ニュー・アムステルダム 医師たちのカルテ #11 椅子の座り心地

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#11 椅子の座り心地 A Seat at the Table あらすじ

マックスの化学療法は始まる。シャープは、他のガン患者たちと座って治療を受けるよう勧めるが、マックスはそれを断る。
レイノルズは、10年前の黒歴史を追及され、窮地に立たされる。
フロムは狼に襲われる幻覚を見るトニーの治療に悩む

 

まとめ & 感想

火曜日 Tuesday

マックス、ケモ(化学療法)1日目

(来ないのでは?)とシャープが心配する中、マックスはケモ室にやってくる。
ケモを受ける患者、キゲンズ、ウィロー、ミリーを紹介され、点滴がはじまっても、マックスは椅子に座ることなく、点滴台を押して仕事へ向かいはじめる。
マックスは、たった3時間の点滴さえ座っていられないのだった。

倒れた教訓から、マックスは代理となる人を決めておきたいと言い、ディレクター補佐をシャープに打診する。
シャープは考えさせて欲しいと言う。

 

ブルーム

休みを取るハズだったブルームが出勤しているのを見てシャープは心配するが、「マックスを手助けしたい」とブルーム。
「まずは自分のことを何とかしなきゃ」と心配するシャープに、ブルームは、「今朝、トイレに薬を全部流した。しばらくは大変だけど、やらなきゃね」と前向きな態度を見せる。

ブルームが気になるシャープはERを見に行く。
ブルームは、偏頭痛はするし、余り良くないと言うが、シャープがジンジャーティーを差し入れすると、「監視してるの?」と怒り出してしまう。

 

ホームレスのアンディ・キーナー

ホームレスのアンディはERの常連。
今夜も、シェルター(保護施設)に入所できる土曜日までを病院のベッドで過ごそうと考えたアンディは、不調を訴える。

マックスは「ホームレスのアンディの治療費は年間140万ドルかかっていて、それは、妊婦健診5万回、肝臓移植2回分に匹敵する金額。削減できる方法はないか?」と医師たちに問題提起するが、どの医師もアンディに施した治療は必要だったと言う。
考えた末、マックスは、アンディに必要な処方は、「家」だと気づく。

ピンチ

レイノルズは、医療雑誌記者のインタビューを受けるが、過去の逮捕歴を持ち出されてしまう。

過去の黒歴史を探られているとレイノルズはマックスに相談する。
マックスは聞く、「事情を聞いたら、キミへの信頼が揺らいだり、医師の資質を疑うか?」と。
「それはない。だが、患者や同僚に軽蔑されたくない」と言うレイノルズに「それならフルケモだ。法的手段を使おう」とマックス。

幻覚に苦しむトニー

フロムの患者トニーは、素晴らしい絵画を描く青年だが、以前から狼に襲われる妄想に苦しんでいた。
1ヶ月ぶりにまた狼が現れたと言うトニーは、今も、部屋の隅に狼がいると言う。

フロムはトニーの父ヘクターに、幻覚が戻っていると言う。
父ヘクターは、「トニーは狼が現れると叫んで、喉をかきむしって怖がる。どうすればいいんですか?」と言い、治験である「脳深部刺激療法」を受けさせたいと言い出す。
フロムは、トニーの芸術センスは素晴らしいと言い、治験を受けた場合、個性が失われ、別人になってしまうかも知れないと言うが、ヘクターは、「息子の一部を失っても、それで助かるなら受け入れる」と言う。

 

カプールと息子

カプールは、息子ロハンを連れて病院のカフェに行く。
エラはロハンを見て、「いつもお父さんからあなたの事を聞いているわ」と言う。

父親がエラに自分のことを話しているのが意外だったロハン。
カプールは、「私の気持ちがちゃんと伝わるようなものを贈りたいと思ってエラに相談した」と言う。
ロハンは、曲を作っている。デモテープを作るためにスタジオを借りたいと言うが、カプールはスタジオ代を支援する気はないと言う。

カフェテラスでPCを触りながらコーヒーを飲んでいるロハンにエラが話しかける。
エラは、カプールは本当に度量のあるひと。私の愛犬のために2000ドルも出してくれたと話す。

 

水曜日 Wednesday

マックス、ケモ(化学療法)2日目

マジメにケモを受けに来たマックスは、足がむくみだしたと言う。
ケモの先輩であるウィローは、「サンダルを履くべきよ」とアドバイスし、ミリーも「座って治療を受ければ?」と言うが、マックスは今日も点滴台を押して仕事をする。
シャープは、「先輩のアドバイスは聞くべきよ」といい、マックスはサンダルで仕事をする。

シャープは、「私に補佐は無理よ。今の仕事で手一杯」とディレクター補佐を断った。

 

脳深部刺激療法

オペは覚醒下で行われた。

オペは無事終わる。
しかし病室にいるトニーには狼が見えた。
(本物じゃない。本物じゃない)自分に言い聞かすトニーだったが、恐怖のあまりベッドから降りて逃げ出す。
居合わせたフロムはトニーを抱える・・・

それが最善策

マックスの元に、怒ってやってきたフルトン院長。
マックスはアンディのアパートの連帯保証人の欄にフルトンの名前を使ったため、不動産屋から連絡が来たのだった。
「ナゼ我々が彼の家を借りるんだ?」とフルトン。
「ホームレスで病院の常連であるアンディに、年間100万ドル以上かかっている。家が確保できれば、医療費が減ります」とマックス。
フルトンは、「いつまで払うんだ?病院の迷惑者がタダで家を貰うのは、マジメな労働者に不公平だろ。」と言うが、「100万ドルの削減です。みんなが得をする」とマックスは言い切る。

