

 

「こちらから患者を助けに行こう」

マックスは、1キロ圏内の救急要請リストを手に、「ボクらで行ってヘルプしよう。2人1組、救急キットとGPSを持って!」とスタッフに声をかける。
それぞれ医師、看護師などはペアを組み、猛吹雪の中を患者の元へ出発するスタッフ。

レイノルズ、公園で倒れている男性

公園で転倒し、頭を打った男性の救助に来たレイノルズとジェサップ。
男の名前はヒュー・トゥローン。
ヒューは、「夫を助けてくれ。彼の薬を買うため薬局に行った帰りだった。家を出るとき彼の血糖値475だった。彼を助けて欲しい。自宅はすぐそこなんだ」と言う。
薬を預かったジェサップはヒューの自宅へと向かう。

ひとり残ったレイノルズだったが、ヒューの胸部には鉄柵が刺さっていた。
杭を抜くと、大出血する可能性があるため、レイノルズは柵を抜かずに搬送しようと、柵のボルトを緩めるが、上手くいかない。その上、ヒューを助けるために施した点滴は、凍ってしまった。

「俺を置いて行けよ」
ヒューは言うが、レイノルズは、モルヒネを打ち、柵からヒューを抜いて、担いでERへ行く方法を実行、何とかERまで運んだ。

 

マックスとシャープ、自宅で倒れた老人

ひとり暮らしの高齢女性が倒れ、応答がないと要請があり、マックスが出動しようとする。
シャープは、「免疫力が弱ってる、ダメだ」と止めるが、「それなら一緒に来て」とマックス。

ふたりは心停止しているマーリーン・ギャラガーを蘇生するが、血圧が低いため、ノルアドレナリンが必要になる。
シャープは、病院へ取りに戻ろうとするマックスを止め、「私が代わりに行く」と病院へと向かう。

「私は今夜、助からない。予知力がある」と言い出すマーリーンは、タロットカードでマックスのことを占うと言う。
マックスが引いたカードは、「剣の王の逆位置」だった。
「これは強力なカードよ。あなたは人々を救うわ。時には自分のことを犠牲になる。女性が見える。彼女の求めに応えたくても十分できないことがある。彼女を失う」とマーリーン。
「ボクは医者だし。妻とは色々あったけど、今は良い関係を保っている」とマックス。
しかしマーリーンは、「いいえ、奥さんのことじゃない、夫婦仲は安泰よ。あなたがとても大切に思ってる人、その人を失うことになる」と言う。

そこへシャープが戻って来た。
処置を施したふたり。
シャープの提案で、マーリーンは気候が落ち着くまで、自宅待機、遠隔モニタリングをすることに。

再び装置を病院へ取りに戻ることになり、マックスが行こうとするが、シャープは止める。
マックスは、「今度はボクが行く。主治医が好きだから決してムリはしない」と言って病院へ向かった。

マーリーンは、「ふたりは波長が合っているわ。でも、気の毒だけどマックスとは上手くはいかない」と言う。
「彼は既婚者よ。私には彼氏がいる。何もないわ」とシャープ。

マックスが無事戻った。
マーリーンに遠隔モニターをつけ、ふたりが病院へ戻ろうとした時、マーリーンは言う。
「私の予言は外れた。他の予言も外れているかも」と。

フロムと少年アヴィー

フロムは、病院の屋上に風量計を設置するほどの気象オタクだ。
今夜も72年ぶりにニューヨークを襲っている大寒波に、ひとりではしゃいでいた。

フロムはカウンセラーのグラディスと、怖がる患児たちをゲームに誘うが、屋上の風量計が反応していないのに気づき、ひとりで屋上へとあがる。

フロムが風量計を直していると、屋上の入口ドアが風で閉まってしまう。
扉は外からは開けられない仕組みのため、極寒マイナス23℃の屋上に締め出されたフロム。
声を張り上げ、助けを呼ぶが、当然のように誰も気づかない・・・

その時、屋上のドアが開き、患児のアヴィーが屋上へと出て来た。
フロムはドアに走り寄るが、閉まってしまう。

「アヴィー、どうした?アヴィー、アヴィー」フロムは声をかけるが、アヴィーは振り向こうともせず、屋上から飛び降りようとする。
「アヴィー!」振り向いたアヴィーは、泣いていた。

踏みとどまったアヴィーだが、何も話そうとはしない。
フロムは自分のコートを与え、いろんな形で話しかける。
「誰も俺のことなんて見てない。みんなゲームや映画に夢中だけど、俺がいなくなったら、それに気づくかなって試した。だけど誰も気づかないんだ。だから飛び降りたら・・と思った」とアヴィー。
猛吹雪の中でフロムは、「悲しむ人はいる。私もそのひとりだ。キミはひとりじゃない。寂しい時はあるだろう」と言って自分のマフラーをアヴィーの首に巻いてやるのだった。

程なくしてグラディスがふたりを助けに来た。

 

