今回のエピソードはフィリップ王配がメインのエピソード
#2 制度 The System あらすじ
チャールズの”はとこ”ノートンの娘レオノーラが闘病の末他界、フィリップは心痛め、レオノーラの母ペネロペを支えようとする。一方ダイアナの友人ジェイムズ・コルスハースト医師にある記者が接触、ダイアナの暴露本を書きたいと言う。
相関図
まとめ
フィリップ王配
訃報
スポーツ万能だったフィリップだがケガをきっかけにポロを諦め、50歳から馬車レースに挑戦、のめり込み、今では優勝するなど結果を出している。
そんなある日、悲しみの知らせが舞い込む。ノートンの娘レオノーラが闘病の末他界したのだ。
レオノーラの名付け親であるフィリップは心を痛める。
1話目ではガン治療の結果寛解しイタリア旅行に同行していた。
ペネロペに寄り添うフィリップ
エリザベスから、「名付け親として励ましてあげて」と言われナッチブル家を訪ねたフィリップは、「キミの様子を見に来たんだ。これをレオノーラに」とデイジーの花束を渡す。デイジーはレオノーラが好きな花だった。
ペネロペは、「敷地内に埋葬するのは不健全だと夫は言ったけど私は毎日娘に会いたかった」とフィリップをレオノーラの墓に案内、そこで夫ノートンと不和だと打ち明ける。
フィリップはエリザベスとの結婚を決めた理由のひとつに、”生涯別れることがないから”と言うと、「不遇な子ども時代(根無し草のような不安定な幼少期)だったから永遠に続くものを手に入れることは理想だった。だが同時に真理を忘れ夫婦は別の方向を見るようになる」と夫婦の現実について語ると、「キミに2つほど提案したい」と言うと、レオノーラの名を冠した慈善事業を立ち上げること、そして、情熱を傾けられる趣味を探すよう言う。するとペネロペは、「ポロから引退され馬車をはじめたとか?修理が可能ならあなたに譲りたいものがある」と納屋に連れて行く。そこには4頭引きの古い壊れた馬車が。
馬車の修理をはじめたフィリップは自ら文献を調べ、アイディアをスケッチ、馬車修理工たちにプレゼンし、見事に馬車を修復するとペネロペを馬車に乗せて城内をまわることに。フィリップから手綱の操り方の指導を受けたペネロペは馬車を楽しむ。
フィリップは慈善事業設立にも尽力し、「大好きだった姉を亡くしたショックから立ち直るのは大変だったが、悲しみと共存できる。また幸せを感じられるようになる。以前のようではないけれどそれでいいんだ。新しい道を探し続けるんだ」と寄り添う。
思わぬ事実
だがフィリップはペネロペから思わぬことを聞く。
「ノートンに、ウェールズ大公妃の協力で彼女の暴露本が書かれていると知人の何人かから連絡が来たそうです。王室で粗雑に扱われ、誰にも理解される自分の人気と成功を妬まれていると訴えてるって」とペネロペ。
ダイアナ
友人ジェイムズ・コルスハースト
友人ジェイムズ・コルスハーストの病院慰問に訪れたダイアナ。病院には大勢の取材陣、国民が集まる大人気ぶりを見せる。
そんな中、ジェイムズに近寄る男が。記者:アンドリュー・モートンだ。
モートンから話しを聞いたジェイムズは、「モートンはキミの本を書きたいらしい。キミは同意しないと断ったよ」と言うが、電話を切った直後、異音が。ダイアナは電話盗聴を疑う。
アンドリュー・モートンの提案
ケンジントン宮殿へとやって来たジェイムズは、近々皇太子側近が情報源と思われるダイアナ批判の暴露本が出版される噂があり、モートンはそれに対抗しダイアナ側の本を書き始めて言い、「モートンの本にはキミが口出しできる。内容も同情的に書いてくれる」と言うが、「私の難しい立場を世間に知って欲しいけど戦争をはじめる気はない」とダイアナ。だがジェイムズはダイアナがモートンに会う必要はなく、ダイアナが話したいことだけをテープに録音、それをジェイムズがモートンに届け、モートンがそれを元に本を書く方法を提案。信頼できるジェイムズが協力してくれるならとダイアナはその話しに乗ることに。
始動
「これ以上彼女に傷ついて欲しくない」と念を押すジェイムズに、「関与が漏れることはない。イヤならいつでも断ってくれていい」と言うと質問リストを渡すモートン。
録音機を持って宮殿にやって来たジェイムズを前に、「取材に応じたのは万策尽きたから。何度も夫に愛人のことを問い詰めても無視され続けている。女王も。私が自分で世間に伝えなければ実情を理解してもらえないと悟った」・・・そう話し始めると、不幸な子ども時代のこと、挙式前日にこの結婚は間違いだと気づいたこと、カミラのこと、摂食障害、そして5回の自殺未遂についても赤裸々に語った。
数日後、追加の質問を持ってやってきたジェイムズは、「モートンは告白内容に衝撃を受けてたがボクもショックだった。話して欲しかった」と言う。
事件
だがそんなある日、ジェイムズがクルマにはねられてしまう。大事には至らなかったものの同じ日、モートンの自宅には空き巣が入った。2つの事件を知りダイアナは、「絶対に関係がある」と動揺、部屋中に盗聴器がないか調べさせるが、「神経質になりすぎてる」とジェイムズ。だがダイアナは、「今朝も電話中に異音が聞こえた。電話も盗聴されてる。二度と電話には出ないし録音もしない」と言うが・・・
その時電話が。フィリップからで、ダイアナに会いにケンジントンへ来ると言う。
守るべき制度とルール
ケンジントン宮殿にやって来たフィリップ王配は、これまでダイアナを可愛がり、庇い、味方でいたつもりだとした上で、「キミはもう気づいているはずだ。我々は家族ではない。最初はそう誤解していたとしてももうわかったはずだ。この集団は制度で我々は制度の一員だ。良かれ悪しかれ抜けることは許されず、普通の家族のように不平不満を漏らしたり、爆弾を投げ込んではならんのだ。なぜならそれをすればより大きく重要なもの、制度を傷つけるからだ。私ができる忠告は1つ、どれだけルールを破ろうと構わない。自分の幸せを追求すれば良い。ただし条件がある。夫と家族に対して公の場では忠誠を尽くすこと。波風を立てるな。絶対だ。墓に入るまで」と言う。それが口を閉ざせと言うことだと理解したダイアナは、「何も言うことはありません」と答えるが・・・。
フィリップはダイアナは理解したとエリザベスに話すが、その後アンドリュー・モートン著「ダイアナ妃の真実(邦題)」が発売されてしまう。モートンは、「ダイアナ妃は関与していない」としたが。
感想
アンドリュー・、モートン著書「ダイアナ妃の真実(邦題)」が発売されたのは1992年。
シーズン4の最終話からたったの2年後のエピソードです。
キャスト総入れ替えのため時系列が混乱します。
今回のエピソードはフィリップ王配が大活躍でした。
「ザ・クラウン」を最初から観ているので、浮気で何度もエリザベスを傷つけ、王室に自分のポジションがないことを受け入れられず、そりゃいろんなことを起こした人でしたけど、今や女王の夫であること、イギリス王室の存在意義を誰よりも理解している人物となったと言うことですね。
そもそも自分の息子が自分を飛び越え次期国王ですもんね。
順番としてフィリップがエリザベスより先に亡くなったので、変な現象は起こらなかったけど、もしもエリザベスが先に亡くなっていたら、息子チャールズが国王、フィリップはなんて呼ばれたんでしょうね?
王太后の反対語がわかりません
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