ブレイキング・バッド シーズン2 (全16話)

ブレイキング・バッド
ブレイキング・バッド

このドラマを観るだけで、現在のアメリカが抱える問題が、がっつりわかります。

まずは、ドラッグ、そして銃。
オバマ大統領が銃規制すると言うけれど、低所得者、低学歴になればなるほど”銃”が必要な社会で暮らすことになり、そうなると銃が目の前にある日常になる → 近くの人間がふつーにドラッグを使う → 金銭問題が発生する、または、ドラッグを買うために危険な人たちと接触することになる → 銃が必要になると言う無限ループ。
そのぐらい、今のアメリカではドラッグも銃もそこら辺にふつーに存在するようです。
次に、恐ろしく高額の医療費。これは異常です。
たった3日間の入院費が1万3千ドル!日本円で150万?Docomo_kao20
抗がん剤の効果が見られ、肺葉切除術を勧められたウォルターに示された金額は、20~30万ドル。
日本円で2千万??Docomo_kao20
しかも保険が効かないんだって、肺葉切除術が! それってどんな保険!
家が買えちゃう値段が治療にかかるなら、ガンになったら死ぬしかない。冗談抜きで。
子どもの学費もハンパない金額だし、アメリカ、やっぱりおかしい。
ウォルターは、高学歴で、高校の化学の教師。聖職と呼ばれるちきんとした仕事についてるカレでさえ、生活は苦しく、医療費が払えない。その上妻は予定外の妊娠で出産目前・・・。
そりゃ、犯罪だとわかってたって、化学の知識があるんだもん、メタンフェタミン(メス)を作って売りたくもなる。
このドラマの魅力はこのリアリティだろうと思う。
カレが特技を生かして、自分のため、家族のためにお金を始めた副業がドラッグ精製だったって、それだけのことと思えば、それだけのことなんだけど、故に、劇的に良いことはほとんど起こらず、むしろ悪い方へ悪い方へ事が運ぶ。だって現実はこの程度だもんね。それがリアルだ。
シーズン2のラスト。ブルーメス(ウォルター作のメタンフェタミン)は、弁護士が紹介したある組織に売れ、ひとり48万(約5千万)を手に出来た。
ウォルターの肺がんの手術も成功に終わり、とりあえずは、一息つける状況に。
しかし、ジェシーは恋に落ちた隣の女の子に誘われて、コカインを打つところまで墜ちてしまった結果、彼女はコカインの過剰摂取で死亡。彼女を愛していたジェシーは心身共にボロボロに。コカインも辞められなくなっている状態。
ウォルターは、そんなカレを放っておけず、リハビリ施設?に入れる。
家族のために隠し通してきたウォルターのウソが、とうとう妻のスカイラーの知るところに。本当に理由はわからないままだが、それよりもウソだらけのウォルターを信用できないと言い、「明日の朝には、この家を出てくれ」と宣言し、自分は妹のところへ。
ウォルターは覚悟を決めて、何もかも真実を話すから聞いてくれるか?と言うが、スカイラーにはもう遅かった様子。
ここで終了。
 

 

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