カプールの苦しみ

ガン患者のクリッシーが夫と言い合いをしていた。
それは些細なことで、夫が妻のケータイを忘れたことが原因だった。
「外は大寒波で大雪だ。俺のスマホを置いて行く。明日、キミのは持ってくるから」
夫はそう約束して、5ブロック先の宿泊先に帰って行った。

しかしクリッシーは心筋梗塞となり、心原性ショックを起こし、朝まで持たないことがわかる。
カプールは、「つまらない言い合いを夫婦の最後の会話にしたくない」と彼女の夫に危篤を知らせるため、カンデラリオ医師の反対を押し切り、猛吹雪の外へと出る。
外はマイナス23℃。

視界と足元の悪い中、カプールは辿り着き、夫を病院へと呼んだ。
カプールが、「側に行って気持ちを伝えて下さい」と言うと、クリッシーの夫は、意識のない妻に、一生懸命「愛している」と伝え続けた。

「大変だったらしいね、ヴィジャイ」と声をかけるフロムにカプールは、「彼らの喧嘩を見て、妻が死んだ夜を思い出した・・・」とその時のことを話し出す。
カプールは妻の手料理を食べ、リラックスした時を過ごしていたが、妻が息子ロハンが心配だと口にしたことがキッカケで大喧嘩になってしまった。妻はカプールに怒ったままベッドに入り、そのまま目覚めなかったのだ。
「心のツラさは、妻に”ごめん”と謝れなかったことだと思っていた。でも今、わかった。こう伝えたかったんだ。笑顔が好きだ。茶目っ気が好きだ。その心が好きだって・・・」
そう話しながら涙するカプールの側に、フロムは寄り添い続けだ。

ローレン・ブルームの苦しみ

リハビリ施設で治療中のローレンに、シャープから手紙が届くが、ローレンは読むことを躊躇っていた。

「患者が過剰摂取をした。吹雪で医師が来られない、助けてとローレン」突然、看護師からヘルプを要請されたローレンは、患者の状態を確認し、「呼吸できてて、酸素を吸えてるなら、朝まで持つわ」と処置しようとしない。
「何もしないの?医者でしょ?」と看護師は言うが、「私は医者失格だからココにいるのよ」とローレンは答える。

しかし患者は危険な状況になる。
自発呼吸がなく、酸素濃度も89%にダウン、看護師ふたりは蘇生処置をしていた。
ローレンは放っておけなくなり、指示を出し、処置をした。
程なくして患者は意識を取り戻し、看護師はローレンに礼を言うが、ローレンは隙を見てドラッグを盗んでいた。

セラピストのフローレスの元にやってきたローレンは薬瓶を返し、「もう医者には戻れない」と言う。
ローレンは薬を飲んではいなかった。
「カウンセリングをして支援できるけど、治療には絶対に治したいと言う本人の強い意志が必要なの。治したんでしょ?」と聞くセラピストに、ローレンは涙を流しながら頷き、「心から」と言うのだった。

マックスとシャープ、そして

マーリーンの自宅から病院に戻る中、マックスの体力は限界となり座り込んでしまう。
「ごめん、キミの言うとおりだった。ムリをしすぎた。もっと主治医の言うことを聞くよ」と弱音を吐くマックスに、シャープは、「大丈夫、私がいる。頑張って、肩を貸すわ」とふたりで病院まで戻る。

マックスは病院に着くなり、座り込んでしまう。
なにげに見つめ合ったふたりは、マーリーンの予言が気になっていたのだ。
シャープは、「あなたは彼女の言葉を信じた?」と聞く。「どうかな」とマックス。
シャープは意を決して「マックス、話があるの。私たちの関係ってやっぱり・・」と言ったところで、病院、NY中が停電(ブラックアウト)になってしまった!

 

感想

 

あー、そういう展開
そもそもマックスが、ガンだと分かった時から、マックスはシャープのことを、どのスタッフよりも信頼しはじめている感じはあったけれど、こっちに舵を取りますか
そんなの視聴者もふたりを応援できないと思う。
だってジョージアは妊娠してるし、最初はマックスの仕事に理解がなかったけれど、今はではマックスの病気のことさえも受け止め、なおかつ母親になろうと頑張ってる。そんなジョージアを裏切って、ふたりが男女の関係になることは、絶対に許されない。
互いの気持ちの確認などしない方が良いと思う。
ふたりはこのまま互いを尊敬しあう同僚であって欲しいな。
そういう関係も大人だからこそ成立すると思うし。

カプールは、ほんとうに誠実で優しい良い医師だと思う。
人間的にも多少偏屈ではあるけれど、社会性がないワケじゃないし。
それなのに、どうして家族、特に息子ロハンとは上手くいかないんでしょうね・・?
誰よりも分かりあいたいのは息子ロハンなのにね。

依存症で苦しみローレン。
彼女は素晴らしい医者だから、どうか社会復帰して欲しいと思います。

 

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