マックスはアンディをアパートに案内する。
「いつまで住んでいいんだ?」と聞くアンディに、「ここはあなたの家です。好きなだけ住んでいい」とカギを渡すマックス。

しかしアンディは、ハシゴから落ちたと言い、その日のうちにERに舞い戻ってしまう。

 

ブルーム

「昨日はごめんね」とシャープはブルームに謝る。
ブルームも、「私も謝る。思ってた以上にキツくて、過剰に反応した。昨夜はよく眠ったから気分がいい」と言う。
ふたりは仕事終わりに食事に行く約束をする。

夕方、ふたりはディナーに行こうとするが、ブルームは仕事に呼ばれてしまう。
「少し待ってて」そういうブルームがあまりにも元気で穏やかなため、シャープはブルームのバッグの中に薬がないか捜してしまう。
そこへ戻って来たブルームは、怒って帰ってしまう

 

レイノルズの告白

法務担当のイーヴィーはマックスから指示を受けたと言い、「名誉毀損で記者を訴える」と言う。
イーヴィーは言う、「アフリカ系アメリカ人が成功すると、必ず粗探しされる。法務担当としてはこの件を消し去れる。ただ恋人としては、あなたの主張もあるはず。すべて真実を話して欲しい」と言う。

マックスとイーヴィが立ち合う中、記者を前にレイノルズは話し始める。

2008年、大統領選挙の日。コネティカットの病院でインターンをしていた。
クルマで自宅へ帰る途中、警察に止められた。
速度が5キロオーバーしていた。
警察官はクルマから出るようレイノルズに求めた。
術衣を着ていたし、病院の身分証明を見せたがレイノルズの口調が悪かったらしく、レイノルズはボンネットに顔を押しつけられ、後ろ手に手錠をかけられた。
その後、姉が保釈してくれたが、一生ついてまわる ”あの写真” を撮られたと言う

レイノルズは記者に、「キミは黒人医師を称えると言って、逮捕のことを書きたかったんだ。俺は優秀な外科医だ。それが真実だ」と言い切った。

 

カプール

仕事終わりのカプールの部屋にやってきたロハン。
カプールはロハンを夕食に誘うが、ロハンは、「今からエラと約束があるんだ。ライブに行く。音楽の趣味が似てるんだ。今度、デモテープのことでも協力してもらう。エラを紹介してくれてありがとう」と言う。
フクザツな心境になるカプール。

 

木曜日 Thursday

フロム

トニーの父親に、”共同農場”のパンフを見せ、そこは病院ではないとフロム。
「治療をしないと言うことか?」と納得できない様子を見せるヘクターにフロムは、「幻覚を見ないようにするには環境を変えるべきです。父親も私も、この病院も良くない」と言う。
「あの子は私の誇りです。あの子を守れるのは私だけだ。ダメなんですか?息子を直したいと思うことは?父親を止めろと言うんですか?」ヘクター。
フロムは、「私たちはトニーを矯正しようとしてる。ありのままで過ごさせるのです。あなたは言った。息子の一部を失っても、それで助かるなら受け入れると。それが今です」

ヘクターは、農場のホームページをトニーに見せた。
「ここで絵を描ける?」とトニー。
ヘクターは、「お前が楽しく過ごせるなら、父さんは賛成だ」と言うのだった。

 

ERに戻って来たアンディ

「どうするべきでしょう」とマックスはアンディに言う。
アンディは、「単純にここが好きなんだ」と言う。
「病気の時はいつでも来てくれていい。でも病気じゃない時は、ボクらも他の人を治療しなきゃ」とマックス。

その時、ICUを教えて欲しいと患者の家族が言うのを聞いたアンディは、的確に行き方を教えた。
マックスはひらめく。「部屋代、自分で払えますよ、ここで仕事をしませんか?」と。

ブルーム

シャープが謝ろうとしてもブルームは受け入れない態度を取る

 

マックス、ケモ(化学療法)3日目

ケモ室に現れないマックスを心配し、電話をするシャープにマックスは、地下鉄の階段を登るのもキツいと言う。

アンディがケモ室で働く様子を見るマックスの体力は限界だった。
シャープは、「医療ディレクターに、高価な椅子の座り心地を確認して欲しいわ」とケモ室で座って治療することを勧める。
「見られたくないんだ、弱ってるのを。だからジョージアを呼びたくない。それにあの椅子は人目につく・・」と本音をもらすマックス。
「補佐になるわ、マックス。だからグッタリして。座るの。見ないから」とシャープは言う。

マックスは、ケモ患者のキゲンズ、ウィロー、ミリーのテーブルに座る。
「ユーカーゲームを知ってる?」と聞かれ、マックスは「覚えるよ」と言うのだった。

 

 

このドラマの肝って、ある意味シャープだと思うこの頃。
シャープってナゼだか誤解されがちだけど、彼女ほど思いやりのある女性はいないと思う。
ブルームの気持ちも、もちろん理解出来るけど、あんな風に急に調子が良いのを見せられると、(薬を飲んでは?)と疑ってしまうと思う。
それだけシャープはブルームを心配しているワケだから・・・。

ホームレスが病院の診察を受けるのって、日本でも私、いつも思うんです。
高い医療費を払ってるものは、マジメに仕事をしている人なんです。
で、働かないで、生活保護受けて、お酒を飲んで・・・そんな人は医療費を払わない。
ほんと何なんですかね?
今回のように良い仕事が見つかれば良いけど。

カプールとエラ、そして息子のことも気になるけど、ケモを受けてるマックスのことも気になります

 

 

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